GM:
GM:では早速、PC順に自己紹介をお願いします!
GM:まずは
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYtdG_xgIM
GM:霧江冬司さん!
霧江 冬司:霧江冬司。フリーランスの傭兵オーヴァードです!
霧江 冬司:シンドロームはノイマン/キュマイラで、データ的にはフェイタルヒット型の白兵型です。
霧江 冬司:あとミドルの情報突破用に生き字引を積んでます。
GM:ミドルも戦闘もいける!
霧江 冬司:パーソナル的には、可愛い女の子がめちゃくちゃ好きです。というか、可愛い女の子しか好きじゃない。
GM:初対面でおっぱいを触られた子がいるとか……
霧江 冬司:ちゃんと人間に擬態できているかの確認ですね。
GM:こいつ……!!!!!!
霧江 冬司:なのでやらしいことはない。やらしい雰囲気になったとしても男と女の問題だからな、俺様はハンサムだし仕方ないな
霧江 冬司:みたいなことを平気で言います。
凪:ですので、倫理面のトリガーとして使用人を装備しています。
凪:というわけでどうも、助手です。
GM:かわいい~
凪:ひどいことになりそうな時や問題がありそうな時は補足的に現れる、外付けの良心回路です。
凪:男性キャラとか外部との交渉・情報収集・いざという時の支援など、いろいろやります。よろしくお願いします
GM:よろしくお願いします。そんな腕利き傭兵の貴女のハンドアウトは──じゃん!
GM:君の女がピンチだ。助けてあげてください
霧江 冬司:もちろんだ。俺様の女に手を出すやつは殺す!
長良川みち子:かっこいい……
凪:みち子さんの救出が最優先ですよ。
霧江 冬司:そんなこんなの傭兵コンビです。初同卓がこれなのちょっと申し訳ないんですけど、何卒よろしく……!
GM:やっていきましょう。次です!
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYw9atzwIM
GM:PC2、霧氷院真澄さん! 自己紹介をお願いします。
霧氷院真澄:はい! 表の顔は大財閥のご令嬢! 裏の顔はその闇を司る分家の生き残り! その正体はオーヴァード!
霧氷院真澄:FHの非道な実験によって肉体の量子化と思考共有力場の展開を可能とした実験体です!
霧氷院真澄:危ないところを救出してくれた本家の皆様に引き取られ、今は暖かな生活を送っています!
GM:一体何のためにそんな能力を植え付けられてしまったのか……
GM:よかったね~
霧氷院真澄:従弟のヒビキは自らの光なので、異種存在との相互理解や人類の紛争をなくすために実験的に植え付けられた力をだいたいヒビキとヒビキのストーキングのために使っています!
霧氷院真澄:ヒビキィ! あなたは私の光よ!
霧氷院ヒビキ:おい……ストーキングの自覚があったのか! やめろ!!!!
霧氷院真澄:データ的には高い行動値からの支援、そして特権階級の高貴なる力と称した霧氷院テクノロジー(ロイスバースト)による支援が得意です
霧氷院真澄:苛烈な実験によりHP3しかないのでリザレクトをいっぱい使えますから、肉壁にもなることでしょう
GM:高い行動値の味方を支援するために本当に高い行動値からの支援を手に入れてしまった
霧氷院真澄:これはご当主の傍仕えをしつつ護衛もできるようにという設計をされているからですねヒビキぃ!
霧氷院真澄:お姉ちゃんを盾にして生きて!!!!!!!!!!
霧氷院真澄:以上です
GM:こわ……愛が重い……
GM:そんな君のハンドアウトは~
霧氷院真澄:殺します……
GM:死にぞこないに地獄を見せてやれ
霧氷院真澄:ヒビキかヒビキとのなにかを傷つけましたね……?
GM:そんな感じだ! よろしくお願いするぜ!
GM:※後注 OP中にGMが当該アクションを起こし忘れたため、ヒビキとの何かは傷つかずに済みました。
霧氷院真澄:はーい!
GM:ではPC3、士騎君お願いします!
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYltLjxgIM
士騎朝輝:はい。通りすがりのオーヴァード 士騎朝輝です。
GM:キャー! ホワイトミュート様よ!!!
士騎朝輝:何の因縁もない流離いの旅人ですが、逆に言うと、通りすがった時点で事件に首を突っ込む因縁を獲得します。
士騎朝輝:そのしがらみのなさっぷりはUGNにも登録すらしていません。
士騎朝輝:強い力を持ちながら、人並みの良識と人並の倫理観を兼ね備えた人智を超えた小市民です。
士騎朝輝:性能は暴走型の単体アタッカー。加速装置を使うとリミットのヴァジュラを使用でき、攻撃力上昇して暴走。暴走すると紅蓮の憎悪が起動、攻撃力が上がります。更に制限エフェクトのクレイジードライブは暴走中のみ使用可能の高倍率エフェクト。
GM:めっちゃ奇麗な構成
士騎朝輝:そこそこ速く、そこそこ軽く、そこそこ強いです。また、Eロイス遺産、鬼切の古太刀 『村雨丸』を持ち、どのシンドロームも持ちえない、Eロイス破壊能力を持ちます。
士騎朝輝:過去は謎に包まれていますが、取得技能からなんとなくわかるようになっています。情報FHってなんでしょうね。
GM:彼は本当に味方なのか? 不穏……
士騎朝輝:また、今回、初めての方と卓を囲むので、もう少しどういう人間かを説明すると、こいつは鏡のような男ですね。
士騎朝輝:親切にされたら、その恩を返すために尽力し、舐められたら挑発を返す。自分から攻撃的に突っかかることはそうありません。
士騎朝輝:性格的にはカウンタータイプです。こんなところかな。
GM:丁寧な補足! ありがとうございます・ そんなクールガイのハンドアウトはこれ!
GM:さて、何の因縁もなくふらっと現れてくれる士騎君ですが
GM:彼の持つ刀にはちょっと大事な役目を果たして貰う事になります。
士騎朝輝:了解です。ジャームとあれば村雨丸が許しておかず、また自らの信条を以て斬り凍らせましょう。
GM:かっこいい! よろしくお願いします。
GM:そしてラスト! PC4にはこの方が来てくれました。
GM:http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY6eG-ugIM
GM:羽鳥七海さん、お願いします!
羽鳥七海:推奨ワークス:UGN正規人員と聞いては黙っていられない!
羽鳥七海:超オーソドックスUGNエージェント、羽鳥七海です。
GM:助かる!
GM:なんとPC1~3まで全員UGN正規人員じゃない!
羽鳥七海:一族総出のヒラエージェントの家系であり、その多分に漏れず、人当たりがよく笑顔を絶やさない。
羽鳥七海:一方で潜入型エージェントでもあり、普段は大N市のマジヤバポイントの一つ、
羽鳥七海:謎のオーヴァード集中アパート、コープなみかぜの管理人をしています。
羽鳥七海:戯言の骨董アパートとか紅のアレとか、ああいうところ。
GM:N市のバルカン半島と噂に名高い……
羽鳥七海:当人の能力は、隠密、妨害、ミドル、範囲をそこそこにこなす器用貧乏型。
GM:器物使いの面目躍如
羽鳥七海:器物使いは本当によく出来た優等生……
羽鳥七海:キュマイラ因子はごくありふれたアクリオプテラ・ファラックスであり、蹴り技を主体とするぞ。
羽鳥七海:今回は強い面々が多い気がしますが、正規人員として振り回されないように頑張ります!
羽鳥七海:以上~
GM:頑張って! そんな素敵な君のハンドアウトはこちら!
GM:というわけで、隣接地区のよしみなのか何なのか、働いていただくことになります。
羽鳥七海:もともと市外からの派遣なのでその辺は柔軟!
GM:ありがたい! よろしくお願いします。
羽鳥七海:通りすがられてしまった・・・ホワイトミュート、常に暴走状態で戦う危険なフリーオーヴァード
羽鳥七海:なんとしても監視しなければ
GM:そうですね。危険人物です。第七支部とかのブラックリストにも載っている。
羽鳥七海:コワイ
GM:ではそんな四人で始めさせていただきます。
GM:いくぞ~
霧江 冬司:30+1d10
DoubleCross : (30+1D10) → 30+6[6] → 36
GM:目の前には、君と協力者の斬撃を受け、体組織を撒き散らしてのたうつ巨大なジャーム。
GM:ずいぶんとしぶとかったが、あと一撃という所だろう。ズバッと決めてくれてもいいし──
"メルティシンカー":挟み撃ちの形で戦うもう一人に任せてもいい。
霧江 冬司:「ふん、ジャーム野郎が。でかい図体で人様を手こずらせやがって」剣を手元で弄びながら。
GM:「うぅるるるるるるる……ぶゅ……ぶしゅっ……」
霧江 冬司:「だが、それも終わりだ!死ねーーーーーーっ!」手首のしなりに合わせて、刃が解れ、鞭のように伸縮する剣が巨体を切り裂く。とどめだ。
GM:元がキヌガサタケのRBだったとは信じられぬ程いびつで攻撃的な成長を遂げたその異形が、豪快な一閃で両断される。
GM:ズゥゥ……ン……
霧江 冬司:「うむ。俺様の完全勝利だ!」剣を収めるとがはは、と笑ってみせる。
"メルティシンカー":「……ふう。終わった終わった? カナ?」
"メルティシンカー":彼女はゼノスのエージェント"メルティシンカー"愛洲ラピュス。
"メルティシンカー":都築京香の『プラン』に反するレネゲイドビーイングを処分するという名目で、君に仕事を持ちかけた依頼人でもある。
"メルティシンカー":「いやーすごいね! そのそれ、流体剣!」
"メルティシンカー":「手で操ってるとは思えないくらいうねうね形が変わる。私の髪みたい!」と、通電変形合金で形成された髪を動かして見せる。
霧江 冬司:「うん? ……まあな」
霧江 冬司:「特殊な流体金属で出来てるとかなんとか。詳しい話は知らんが」
"メルティシンカー":「へ~~。キミ、噂以上にいいね~。ゼノスに来ない?」
"メルティシンカー":そう言いながら、君の肩を抱き寄せて顔を近づけてくる。
霧江 冬司:「ふむ、ゼノスに……か」
霧江 冬司:(京香のやつには支払ってもらってない“ツケ”がたんまりとある。それを払ってもらう為にも、一時的にこいつらに力を貸してやるのも悪くないかもしれん)
"メルティシンカー":「UGNでフラフラやってるより待遇いいよ?」ケラケラと笑いながら
霧江 冬司:(あそこも結構可愛い子が多いと評判だしなー。この子も十分可愛いし、この積極性ならそう時間をかけずに抱けそうだし。うん。悪くなさそうだ……)
"メルティシンカー":突如、髪がばさりと開いて君の躰をズタズタにしようと襲ってくる!
凪:髪が冬司を切り裂こうと迫るそのとき、遠方から銃声が響く。
凪:直後、髪のひと房が狙撃により弾かれます。
"メルティシンカー":「ワギャッ……」
霧江 冬司:「………っと!」鼻の下を伸ばしていたが、一瞬出来た隙に素早く剣を振り抜いて対応する。
霧江 冬司:「いきなり何するんだ、危ないだろうがー!」
"メルティシンカー":「ぎゃー!」避ける
"メルティシンカー":「あっ…ごめん!」
"メルティシンカー":「私、気になる人を見つけると解体したくなっちゃう性格で……レネゲイドビーイングだから人間を理解したい……」
"メルティシンカー":「中を…………」
霧江 冬司:「こわっ」
凪:「RBといっても学習の方法は十人十色ですからね」
"メルティシンカー":「凪ちゃんは話がわかるね~ ヨシヨシ」めっちゃ撫でる
霧江 冬司:「ふむ。しかしその手の衝動に近い習性というのは……なかなか大変そうだな」
"メルティシンカー":「そうなの……って! そうだ。大事な話があったんだよ、"プランナー"サマから」
"メルティシンカー":「あれ……なんだっけ……えっと。なんか伝言頼まれたんだケド…………」
霧江 冬司:「京香から?」
凪:「なんでしょう」
"メルティシンカー":「おちつけ……わたしはできるレネビ……ここで思い出せないなら"プランナー"サマはわざわざ伝言なんて頼まないヨ……」
"メルティシンカー":「あっ、そうだ」ピーン!
"メルティシンカー":「"アカーシャ"に気をつけろ。って言ってた! じゃ、勧誘の話考えといてね! バァイ」
"メルティシンカー":そう言って、この場から去っていきます。
凪:「…………」
霧江 冬司:「“アカーシャ”?なんだそれは……って、おい」
霧江 冬司:「言うだけ言って帰りやがった」
凪:「ジャームの討伐は完了しましたし、彼女も主への報告があるのでしょう」
霧江 冬司:「肝心の報酬がまだだぞ」
GM:あっそうじゃん。では、そこで慌てた様子で"メルティシンカー"が帰ってきます。
霧江 冬司:「……あ、戻ってきた」
"メルティシンカー":「ごめん! お金渡すの忘れてたヨ! ゼノスの信用問題になっちゃうからちょっとイロもつけたカラ~」
"メルティシンカー":「ラピュスがおバカな事も、あんま外には言わないでネ?」
凪:「ああ、これはどうも。ありがとうございます」
GM:君はここで改めて彼女と別れてもいいし、なんかいかがわしいことを要求しても良いと思います。
GM:"メルティシンカー"はすらっとしてるけどおっぱいは大きく、ニットで隠してる目許も戦闘中は露になるから顔がめっちゃ可愛いことも知ってます。
霧江 冬司:せっかく戻ってきてくれたし、もちろんいかがわしいことを要求するぞ。
霧江 冬司:なんかそんなこんなのタイミングでみち子から連絡が来るといいんじゃないかと思う。
"メルティシンカー":「ゆるして~」
霧江 冬司:「おう。誰にでもミスはあるからな。戻ってきてくれたし全然オーケーだ」そう、戻ってきてくれたしな……!
霧江 冬司:「ところでラピュス。君らRBは人間について知りたがってる、ということだが」
"メルティシンカー":「お、1リザ?」じゃきり
霧江 冬司:「さっきみたいな方法じゃ、京香のやつが必ず許すとも限らんだろう。そこでだ」
"メルティシンカー":「ちがうか~」
霧江 冬司:「待て待て。もっと安全で、確実に、しかも楽しく人間を知る方法があるとしたら、だ。これを試さん手はないだろう」
"メルティシンカー":「え、マジマジ? いいのかいお兄さん……?」
凪:「………」じとーーーとした目で冬司を見つめる。
GM:では君がそういうテンションになってる所で、携帯に通知が来た音がします。
霧江 冬司:「おう。俺様が特別に色々レクチャーしてやるぞ。ぐふふ……」
霧江 冬司:「………ん?」
GM:『縺■〓■■縺■■�』
GM:文字化けでほとんど何も読めないメッセージが届きました。
GM:送り主は、君の知人でありUGNエージェントでもある長良川みち子、と表示されています。
霧江 冬司:「………………」
霧江 冬司:けたたましく鳴る着信音に、思わず携帯を取り出し、メッセージアプリに入った妙な文字列……文字列?に眉をひそめる。
霧江 冬司:「なんだこれ」
凪:「長良川さんから、とありますが」
GM:返信を試みて真意を問い詰めてもいいし、この場では無視してもいい。
霧江 冬司:「わかっとるわ。……まさかみち子のやつ、俺が他の子といい感じになるのを邪魔しようって腹じゃないだろうな」
霧江 冬司:メッセージアプリに入った電話番号に直電します。
"メルティシンカー":「束縛系カノジョってヤツ?」
GM:……
GM:…………
GM:………………
GM:いつもなら君からの着信と見るや2コール以内に出る長良川が、出ません。
霧江 冬司:3,5,7とコール音が重なっていく。12コール目だが一向に出ない。
霧江 冬司:5コール目の時点で苛立たしげに足踏みを始めていたが、一向に出ないので流石に訝しむ。
霧江 冬司:「ふむ。凪」
凪:「はい。第四支部にも確認を取ってみます」
GM:凪ちゃんが第四支部の知己に連絡を取ったところ、今日の彼女は非番で、行動は補足していないという答えがありました。
凪:「聞いてみたところ彼女、非番のようです」
GM:まあ、電話を落とした際の誤作動であるかもしれないし
GM:いつもいつも電話に出られるときばかりでもないだろう、という所ではありますが
霧江 冬司:「うーーーーーむ………」少し悩んだような素振り。みち子の動向と、目の前のチャンスか……
"メルティシンカー":「んー?」
霧江 冬司:ちらり、とこちらをきょとんとした様子で眺める“メルティシンカー”をみる。主にその豊満な肢体を。
霧江 冬司:「まあ、携帯の誤作動とか、そういうこともあるだろう。うん」
霧江 冬司:「凪、そっちのことはお前に任せる。俺はこれからラピュスと人間について相互理解を深めに………」
凪:「調べに行きましょう」
"メルティシンカー":「おおっ」わくわく
霧江 冬司:「うーーむ。だが、人間社会との付き合いに疎い少女を助けるのも正義のヒーローの……」
凪:「もし彼女の身に何かあれば心配ですし、それに」
凪:「ソニアさんの件。まだちゃんとお礼もできていないでしょう」
霧江 冬司:「………む」
霧江 冬司:しばらく黙っていたが、大きく息を吐く。「しょうがないな」
霧江 冬司:「すまん、ラピュス。俺様には今急に用事が出来てしまった。そういうわけで、お楽しみはまた今度だ」
"メルティシンカー":「ん……分かった! これわたしのケー番ね。暇になったら改めておねがいするカモ」
霧江 冬司:「おう。京香にもよろしく伝えといてくれ」
GM:では、君と凪は若干名残惜しそうな"メルティシンカー"と別れて長良川みち子の捜索を始めた。
GM:しかし結局、その日、次の日も彼女の足取りは掴めなかった。
GM:羽鳥さん登場どうぞ~
羽鳥七海:1d10+29
DoubleCross : (1D10+29) → 4[4]+29 → 33
GM:──夕刻。
GM:君は、所用で外出しコープなみかぜへと戻る道すがら、突如として鋭いワーディングの気配を察知することとなる。
GM:現在は原因特定のため、第四地区の職員のナビゲートを受けて反応を追う事を余儀なくされている最中だ。
羽鳥七海:「こちら《エスメラルダ》。ワーディング源は捕捉出来ましたか?」
支部職員:「できたというか、なんというか……」
支部職員:「逃げも隠れも、って感じッスね。わざと監視カメラで捕捉できる位置に立ってんじゃないかってくらいの」
支部職員:彼女は葉鳩佳奈
支部職員:主に事務・ナビゲートを担当する。各支部にオーヴァード職員の10倍程度存在すると言われる非オーヴァードだ。
羽鳥七海:アパートの備品の買い出し帰り。膨らんだエコバッグを片手に、様子をうかがう。
羽鳥七海:「周囲に民間人は?」
葉鳩佳奈:「ええ──幸運にというべきか、織り込み済みなのか。確認できる範囲には一人も」
羽鳥七海:「……誘い込んでいるようですね」
???:その姿は、直立する全身甲冑だ。
???:フルフェイスの兜が頭部を覆っており、肌が露出している部分は一つもない。
羽鳥七海:(嫌な相手ですね)
羽鳥七海:「ともあれ、このワーディング出力。放置するわけにもいかないでしょう−−」
???:白い鎧に金属光沢は無く、だがエンジェルハイロゥ粒子がちろちろと表面に穏やかな艶を与えている様子が伺える。
羽鳥七海:「接敵します。観測と、周辺警戒を−−」
???:その顔が、ぐるりと君を向いた。
葉鳩佳奈:「! っ──バレた? 早すぎッ……」
羽鳥七海:窺っていた建物の横から飛び出す。
GM:両手に白い長剣が生成される。巨体からは想像できぬ機敏な動きで君へと迫る。
???:そのまま大振りにした剣が、心臓へと突き込まれ──
羽鳥七海:「−−」 およそ疾駆には向かないスカートが翻る。
羽鳥七海:ぐぃん、と不可解なジグザグ挙動で、虚空に浮き上がる。
???:それに驚いた様子を見せ、一瞬動きが止まる
羽鳥七海:剣は、僅かにスカートの端を切り裂くのみ。そのまま、近くの壁に取りつく。
羽鳥七海:「交渉の余地はないようですね」
羽鳥七海:−−ガガガガッ!
羽鳥七海:四方八方から、見えない打撃が鎧を打ち据える。
羽鳥七海:そのまま建物の壁をぐいぐいと渡り、距離を取りつつ、首や腰、足や腕の関節部を狙う。
???:気流を読んで振るわれた剣戟がその攻撃のうちいくらかを撃ち落とし、撃ち漏らした打撃も鎧を貫くには至らない。
???:「ググッ……UG……Nか…………?」
???:動きが鋭くなる。
羽鳥七海:「……だとしたら、どうしますか?」
???:「……」それには応えない。躱す攻撃弾く攻撃の割合が僅かずつ上がって行く。
羽鳥七海:地面に着地。片手をあげて、軽く手招きする。
???:気づけば、周囲に砂の粒子が待っている。
羽鳥七海:「牽制では埒が明かないようですね。こちらの本気の一撃、ご自慢の鎧で耐えられますか?」
???:鎧の纏うおぼろげな光が強まり、煙の中のシルエットが、不可視の異形を浮かび上がらせる。
???:「耐える……それは」
羽鳥七海:「…………?」
???:「まずい、な」何かを思い出しているように。
???:直後、爆発的な加速で君へと駆け寄る、迎撃も躱し、あるいは飛び越えて。
羽鳥七海:「! −−かかりましたね!」
羽鳥七海:鎧の足元のマンホールが、猛烈な勢いで跳ねあがる。
羽鳥七海:羽鳥自身はブラフ。地下に潜ったナナフシが、マンホールと、その下の消防用の水槽を叩き上げる。
???:視覚情報では決して察知できぬ奇襲に、跳ね上げられる。
羽鳥七海:噴き出した水が鎧の動きを鈍らせる。「これで、少しは−−」
葉鳩佳奈:「げ、幻影です!」
羽鳥七海:「っ……!?」
葉鳩佳奈:「──気を付けてください、羽鳥さん。その鎧のデザイン、過去の記録に──」
羽鳥七海:咄嗟に、気配を感じた背後に、異脚を掲げる。
???:舞い上げられた煙は、単に攻撃の正体を見切るためのものではない。幻影を撒くためのスクリーン
???:眼前に、既に剣が迫っている。
???:そして
???:それも幻影に握らせた陽動であり、本命はもう一本であると、君は既に気づいている。
???:気付いても対応しきれぬほどに、速い。
羽鳥七海:(数が−−−−)
GM:辛うじて受けた足から異音が上がり、君を大きく吹き飛ばす。
羽鳥七海:「うっ、ぐあっ!」
羽鳥七海:ガードレールに叩きつけられ、両足が元に戻る。
羽鳥七海:「げほっ、……!」咳き込みながらも、拉げたガードレールを支えに起き上がり、追撃に備えようとする。
???:さらに追撃に剣を振り上げ──そこで気づく。
羽鳥七海:「雪…………?」
???:舞い上げた砂の結界。その粒子を核として、雪が降っている。既に先程までのような自らの為の戦場ではない。これは──
GM:士騎くん登場どうぞ!
士騎朝輝:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 1[1]+37 → 38
???:「新手……か。お前も」
???:「UGN…………か……?」
士騎朝輝:「やれやれ」
???:鈍い擦過音とともに、首だけを振り向かせる。
士騎朝輝:「………知ってるか?こういう状況を目撃したならなぁ、やれやれって言って登場しなきゃいけない、決まりがあるらしいぜ」
士騎朝輝:氷のように冷ややかで透明感のある声が響く。
士騎朝輝:一つ縛りにして後ろに細く流した明るい茶の長髪。端正だが何処か挑発的な顔立ち。
士騎朝輝:スリムスラックスに気崩したシャツ、グリーンのネクタイを緩く締め、その上に校章のようなワッペンがついた灰色のブレザーを着ている。
士騎朝輝:端的に言うと学生服の少年。だが、無造作に掴まれている美しい拵の鞘入りの刀がただただ異質だった。
羽鳥七海:「民間人……いえ、イリーガルですか?」
羽鳥七海:「下がってください! その鎧は、恐らくジャームで−−」
???:そうだ。士騎朝輝。君は、あるいは君の相棒が気づくだろう
???:抑える気も感じられない。ひりつくようなワーディング、尋常のオーヴァードの纏う気配ではない。
士騎朝輝:「はは。UGNの癖だよなぁ。ことレネゲイド絡みの非常時になると主導権を握ろうとするのは」
士騎朝輝:無造作に鎧姿に歩み寄る。歩を進めるごとに濡れた地面が凍結していく。
羽鳥七海:明らかに場違いなほど緩い空気を漂わせる少年−−男に。
羽鳥七海:それを、ただの空気を読めない民間人だと断ずるには、あまりに纏う空気が清冽すぎた。
???:一見、無造作に見える動きで剣を振る。
士騎朝輝:「あぁ、だよなぁ。そら、標的がこれで俺に変わったわけだ」
???:だが過剰な力みもない。起こりが早く加速も鋭い、尋常なら対応できるはずもない一撃。
士騎朝輝:自らの愛刀の藍色の柄に手をかける。
士騎朝輝:相手の攻撃を避けようとも受けようともせずに…ただ相手の身体に当てることだけを優先し。
士騎朝輝:その刀を振りぬいた。
???:「……?」
士騎朝輝:「悪いな。村雨丸もお前の前を通りすがったぜ」
士騎朝輝:刀の銘は村雨丸。殺気高ぶれば水気を増し、斬らば勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとす邪妖殺しの太刀。
???:羽鳥七海の攻撃で痛んだ鎧を、斬撃が通過する。
羽鳥七海:(『村雨丸』! ということは、やはり、彼が……!)
士騎朝輝:常に結露した刀身は、紅蓮の憎悪と共にたちまち凍てつき、まさに抜けば玉散る氷の刃となって襲い掛かった。
???:防御行動の一切を取らぬ、慮外の敵の一刀。
???:Eロイス【囚人の鳥籠】解除
???:「グ……ググ……」
士騎朝輝:「UGN。これは、このまま俺が仕留めても良いのか?」
???:その姿が、大きくぶれる。修復しようとする砂の鎧が、氷の軌跡を噛み砕くように粉砕し、だが、その破損痕は塞がらない。
士騎朝輝:「ん?いや、そりゃ気を遣うさ、村雨丸。先に交戦してたのは向こうだからなぁ」
羽鳥七海:「え。あ−−構いませんが、気をつけて! まだ何も分かっていない状態です!」
???:「只、当てる……剣…………当たれば、絶つ、剣…………天敵と、言う訳か」
羽鳥七海:立ち上がり、周囲の砂や煙を注視する。だが、幻影が形を結ぶ様子はない。
???:《瞬間退場》
???:鎧が霧散する。風に溶けて消えていく。
???:やがて、鎧の中から現れるのは
少女:我を失ったような表情の、少女である。
士騎朝輝:「中身は一つ分かったなぁ。早速」
少女:ひどく衰弱した様子で、がくりと膝をつく。
少女:君たちに敵対する様子は無い。
羽鳥七海:「消え、…………な」
士騎朝輝:地面に伏せる前に抱き留めましょう。
少女:「あ…………」
少女:「君の……その刀、か」
士騎朝輝:「どうやら、そのようだ。斬りつけた時に核を一つ氷葬した手応えがあったからなぁ」
少女:少しずつ目の焦点が戻ってくる
羽鳥七海:「あなたは……一体」
羽鳥七海:暴れる様子がないことを確認して、近くに寄る。
少女:緩慢な動作で、羽鳥さんへと目を向ける。
羽鳥七海:「あの鎧はどこに……?」
少女:「用心、しろ……あれは、ゴホッ、死んで、ない」
羽鳥七海:「!」
少女:「その、刀なら……」士騎くんへ
少女:「止めてくれ、きみでなくては…………」
士騎朝輝:「成程」軽く肩を竦める。
士騎朝輝:「あぁ、大体わかった」
少女:その言葉を聞き届けると、がくりとうなだれ、意識を失う。
士騎朝輝:村雨丸をくるりと回して鞘に収める。刀身には曇り、汚れ一つもない。
羽鳥七海:「……分かったんですか? 《沈黙の白》」
羽鳥七海:「今の言葉だけで」
士騎朝輝:「言いたい事言って、気絶とは。いや、そんな刺激が強い物でもないと思うけどなぁ、俺の貌は」
士騎朝輝:「あぁ、それ止めてくれ。そんな大仰なのは俺の好みじゃない。通りすがりで十分なんだよなぁ」
士騎朝輝:「ん。奴を完全に倒すには俺達の力が必要って事だろ?」
士騎朝輝:腰の刀に視線を落とし言う。
葉鳩佳奈:「……ジジッ、羽鳥さん、羽鳥さーん!」
葉鳩佳奈:「つ、つながった……何があったんですか? 急に周囲の電気系統が」
羽鳥七海:「葉鳩さん。……対象は撃退、ないし撤退しました。つきましては、医療班を一つ回してもらえますか?」
葉鳩佳奈:「わ、分かりました。羽鳥さんはとりあえずこちらの支部へお願いするッス」
葉鳩佳奈:語調から胸をなでおろすかのような気配が伝わってくる
羽鳥七海:「はい。第二には私から連絡を入れます」通信を行いつつ。「……あなたも、御同行願えますか? 通りすがりさん」
士騎朝輝:「士騎」
羽鳥七海:「?」
士騎朝輝:「士騎朝輝…輝く朝の騎士の逆順、趣味は、旅の思い出を写真に撮ることだ。よろしくな」
士騎朝輝:携帯出して羽鳥さんを撮る。
羽鳥七海:「……失礼しました。登録がないと、コードネームしか回って来ないものですから」
士騎朝輝:「はは。一瞬、信条を破って登録しようかとすら思ったぜ。上手いね、あんた」
羽鳥七海:「UGNチルドレン、《エスメラルダ》羽鳥七海。鳥の羽に、七つの海。……ご助力、ありがとうございます」
羽鳥七海:「女性の写真を勝手に撮るのは良くありませんけど……助けて頂いた分ということで、目を瞑ります」
士騎朝輝:「自然な表情が撮りたくてな。理解を示されることは全然ないんだよなぁ、これ」
士騎朝輝:「ま、そういう事なら、助けた甲斐はあったよなぁ、結果的にであっても」
士騎朝輝:軽く笑う。
羽鳥七海:それに合わせるように、腰に手をやって、仕方なさそうに表情を緩める。
士騎朝輝:「で、ご同行を願うって事は、これからも助力が必要って事で良いのか?」
羽鳥七海:「そうなります。それとも、別の用事がありましたか?」
士騎朝輝:「そうだな。あんたには言っても分からないことだが、今日も映画はお預けなんだよなぁ」
羽鳥七海:「…………?」
士騎朝輝:「いや、俺と村雨丸はかなりやる気満々だ。そういう事でいいぜ」
羽鳥七海:首を傾げる。「第四支部にビデオ室ならありますが……」
士騎朝輝:「そういうところを指摘されないか?UGNチルドレン」
士騎朝輝:「情緒がない。ってなぁ」
羽鳥七海:「……」ちょっとむっとする。「これでも、一般に紛れる訓練は積んでいます」
士騎朝輝:「いや、実に実利一辺倒で楽しくなってくる」けらけら笑う。「からかわれないように気を付けた方が良いぜ」
羽鳥七海:「……噂通りの方のようですね」 ふう、と溜息。「ともあれ、協力的なのは有難いです」
羽鳥七海:「支部までですが、そちらの少女はお任せしても? 甲斐性でしょう」
士騎朝輝:「UGNの甲斐性を奪うのもどうかと思ってたんだけどなぁ、じゃあ、今のやりとりでの事は、これでチャラってことで」
士騎朝輝:気絶した少女を背負う。
羽鳥七海:「私がからかわれる程度で良いのなら、いくらでも。よろしくお願いします」 にこりと笑って、先導する。
士騎朝輝:「あぁ、わかってる、村雨丸。ジャームを逃したのは不手際だしな、次は斬る。斬って凍らせる」そんなことを呟きながらついていく。
GM:登場どうぞ!
霧氷院真澄:28+1d10
DoubleCross : (28+1D10) → 28+5[5] → 33
GM:それは君がFHを足を洗って、最初の仕事の記憶である。
"インカーネーション":"インカーネーション"と呼ばれるオーヴァードがいた。モルフェウス由来と思しき白砂の鎧、剣を携えてUGNを襲う。
GM:強くはない……はずだった。襲撃は稚拙で、散発的であり、力も戦闘向きのオーヴァードに取り立てて勝るわけではない。
GM:だが、捕らえようとすればその肉体は砂のように崩れ、風に溶けて消えていく。
GM:そして厄介な点がもう一つ。それは再出現の度に、斬撃の鋭さ、その鎧の堅固さを増していき……やがて
GM:大した力も持たぬ厄介者扱いだった『それ』は脅威視されていき、ついに10人以上のイリーガルとエージェントを殺害した。
GM:
GM:君はFHでの経験が買われその任務に駆り出された。そして、その期待に応え
長良川みち子:コンビとなったチルドレンへの卓越した指揮とサポートを以て、"インカーネーション"を追い詰めた。
GM:崩落戦の傷も冷めやらぬ3年前。廃棄区画は今より数多く、広く、また昏かったころ。
長良川みち子:右手の五指から延びるワイヤーが四肢の関節を固める。
"インカーネーション":「うっ……ぐ」兜の奥からくぐもった苦痛の声が漏れる。
霧氷院真澄:《壁抜け》
光の粒子が床をすり抜けて人形に凝集。一瞬にしてその場に女性が現れる。
霧氷院真澄:「どうやら、追い詰めることはできたみたいね」
霧氷院真澄:メガネを上げて、安堵のため息。
霧氷院真澄:「ここまではデータ通りの展開かしら?」
"インカーネーション":空いている側の腕に剣を形成し、苦し紛れに君へと投擲する!
長良川みち子:「あっ、真澄ちゃん!」
霧氷院真澄:《探知する光》
霧氷院真澄:「敵……そこね」
女の瞳が金色に輝き、数秒後のビジョンを彼女に見せる。
霧氷院真澄:彼女はあえて剣に貫かれる。
霧氷院真澄:しかし飛び散るのは血飛沫ではなく、金色に輝く粒子。
霧氷院真澄:剣があらぬ方向に飛んでいったあとに、彼女は何食わぬ顔で粒子から元の姿にまで再生する。
長良川みち子:「……流石! これで」体制の崩れた敵の首元へ、左手のワイヤーを一閃。
霧氷院真澄:「あっ」
霧氷院真澄:《アドヴァイス》
敵装甲の予測とその間隙。伝えるにはあまりに多いその情報を──
霧氷院真澄:《ドクター・ドリトル》
およそどのような相手とも相互理解を可能とするエフェクトによりほぼ一瞬で伝える。
霧氷院真澄:「やっておしまい。みっちゃん」
長良川みち子:圧縮された思考が、解凍・咀嚼を待つまでもなく、半ば反射のように肉体を操る。
長良川みち子:長良川自身にも信じられぬほどの鋭利さを以て、斬糸がその兜を吹き飛ばし、首から鮮血を噴き出させた。
霧氷院真澄:「念は押しておこうかしら」
霧氷院真澄:死亡を確認するためだけに拳銃を取り出し、残された胴体の断面に向けて銃弾を放つ。
"インカーネーション":「ガッ……」長らく不明だった、その素顔が露になる
少女:「……! …………!」
霧氷院真澄:「女の子……?」
少女:裂けた喉元がリザレクトしていく。
長良川みち子:その素顔を認め、君よりも動揺している者がいる。
霧氷院真澄:「みっちゃん、追撃しかけるわよ。みっちゃん? ちょっとみち子!」
長良川みち子:「ま……」
霧氷院真澄:「何ボサ—っとしてんのよ……!?」
長良川みち子:「真凛、あなた…………なの……?」
長良川みち子:辛うじて、鋼糸を緩めたりはしない。
長良川みち子:だが、傍らの相棒の言葉に応える余裕がない。
霧氷院真澄:光の粒子になって一瞬でみち子の隣へと飛ぶ。
霧氷院真澄:隙だらけになった刹那に、彼女が反撃を受けないように。
少女:憎悪を込めた瞳で、君達を睨んでいたが
少女:「……ああ。そういう事か」
霧氷院真澄:(そういうこと? それって……)
少女:「首を飛ばすところまで行ったのに、中身がクラスメイトだと知ったら攻撃をやめるのかい?」真意の読めぬ表情になって
少女:「まぁ、これから何をされようが、今までみたいに逃げるだけだけど」
霧氷院真澄:「なによ、クラスメイトってことを盾にして命乞いしてる割に偉そうね」
少女:「命乞い? おいおい。今まで私がどれだけ君らから逃げおおせたと思ってるのか」
霧氷院真澄:「それだけ恥を晒したってことでしょう?」
霧氷院真澄:「何度やろうが結果は同じよ、これから、私が、立ちふさがる限りね」
少女:「何度やろうが、ね。まぁ今回のは……悪くなかったけど。根本的な所がさ、ほら。また逃げるぜ」
少女:そう言って、身体がさらさらと砂化していく。
霧氷院真澄:(根本的なところ……ね)
長良川みち子:ばちり
霧氷院真澄:(ギミックがあるタイプかしら?)
長良川みち子:張り巡らされたワイヤーに雷がはじける。
長良川みち子:「────」
長良川みち子:君が思索を巡らせかけた横で、彼女は一言も発さず。
長良川みち子:ワイヤーに雷を流し、出力を一気に増大させた。
霧氷院真澄:[
霧氷院真澄:「──ッ!?」
長良川みち子:UGNにおいて、『業師』と呼ばれる者がいる。トライブリードの極北は、磨き上げればその出力を乗算で跳ね上げる。
霧氷院真澄:驚いてとっさに一歩下がる。
霧氷院真澄:「この力は……!」
長良川みち子:ブラックドッグ×バロール×オルクス。電子であり魔眼であり領域因子。長良川みち子の能力は単純な斥力操作である。
長良川みち子:その斥力が、入念に撒き散らした因子を介して極大化した時────
長良川みち子:一際大きな閃光が迸り、電磁的異界化された空間が破り取られて異界へと放逐され。
少女:鎧ごと、少女をこの世から消し去った。
霧氷院真澄:「……っちゃあ」
長良川みち子:「……ありがとう。真澄ちゃんが、気を引いてくれたお陰で」
長良川みち子:「立ち直れた」
霧氷院真澄:「いーってことよ」
霧氷院真澄:「しっかしあんたとんでもない隠し玉持ってたのね」
長良川みち子:「言っておけばよかったね。イリーガルには秘密にしとけって、一個上の上司が」
長良川みち子:そう、何でもない事のように話しながら、つう、と涙が頬を垂れ墜ちる。
長良川みち子:「あ、あれ……えっと」
霧氷院真澄:「まあ良いと思うわよ、そういうの」
霧氷院真澄:「私だって人のこと言えた義理じゃないし、見せてもらったからって貴方に明かすわけじゃないし」
霧氷院真澄:ハンカチを差し出す。
長良川みち子:「う……うん。ありがと……」
霧氷院真澄:「ったく、メソメソしてんじゃないわよ。生きて帰ったやつは笑わなきゃだめなのよ」
霧氷院真澄:「その直前に、大切な誰かを見送ったとしてもね」
長良川みち子:「っ……そう、よね」
長良川みち子:歪な笑顔を形作ろうとして、失敗する。
霧氷院真澄:みち子の唇の両端を指で抑える。
長良川みち子:「あぅ」ぐに、と口角が持ち上がる。
霧氷院真澄:「まあ笑えなきゃ、笑えるようになるまで相手くらいしてやるわよ」
長良川みち子:「へへ……真澄ちゃん、最初あった時は、きつそうな感じだったのに」
霧氷院真澄:それから自分の口も指で無理やりつり上げる。
霧氷院真澄:恥ずかしそうに口を尖らせる。
霧氷院真澄:「別に? あたし他人のことなんてどうでもいいし? 恋人一筋だから! か、勘違いしないでよね!」
長良川みち子:「すっかりお姉さんって感じだなあ。私の方が誕生日先なのに」
長良川みち子:「ふふ、分かってるよ」
長良川みち子:砂と消えもせず、残された兜を拾う。
霧氷院真澄:「わ、わかりゃいいのよ……」こほんと咳払い。
長良川みち子:「報告しに行きましょうか。"インカーネーション"の正体は琴吹真凛。この地区の中学生。優秀なイリーガルとチルドレンのペアが、討伐完了」
霧氷院真澄:「ええ、優秀なペア、良いわねそれ」
霧氷院真澄:「それで、仕事上がりに甘いものでも食べて帰れば最高よ」
長良川みち子:君の言に応えるように、さっきよりも少しだけ自然に笑った。
GM:---
霧氷院ヒビキ:「何を黄昏ているんだ」
GM:君が在りし日の思い出にぼんやりと浸っていると、何やら従弟が声をかけてくる。
霧氷院真澄:「ちょっと昔のことを思い出していたのよ……」
霧氷院真澄:メガネを外して遠くを見る。
霧氷院ヒビキ:「ほう……それは、珍しいな」
霧氷院真澄:「そんなことないわよ?」
霧氷院真澄:「ヒビキの可愛い姿や可愛い姿は大体いつも頭の中で思い浮かべているもの」
霧氷院ヒビキ:「何というか貴様は、昔のことはあまり……おい」
霧氷院真澄:「あっ、格好いい姿も! 初期のちょっと悪そうな顔も!」
霧氷院真澄:「え?」
霧氷院真澄:首をかしげる。メガネを外しているせいか、いつもよりも美少女面である。
霧氷院真澄:それと近い。メガネを外しているせいで近くの物がよく見えていないのだ。
霧氷院ヒビキ:「……あっ、いや……」
霧氷院ヒビキ:振る舞いがあまり異常でない従姉を見るのが久しぶりなので戸惑っています。
霧氷院真澄:頬をペタペタと触ってニコリと笑う。
霧氷院ヒビキ:「うーむ、会話が良くない方向に進みそうな気が一瞬したが、妙に平和だな……」
霧氷院ヒビキ:と言いながら隣に腰を下ろします。
霧氷院真澄:鼻から思い切り息を吸い込みます。
霧氷院ヒビキ:「そうだ、第四支部から連絡が来ていたぞ」
霧氷院真澄:「ん……ん?」
霧氷院真澄:「なにか言った?」
霧氷院真澄:スゥーッハァーッ
霧氷院ヒビキ:隣に座って正面を見ていたので全然気づいてないぞ!
霧氷院ヒビキ:「真澄の力を借りたいと、UGNからな」
霧氷院真澄:「UGNぅ? なんで私なのかしら? っていうかヒビキを窓口にしないでほしいものね」 またメガネをかける。
霧氷院真澄:「せっっっかくヒビキはレネゲイドと(ほぼ)関係なく健やかに育っていたのに」
霧氷院ヒビキ:「俺もその手の案件に関わるようになって、貴様が長らくR案件に関わっていたと知った時は肝が冷えたぞ」
霧氷院真澄:「あらあら、心配してくれたの? お姉ちゃん嬉しいわ……良いのよ? 真澄のことは俺が守る……とか言ってくれて」
霧氷院真澄:「というか言いなさい。言って。めっちゃ言われたい」
霧氷院ヒビキ:「……まあ、普段もそうしおらしくしているなら考えてやらんでもないが」
霧氷院真澄:「頬を赤らめて『はい、ヒビキ様……いえ、あなた……』って言いたい」
霧氷院ヒビキ:「えっ何?」
霧氷院真澄:「考えてくれるの!!???」
霧氷院ヒビキ:「バカ! 誰が考えるか! つけあがるな!!」
霧氷院真澄:「分かったわ。しおらしくしてるから。それでしおらしくしてるって何してればいいの? へいへい! だめ!? だめなの!?」
霧氷院真澄:「うぅ……」 涙が出ちゃう、女の子だもん。
霧氷院ヒビキ:「クソっ…結局こうか……」
霧氷院真澄:「ヒビキ……従姉は合法よ……」
霧氷院ヒビキ:「法が許しても俺が許さん」忌々し気に頭を掻きむしりながら。
霧氷院ヒビキ:「──"インカーネーション"だそうだ」
霧氷院真澄:「……」メガネを掛け直す。
霧氷院ヒビキ:どかりとひじ掛けにもたれながら、本題を口に出す。
霧氷院真澄:「懐かしい名前ねえ。確かにあたしの領分ですわ」
霧氷院ヒビキ:「空気が変わったな。そう言えば分かると言われたぞ」
霧氷院真澄:元来、霧氷院真澄は霧氷院家の影を担った"分家”の女。
霧氷院真澄:戦場こそが、闘争こそが、彼女の本来の居場所である。
霧氷院真澄:「ええ、知っている。よく分かっている。それで、そいつがどうしたのかしら」
霧氷院ヒビキ:「取り零し、か? 貴様に限ってそれは、ボンヤリと過去に浸っているよりも珍しいな」
霧氷院ヒビキ:「……『出た』と、それだけだ。詳しい話は聞いていない」
霧氷院真澄:「まあ」
霧氷院真澄:「あの段階では、あれしか手がなかったのよ。万が一に取りこぼしたとしても、逃がすよりはマシだったから」
霧氷院ヒビキ:「真澄のことは俺が守る……だったか」
霧氷院ヒビキ:「代わりに行ってやってもいいぞ。面倒ならな」
霧氷院真澄:「結構よ、これはあたし個人の戦い」
霧氷院真澄:「ただ行ってくれるっていうなら、代わりに行って欲しい場所が一つあるのよね」
霧氷院ヒビキ:「フン……なんだ」憮然として
霧氷院真澄:「……テーマパーク」
霧氷院真澄:「二人で……夢の国に行きたいなぁ……」
霧氷院ヒビキ:意表を突かれたように一瞬口を噤み、それから、ハァー、と溜め息をついて。
霧氷院ヒビキ:「貴様、そういうのは、あれだろう」
霧氷院ヒビキ:「ちょっと死にそうだからやめろ」
霧氷院真澄:「大丈夫よ、お姉ちゃんは強いんだから」
霧氷院ヒビキ:「────」
霧氷院ヒビキ:しばし瞑目して「知っている」
霧氷院真澄:「昔の取りこぼしくらいちゃちゃっと片付けてくるわよ。ヒビキがデートしてくれるならだけどねぇ~~~~」
霧氷院ヒビキ:「ああえいっ! 分かった分かった鬱陶しい! ベタベタするな!!」
霧氷院真澄:「うひゃあ~~~~」 ほっぺを押し戻されながら嬉しそうな悲鳴を上げる。
霧氷院ヒビキ:「…………フン」
霧氷院ヒビキ:その輝かんばかりの笑顔を、真剣な瞳で見つめて。
霧氷院真澄:「……フフン」
霧氷院ヒビキ:「帰って来い、待っている」
霧氷院真澄:「じゃ、ちょっくら行ってくるわ」
霧氷院真澄:「もしかしたら友達が危ないかもしれないしね」
霧氷院真澄:「戸締まりはしっかりね。私はさておき、メイドちゃんたちはちゃんと守るのよ」
霧氷院ヒビキ:「当たり前だ、誰にものを言っている」
霧氷院ヒビキ:「いいから行け! さっさと解決してこい!」
霧氷院真澄:「はいはい」
霧氷院真澄:椅子から立ち上がってヒビキに背を向ける。
霧氷院真澄:(そう、それでいい。だって、ヒビキを守るのは、私だけですもの)
霧氷院真澄:(貴方は家のみんなを守って、そんな貴方を私が守る)
霧氷院真澄:(それで──良いのよ)
GM:合流シーンです。まずは士騎くん、羽鳥さん登場お願いします。
士騎朝輝:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 2[2]+38 → 40
羽鳥七海:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 9[9]+33 → 42
羽鳥七海:うわっ
GM:君たちは第四支部を訪れ、過去UGNと敵対していた鎧の存在。
GM:先ほど交戦したものと酷似した意匠の鎧を纏った"インカーネーション"なるオーヴァードの説明を受けた。
GM:昨晩君たちに保護された少女は、病室のベッドで眠り続けている。
GM:ひどく衰弱しており、目を覚ます気配はない
GM:その後、消えた鎧の行方は杳として知れず
GM:また、夜も更けたので支部の設備で一泊し、明くる日。
葉鳩佳奈:「……そろそろ、協力者の方がいらっしゃると思うッス。かつて"インカーネーション"を打倒したコンビの片割れで」
葉鳩佳奈:「といっても、アレも記録にあるより随分強くなっているようでしたが」
葉鳩佳奈:会議室らしき部屋に、昨晩から広げられたままの資料やら何やらが散乱している。
羽鳥七海:「逃走に長け、現れるたびに少しずつ強くなるジャーム、《インカーネーション》」
士騎朝輝:「そんなのと1人でいる時に遭遇するなんてのは、災難だったよなぁ、羽鳥」
士騎朝輝:指を立ててくるくると回す。皮肉気な笑みを浮かべているが含むところはない。
羽鳥七海:「……準備と対策が、きちんと出来る戦闘の方が稀ですから」
羽鳥七海:「ただ、本当にインカーネーション当人なら、これ以上逃がすのは避けたいところですね」
士騎朝輝:「対策が取れるなんてのは確かに贅沢な話しだ。まぁ、これから、その贅沢な事をしよう。って訳だがな」
葉鳩佳奈:「羽鳥さんみたいなお人が矢面に立たなきゃなんないのも世知辛い話ッスねえ……自分とそう年も変わんないでしょうに」
葉鳩佳奈:「"ホワイトミュート"さんも……」
士騎朝輝:「俺は自分の三つの信条に従ってやってるだけだしなぁ、それに…」
士騎朝輝:「通りすがったのも何かの縁だろ」
葉鳩佳奈:「そうッスか……」
羽鳥七海:「ありがとうございます。人手不足ですから……」
羽鳥七海:「それに、長良川さんが行方不明になっているのも気に掛かります」
葉鳩佳奈:羽鳥さんの言葉に、表情を陰らせて頷く。
葉鳩佳奈:「そう……関係があるのか無いのか、霧氷院さんに来て貰うのも、半分は保護の意味合いもあるッスね」
士騎朝輝:「前に撃退したもう片方だったか?俺は部外者だから、気を遣わない発言をするが、行方不明とインカーネーションに相関はあるのかもって話だな」
霧氷院真澄:33+1d10
DoubleCross : (33+1D10) → 33+1[1] → 34
葉鳩佳奈:「ッスね……お、噂をすれば」
霧氷院真澄:部屋の扉がゆっくりと開く。
霧氷院真澄:「イリーガル、夢氷光子《クリスタルヴェイパー》」
霧氷院真澄:「招聘に応じて参戦したわ。今度は誰を勝たせれば良いのかしら?」
士騎朝輝:「勝たせる。…俺か?」
霧氷院真澄:メガネを掛けた不機嫌そうな女が周囲を睨む。
霧氷院真澄:「あんた?」
霧氷院真澄:まじまじと見つめる。
士騎朝輝:「多分、おそらくな」目を声の方に向ける。
羽鳥七海:「我々、と言ってください。今のところは」 小さく溜息。
葉鳩佳奈:「協力ありがとうございます。そうなるッスね。こちらのシュッとした剣士さんと」
葉鳩佳奈:君に頭を下げながら
士騎朝輝:「インカーネーションの中身がそう言ってたんだよなぁ。なぁ、村雨丸」
霧氷院真澄:「なるほどね、あんた“たち”か」
羽鳥七海:「急な召集にも関わらず、ありがとうございます、《クリスタルヴェイパー》」
霧氷院真澄:「いえいえ、こちらこそお呼び頂いて光栄よ、《エスメラルダ》」
葉鳩佳奈:「はい、優秀なチルドレンの……あ、ご存じッスか」
霧氷院真澄:「私も友達がやられたと聞いちゃ黙ってられなかったもの」
霧氷院真澄:「ええ、聞き及んでいるわ。イリーガルとしてだけでなく、特権階級《そういうたちば》の一員としてね」
羽鳥七海:「《エスメラルダ》、羽鳥七海です」柔らかく笑い、すぐに表情を引き締める。「……《デリヴァティブ》から、何か連絡を受けてはいませんか」
霧氷院真澄:「残念ながら、よ」
霧氷院真澄:指を一本立てる。
霧氷院真澄:「けど、あの子がどういう状態か仮説は立てられるわ」
葉鳩佳奈:「仮説、ッスか」
霧江 冬司:1D10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 6[6]+36 → 42
霧氷院真澄:「多分だけど、インカーネーションは“戦った相手から学習”──」
霧江 冬司:「たのもーーーーーーーーーっ」
葉鳩佳奈:「わっ!」猫のような目を大きく見開く
霧氷院真澄:声の方を見る。
霧江 冬司:場違いな掛け声と共に、軽装備の上から黒橙のコートを羽織った人物が支部のエントランスドアをばたーん!と大きく開いてやってくる。
霧氷院真澄:(なに……? あの品性の欠片もなさそうな男は……!?)
霧氷院真澄:嫌そうな顔でそちらを見る。
羽鳥七海:「!」 咄嗟にスカートを摘まむ。
葉鳩佳奈:「……なんスか、いま霧氷院さんがいい感じの──あ」
士騎朝輝:「お。ごちゃごちゃしてきたよなぁ。予定外の来客か?」
霧氷院真澄:羽鳥さんの反応を見て冬司の方を二度見する。
葉鳩佳奈:「あーえっと、皆さん、大丈夫ッス。この人も長良川さんの知り合い、というか」
霧江 冬司:「おお、佳奈ちゃんか。みち子のバカは帰ってるか……っと」
葉鳩佳奈:冬司さんを庇い建てしながら、どこか視線が厳しい。
羽鳥七海:「……イリーガル、いえ、フリーランスの方ですか?」
霧氷院真澄:「みっちゃんの……なに? なんなのこの男。ねえなんなのあの親しそうな素振り」
葉鳩佳奈:「霧江さんにも行ってないッスか、となるといよいよ……」
葉鳩佳奈:難しい顔をしながら神経質な動作で爪を齧る
霧江 冬司:霧氷院さんと羽鳥さんをじーーーーっと見て。うんうん、いいぞ。可愛い女の子は好きだ。
羽鳥七海:訝しげな顔をしながら、指を離す。
士騎朝輝:ペットボトルの蓋を開けてミネラルウォーターを飲んでる。
霧氷院真澄:「えっ、いや、まさか」
霧氷院真澄:「みっちゃん、男の趣味最悪……」
霧氷院真澄:ドン引き顔である。
霧江 冬司:「こほん。自己紹介をしておこうか。俺様は冬司。傭兵だ」
葉鳩佳奈:「最悪認定早くないスか? まあそうなんですけど……自分もびっくりしたッス」
凪:「どうも、助手の凪です」ひょっこりと姿を現して、感情の読みづらい表情でぺこり、と礼。
葉鳩佳奈:「あ、凪ちゃん」
羽鳥七海:「UGNチルドレン、《エスメラルダ》、羽鳥七海です。ん……」現れた二人目に、首を傾げる。
霧氷院真澄:(しかもうちのメイドにセクハラかました男と同姓同名じゃない……見つけ次第ぶっっっ殺してやろうかと思ってたけど、下手に手を出せないわね……)
霧江 冬司:「最悪とは失礼な。傭兵って職業に偏見を持つのは当然かもしれんが、俺様はそのへんのクズとは違う。正義のスーパーヒーローだぞ」
霧氷院真澄:「へぇ? 具体的には?」
羽鳥七海:「少女を連れた傭兵。フリーランスの……」
羽鳥七海:「《テンペスト》?」
霧氷院真澄:(まあ良いわ、こいつの最低っぷりをしっかり記録してみっちゃんやうちの可愛いメイド共に見せつけてやらなきゃ……!)
霧江 冬司:「うむ。そう呼ぶ奴もいるな」羽鳥さんに。
葉鳩佳奈:「とはいえこれで大物の傭兵が2人……ッスか。霧江さん。今ちょっと我々は困った事になっててッスね」
士騎朝輝:「テンペスト?米軍か?」
士騎朝輝:「いや、それだとフリーランスの傭兵ではないよなぁ。被りか」
凪:「ああ。違います。私の雇用主はその……嵐のような人ですので」
凪:「遭遇した人たちがそう呼ぶようになったと。コードネームというよりは、あだ名ですね」
羽鳥七海:「幾度か、事件記録で拝見しています。……頭の痛くなる内容が多いですけど」
葉鳩佳奈:「あー、そういう。戦いぶりも凄まじいもんだと聞いてますが」
葉鳩佳奈:「とにかく、長良川さんにも多分関係があります」
霧江 冬司:「おう、期待してくれていいぞ。……ところで」
士騎朝輝:「成程。確かに場は騒然としてるよなぁ。良いじゃないか、テンペスト、わかりやすい」
霧江 冬司:「オーヴァードが雁首揃えて集まってるってことは、何か事件か?」
霧氷院真澄:「そういうこと」
霧氷院真澄:「長良川みち子の失踪と過去に消滅したはずのジャームの再発生」
霧氷院真澄:「大まかに言えば、そういう事件ね」
士騎朝輝:「ついでに言うと、ジャームの中に入ってた女の子が医務室で寝てるぜ」
霧江 冬司:「そうか。それじゃ、その女の子のお見舞いには後でたっぷり時間をかけていくとして……」
霧氷院真澄:「駄目よ」
霧氷院真澄:「みっちゃんのお友達に色気出してんじゃないわよ」
霧江 冬司:「む……」
霧江 冬司:「みち子の友達なら尚の事俺様も仲良くなっておくべきじゃないか?」
霧氷院真澄:(やはり……こいつ、下心満々のサイッテーの男よ!)
霧氷院真澄:「そうね、ただしみち子同伴の方がスムーズじゃないかしら?」
霧氷院真澄:(この男から、守護らねば……)
凪:「まあ、そこはひとまずおいておきましょう」
凪:「今はみち子さんの行方を捜索する方が優先ではないでしょうか」
羽鳥七海:「長良川さんは、インカーネーションの中身と、面識があったのですよね」
葉鳩佳奈:「はいッス」
霧氷院真澄:「友達だったみたいね」
士騎朝輝:「その前に一ついいか?」
霧氷院真澄:士騎の方を向く。
葉鳩佳奈:「何でしょ」
士騎朝輝:「そもそもだ。そこの冬司は首を突っ込んでくれるって事でいいのか?」
士騎朝輝:「実は、まだ、そこの男。協力するとも何とも言ってないんだよなぁ」
士騎朝輝:「自然に話が進んでいるが、な」
士騎朝輝:軽く肩を竦める。
葉鳩佳奈:「あ、そうッスそうッス! お礼はちゃんと出るんで、出来ればご協力を願いたいっス」
士騎朝輝:「で、どうなんだ?正義のヒーロー」
霧江 冬司:「ん?俺様の女がピンチかもしれないんだろ。もちろん協力するぞ。というか、お前らが協力しろ」
霧江 冬司:「そのインカーネーションとか言う奴はどうでもいいが、可愛い女の子二人を危険な目に遭わせるわけにもいかんしな。そっちの手も貸してやる」
霧氷院真澄:(うわやっぱみちこの彼氏か……)
葉鳩佳奈:「ありがとうございます」
霧氷院真澄:「戦力が増えるのはありがたいわね。歓迎するわ」
霧氷院真澄:それはそれとして笑顔で応対する。
葉鳩佳奈:「では、3人改め、この4人……まあ、霧氷院さんにした話とは変わっちゃいましたが」
霧氷院真澄:「構わないわよ、手は多い方がいいもの」
霧氷院真澄:「けどそれはそれとして──」
霧氷院真澄:チラ、と士騎の方を見る。
霧氷院真澄:全身の脱力としなやかな筋肉。手持ちの得物。落ち着いた態度。
霧氷院真澄:腕は立つ、が。
霧氷院真澄:「そこの剣士様のお名前をうかがってないわね」
士騎朝輝:「あぁ、そういえばそうだったな。特に名前を切り出すタイミングもなかったしなぁ」
士騎朝輝:「あんた、抜け目ないな。成程、頼りになりそうだ」
士騎朝輝:口の端を軽く上げる。
士騎朝輝:「士騎朝輝。たまたま通りすがった、旅人だよ」
霧氷院真澄:「士騎……朝輝……!」
霧氷院真澄:「まさか、《ホワイトミュート》!?」
凪:「なるほど。あなたが」
霧氷院真澄:目を大きく見開く。
霧江 冬司:「なんだ凪。知ってるのか」
凪:「ええ。先ほど彼女が挙げた名前の他にもいくつか異名がありますが」
凪:「いずれの名前も、大規模なR案件に幾度か記録を残しています。有名人ですよ」
葉鳩佳奈:「私も、助太刀に入ったのが"ホワイトミュート"……士騎さんだと聞いた時には驚いたッスねぇ」しみじみと
士騎朝輝:「しかし、変に名が売れてるみたいだな、最近は」
士騎朝輝:「俺は今時、自分探しの旅を大真面目にやってる古風な男子でしかないんだがなぁ」
羽鳥七海:「……すみません、説明をしていませんでした」
羽鳥七海:「彼には先ほど、インカーネーション(仮)との交戦時に、助力して頂きました」
羽鳥七海:「そのまま、協力を頂いている次第です」
霧江 冬司:「ふーん」興味なさそうな相槌と共に、士騎くんの方をみる。
霧氷院真澄:「ちょっと、あんた知らないの!? 《ホワイトミュート》よ!?」
霧氷院真澄:冬司の態度に驚いて早口気味になる。
霧江 冬司:「知らん。男は興味ない」
霧氷院真澄:「な゛っ……!」
葉鳩佳奈:「いや、こういう人なんスよ」と真澄さんに
葉鳩佳奈:「まぁ、凪ちゃんが知ってるなら十分スよね、おたくらは……」
霧氷院真澄:(みっちゃん……やっぱ男の趣味……!)
霧氷院真澄:目を白黒させている。
羽鳥七海:「自分探しの旅のついでにマスターエージェントと交戦する男子は、あまりいませんよ」
羽鳥七海:士騎さんに向けて。
士騎朝輝:「はは。いきなりの差別発言どうも。そういうの男の格が下がるぜ、ツラは良いのに勿体ない」
士騎朝輝:皮肉で返すが不愉快さは感じてはいなく、こういう人間の相手をするのも楽しいとは思っている。
霧江 冬司:「ふん。余計なお世話だ」
葉鳩佳奈:「では……最後はこの私、と言っても皆さん既にご存じと思いますが」
葉鳩佳奈:「ただの葉鳩佳奈っス。非オーヴァードなりに支部員としてバックアップさせて頂きます」
葉鳩佳奈:「協力して、この事件を解決に導きましょう」
葉鳩佳奈:と、君達に深々と頭を下げる。
士騎朝輝:「俺も、改めてよろしくな。ホワイトミュートの名は気に入ってないけどなぁ、一定の腕の保証にはなっただろう」
士騎朝輝:軽く手をひらひらと振る。
士騎朝輝:そして、皆を携帯に収めシャッターを切った。
霧江 冬司:「おわっ。いきなり何しやがる!」
凪:冬司とは逆に、表情は相変わらずの無表情ながらしっかりカメラ目線でピースしている。
士騎朝輝:「趣味は旅の思い出を収める事でなぁ。なるべく自然な表情を撮りたいと思ってる訳だ。悪いな」
葉鳩佳奈:「……やめてくださいよ、UGNの資料広げちゃってんスよ」じっとりとした目を向ける。
霧江 冬司:「なんか、すごくキザな奴だな………」
霧氷院真澄:「良いじゃない。ああいうのロマンチックで」
霧氷院真澄:「ほら、それより情報収集と作戦会議、始めましょうよ」
GM:では、四人の協力が確定したことで
GM:情報収集は次のシーンなんですが、ここまで出てる情報をまとめます
霧江 冬司:おおー。今わかってるところはPP0で自動開放されるんですね
GM:そういう感じ!
GM:情報収集です。全員登場
GM:今回はすきゃっとさんの第2回聖ルツィアとかバドエンをパクった特殊なプライズ方式で情報収集を行います。
GM:判定に成功することでプライズポイント1、+達成値の十の桁の数字ぶんポイントを獲得できるのはいつも通り
GM:ただ、最も高い達成値を採用するのではなく、複数人で挑んだら2人が獲得したポイントの合計値が加算されます
GM:メイントピックは存在しないので、複数ある情報項目のどれに何人で挑むのも自由です。
霧江 冬司:ええーっ
羽鳥七海:はー
霧江 冬司:便利なシステムだ
GM:現在挑める項目は──
羽鳥七海:達成値を加算できる代わりに、プライズ自体が複数あるのね
霧氷院真澄:なるほど・・・・…面白い
GM:という訳で改めて登場どうぞ!
GM:あ、難易度言ってませんでした。一律で8です
霧江 冬司:よし、行くぞ!
霧江 冬司:42+1D10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+9[9] → 51
霧氷院真澄:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+4[4] → 38
羽鳥七海:1d10+42
DoubleCross : (1D10+42) → 7[7]+42 → 49
霧氷院真澄:生存戦略の呼吸、低侵食の型
羽鳥七海:高い
士騎朝輝:1d10+40
DoubleCross : (1D10+40) → 9[9]+40 → 49
霧江 冬司:情報収集に関してはコンセ生き字引で数字出していく形を取ってるので
霧江 冬司:みち子からのメッセージも気になるが、アカーシャについて調べる方を優先したいな
GM:プランナーからの警告があったからね…
羽鳥七海:財産は使用可能?
GM:可能です
霧氷院真澄:ひとまずみち子について調査していくかなあ
霧江 冬司:というわけで凪、ゴー!
士騎朝輝:情報FHがないので噂話を振りたいですね。
羽鳥七海:1の奴は早めに空けておきたいですね
凪:はい。<C:ノイマン>+<生き字引>。意志で代行して調査を。
凪:5DX7=>8
DoubleCross : (5R10[7]>=8) → 10[1,2,4,7,8]+10[3,7]+4[4] → 24 → 成功
GM:お見事!
凪:これでアカーシャについてはPP3/5ですね。
霧江 冬司:うむ。よくやった
羽鳥七海:士騎さん、真凛ふります?
士騎朝輝:振らせてー。
霧氷院真澄:よし、では 長良川みち子について先に行っておきます
士騎朝輝:鎧の中の少女、琴吹真凛について 0/1 情報:噂話で要人への貸しを使います。
霧氷院真澄:1dx+4
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 6[6]+4 → 10
士騎朝輝:4DX+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 6[3,3,6,6]+1 → 7
GM:おっと、財産は使いますか?
霧氷院真澄:なんか財産使うのももったいないラインだなあ……まずはこれでいこう
GM:はい。みち子PP2
士騎朝輝:財産2だからダメだな。俺は流しで。
GM:士騎くんのやつは難易度8なので
GM:1点使えば空きます
士騎朝輝:あ。じゃあ1使います。
GM:OK!
士騎朝輝:開ける。
羽鳥七海:じゃあ、冬司さんへのメッセージを空けておこうかな
羽鳥七海:良いですか?
羽鳥七海:能力訓練:社会 に器物使いで融合し、達成値+1、ダイス+3
羽鳥七海:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 9[2,2,6,7,9]+1 → 10
羽鳥七海:よし
GM:はい、では
GM:霧江冬司、霧氷院真澄。君たちは文字化けしたメッセージの復元データを受け、長良川みち子の住むマンションを訪れていた。
霧江 冬司:「みち子の部屋か……」
霧氷院真澄:「ここに手がかりがあるって本当かしらね?」
GM:几帳面に整頓されているが、物は意外と多く、本棚やらやたら大きな工作機械やらが存在している。
霧江 冬司:「ふむ。本人がいないことだし、何か恥ずかしい秘密でもないか調べてみるか」
霧氷院真澄:(おっ、悪い本発見、隠してやろ)
霧氷院真澄:「あはは、それ良いかも。あの子も真面目に見えて色々隠してるだろうし」
GM:真澄さんが発見したのは真面目な眼鏡女子が俺様系のイケメンに言い寄られる少女ジュブナイル小説とかですね
霧氷院真澄:機械の隙間を見たり、本棚の中のコレクションを目ざとく見つけてはこっそりと本の後ろに滑り込ませる。
霧氷院真澄:(あの子、マジ、趣味)
霧江 冬司:「うお……」部屋の面積をがっしりと占める工作機械に声を漏らす
霧江 冬司:「あいつ、装備を自作してるという話だからもしやと思っていたが……またえらい量の工具だな」
霧氷院真澄:「あの子の能力、ワームホールの形成だから、ちょっとした応用で多分色々できるはずなのよね……」
GM:ですが、探しても事件と関係のありそうなものは見つからない。
霧氷院真澄:「そうね。第4支部所属だけあって研究者肌って感じ」
霧氷院真澄:(まったく、従弟を自分好みの男に仕上げようと日夜奮闘する私と違って)
霧氷院真澄:(本当にあの子は現実が見えてないんだから)
霧氷院真澄:(リアルの俺様男なんて駄目に決まってるじゃない。やっぱり本当に良いものはちゃんと一から育て上げていかないと……)
霧江 冬司:「流石に簡単に探して見つかるようなところには何もない、か」
霧江 冬司:(能力を使って隠してあるとすれば、少し厄介だな……どうするか)
GM:暫く探し回っていると、冬司さんはテレビの横に置かれたインテリアに混ざって、見覚えのあるものを発見します。
GM:というか、最初は見覚えのあるものだと気づけないかもしれない。
GM:鋼糸でぐるぐる巻きにされた……茶色がかった、化石のようなもの。
霧江 冬司:「………ん」
霧氷院真澄:「なあにそれ?」
霧江 冬司:「これは………」ワイヤーでぐるぐるに巻かれているが、いつぞやの化石騒ぎの時にあいつが貰ってたサメの歯か。
霧氷院真澄:「あ、デート!? 思い出の品!?」
霧江 冬司:「おう。そんなところだ」
GM:以前長良川と共に、化石の化け物と戦った際の戦利品。ほとんどが第四支部に残されていますが、同行した十二支部のエージェント、君、及び長良川がそれぞれ一部を持ち帰った。
霧氷院真澄:「ふ~~~~ん」
霧氷院真澄:(思ったよりもみち子のことを大事にしているみたいね……)
霧氷院真澄:(いや、どうせすぐにボロを出すわ……その時こそ一巻の終わりよ……!)
霧江 冬司:「しかしみち子のやつめ。貴重なものだというのになんて保管方法だ」一瞬釣り道具かと思ったぞ
霧江 冬司:というわけで、呆れながらサメの歯を拾おうとする。傷とかついてないだろうな……!
GM:無造作にそれに触れた瞬間
GM:バリバリバリ! と君の躰に電流が走り──
GM:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8
GM:8点HPが減る!
霧氷院真澄:「ちょっと大丈夫!?」
霧江 冬司:「あだだだだだだだだ!!」
霧氷院真澄:「うっわガチなトラップじゃない……!」
霧江 冬司:「な、何だこれはーーーーーーーーーー!?」
霧江 冬司:HP28⇒20
霧氷院真澄:「あっ、そうだ! なんか脳内にメッセージとか閃かないの!?」
霧氷院真澄:「UGNでも探索して見つからなかった仕掛け、あんた専用の仕掛けよ多分それ!」
GM:そう。この部屋は既に支部員によって捜査済みであり、コイルのように巻かれた鋼糸も、一旦怪しい所はないと判断されたから放置されている筈だ。
GM:しかし、特にそれ以上は何も起こらない。
霧江 冬司:「……………………」
霧江 冬司:「なんも起こらんぞ」
霧氷院真澄:「……えー?」
GM:何か電流が流れるような仕掛けが施されているわけでもなく、さりとてこの鮫の歯もワイヤーも、レネゲイドアイテムのような気配があるわけでもなく。
霧江 冬司:はあ、とため息をついてから。
霧氷院真澄:「……ワームホール、か」
霧江 冬司:「凪ーーーーーーーーーーーーっ!!」この場にいない助手の名を叫ぶ。
凪:そも最初から部屋に居たかのように、なに食わぬ顔でひょこりと顔を出す。
凪:「はい。なんでしょう」
霧氷院真澄:(彼女はおそらく異空間に飛ばされている。誰に? 能力を模倣したインカーネーション。やつはおそらく戦った相手の真似をする。だとすれば今の電撃も……)
霧江 冬司:「みち子からの土産だ。持っとけ」
霧江 冬司:コイルが巻かれていたサメの牙を渡す。
凪:ハンカチで包んで、上着のポケットに仕舞います。
霧氷院真澄:(電撃はもしかして異空間からの救難信号? あの鮫の牙はそれを打ち込むための目印? 手がかりが少なすぎるわね……)
霧江 冬司:「……おい。おーーーい」
霧江 冬司:「どうしたんだ、急にぼーーーっとして」
霧氷院真澄:「なんでも無いわよ」
霧氷院真澄:「少し思いついたことがあるけど、まだ仮説。話すべき時ではないわ」
霧氷院真澄:「戻りましょう。向こうも情報を集めている頃でしょうから」
霧江 冬司:「そうか」相槌を短く打つと、助手に調査結果を尋ねる。「お前はどうだ。何かわかったか?」
凪:「はい。道すがら説明しましょう」
霧江 冬司:「うむ。それじゃ戻るぞ」
GM:---
GM:一方、士騎朝輝、羽鳥七海の両名のそれぞれは調査で得た情報を持ち寄りに、再び会議室を訪れていた。
葉鳩佳奈:「"アカーシャ"……? なんか十二支部とひと悶着あったって言う。それが関係あるんスか? って最初は思いましたけど」
葉鳩佳奈:「どーうも、羽鳥さんの様子を見る限り、"プランナー"のお言葉とやらも」
羽鳥七海:「相変わらずゼノスは何がしたいのか不明瞭ですね。……その割に、無視出来ないのがまた厄介なんですが」
士騎朝輝:「RBの考えることは、人間にはなぁ。人間性に近づくタイプなら読みやすいんだけどな」
羽鳥七海:「士騎さんは、『アカーシャ』セルの名前に心当たりはありますか? 戦った経験などは」
士騎朝輝:「1時間くれれば心当たりを作ってくるぜ」不敵に笑う。つまり今は知らない。という事だが。
羽鳥七海:「本当に作ってきそうなのでやめて下さい……」
士騎朝輝:「はは。ま、FHにはセルはそれこそ星の数だ。それでいて普通は互いに不干渉だからなぁ、厄介だよなぁ」
葉鳩佳奈:「どうッスか、キナくさいことになってないと嬉しいんスけど……」
羽鳥七海:「今しがた調べた内容ですが、活動内容・エージェント共に、表立っては動かないセルですが」
羽鳥七海:「主な活動は、暴走RBや反体制オーヴァードの支援で、」
羽鳥七海:「現在、裏から手を回し、《ホワイトミュート》……正確にはその持つ刀、を狙っているとのことです」
葉鳩佳奈:「……うわ、そこッスか」
士騎朝輝:「良い女は引く手数多ってことだよなぁ、村雨丸」
葉鳩佳奈:「刀に話しかけてる……」
羽鳥七海:「EXレネゲイドなのでは?」 葉鳩さんとひそひそ
葉鳩佳奈:「(あ~なるほど、頭良いっスね)」ひそひそ
士騎朝輝:「少し違うな」
羽鳥七海:「違うのですか?」
葉鳩佳奈:「ふむん」
士騎朝輝:「UGNとFH、ゼノスで区分するところの遺産なんだよなぁ。そっちだと鬼切りって言うコードか?」
葉鳩佳奈:「ああ、それで」
士騎朝輝:「俺の意思にのみ反応して、俺にだけ言葉を返してくれる相棒なの…かもしれないぜ」
羽鳥七海:「ジャームの持つ、一部の固有レネゲイド現象を断ち切る刀、でしたか」
葉鳩佳奈:「聞いた通りの戦い方で『鬼切りの小太刀』系統の遺産を振り回すなら、それは確かにジャームに取ってこれ以上ない脅威ッスね…」
羽鳥七海:「所有者にしか声の聞こえない武器なら、他にも心当たりはありますね」
士騎朝輝:「無闇やたらに大きい槍とかな」
羽鳥七海:「5mの槍を日夜抱えているイリーガルがいますよ」
羽鳥七海:「あら、ご存知でしたか」
士騎朝輝:「旅の縁でな。知り合いの知り合いに出会うのも旅の醍醐味だよなぁ」
葉鳩佳奈:「は? 5mの槍?」
葉鳩佳奈:「イリーガルなんスか? そんな日常生活に支障が出そうな武器を抱えて????」
葉鳩佳奈:「世にはすごい人がいるッスね~……」
羽鳥七海:「少し目は引きますが、《夜叉姫》は気遣いの出来る良い方ですよ」
士騎朝輝:「世界は広がり、世界は狭くなっていく。こういう感覚がたまらないぜ」
士騎朝輝:などと、薄く笑い。
羽鳥七海:「コードネームの変更は、まだ認められていないみたいですけど」
葉鳩佳奈:「おっ……」自分の想像した性別やら人柄とはずいぶん違う感じの人っぽいぞ、と気づく
士騎朝輝:「はは。姫の方だけにしたいだろうよ。興津姫はな」
士騎朝輝:「ま、さておき、確か、あの鎧 撤退するときに村雨丸を天敵って言ってたよなぁ。案外と真正直なのかもな、俺だったら撤退するならブラフを撒くけどな」
葉鳩佳奈:「……そうッスね。案外、そういうとこは慣れてない手合なんでしょう」
羽鳥七海:「そうですねたとえばあの鎧が、真凛さんの作り出したエフェクトではなく、RBならば」
羽鳥七海:「そういう機微には疎いのかもしれません。そもそも、戦闘記録からしても」
羽鳥七海:「戦闘以外では頭の回るタイプではないようですし」
葉鳩佳奈:「それで士騎さん……村雨丸、さん? が狙われてるとなると」
葉鳩佳奈:「"インカーネーション"がRBを後援する"アカーシャ"セルと繋がってる……まではありそうッスね」
士騎朝輝:「こっちの攻撃が効くと思わせて、まんまと釣るようなタイプではないな。わざわざ俺に刺客なんてのを送るんだからなぁ」
羽鳥七海:「士騎さんに適当なところをほっつき歩いてもらって、うまく釣り出されてくれませんかね」
士騎朝輝:「構わないぜ。手っ取り早くはある。ただし」
士騎朝輝:「迎撃する時は助力を頼むぜ、二人とも。本命前に一人だけで相手をするのは効率が悪い、一人でやれと言われたらやるしかないけどなぁ」
士騎朝輝:「いや、その時は今出てる二人も足して、五人がかりの方が圧倒的に楽だな」
葉鳩佳奈:「お……」自分が数に入っていることに一瞬戸惑って
羽鳥七海:「冗談ですよ。……いえ、有効なのは確かですが、外部協力者を全面に押し出す戦い方はしません」
羽鳥七海:「でも、案外クレバーなんですね。自分一人の方が楽だ、くらい言うものかと」
士騎朝輝:「だろうな。羽鳥は俺がイリーガルでもないのに、気を付けてください。なんて事を言う奴だからな。職業意識と良心が承知しないよなぁ」
葉鳩佳奈:「……羽鳥さんの言う通りッスね。でも、備えてはおきましょう」
士騎朝輝:「戦いは好きだぜ。楽しいからなぁ、正直。だからこそ抑制したし、何よりも、これは俺だけの戦いじゃないだろ?」
葉鳩佳奈:「ええ、こちらでも動きを探っておくッス!」
葉鳩佳奈:と、明るい表情で士騎さんに
士騎朝輝:「俺だけが背負って俺のミスで俺が死ぬだけなら1人でも吝かじゃあないだけだな。死ぬ気はないが」
葉鳩佳奈:「……死なないでくださいね。ほんとに」
葉鳩佳奈:「良くある事っスけど、本当にやんなるんスよねぇ。長良川さんだって……」
羽鳥七海:「……あなたを、死なせはしませんよ」
葉鳩佳奈:「士騎さんだって、羽鳥さんだって、霧氷院さんだって。まだ子供なんですから」
士騎朝輝:「はは。そこら辺は、ちゃんと帰って来いって言う奴がいるから、大丈夫だぜ」
羽鳥七海:「あなたの能力は、既に聞き及んでいますし。……思っていたよりずっと、こちら側に近いようですので」
士騎朝輝:「帰ってこなかったら、討伐チームが組まれそうだしなぁ、俺の場合」
士騎朝輝:困ったもんだよな。などとボヤき。
葉鳩佳奈:「うへえ……シャレにならないッスよ……」
羽鳥七海:「想像もしたくないですね」
士騎朝輝:「さて、で、この手の話題を逸らすために俺も札を切るか。さっきまでビデオルームで適当に時間を潰してたわけじゃないんだよなぁ」
士騎朝輝:「眠り姫の経歴を調べておいたんだが、聞くか?」
羽鳥七海:「ええ、お願いします」
葉鳩佳奈:「そうッスね、"インカーネーション"の正体に迫るヒントですし」
士騎朝輝:「「まず、確かに行方不明になった長良川みち子の友人であることは、正真正銘、真実みたいだぜ」
士騎朝輝:「何で、今更、そこを強調したかというと、こいつ、記憶操作受けてたぞ、UGNに」
葉鳩佳奈:「む……」
葉鳩佳奈:「それは内容によっては、ちょっと不穏」
羽鳥七海:「……記憶処理ですか。どういった類のです?」
士騎朝輝:「崩落戦で姉が死亡してる。その事についてらしい」
葉鳩佳奈:「あー……時期が、崩落戦の少し後か…………」
葉鳩佳奈:"インカーネーション"が出現したのは3年前だったな、と
羽鳥七海:「……崩落戦の頃は、相当に後処理部隊が駆けまわっていたみたいですね」
士騎朝輝:「記憶処理を受けたが、何かの切っ掛けで部分的に外れたんだろうな。姉の死因に疑念を持って、その究明のために結構な無茶をやってたって事だ」
羽鳥七海:「ということは、記憶処理の段階では、恐らくオーヴァードではなかったんでしょうね」
士騎朝輝:「まぁ、インカーネーションとのつながりとかまでは分からなかったがなぁ。あぁ、以上だ」
葉鳩佳奈:「調べ回ってた頃も、そういうところで頑張ってたのにUGNにマークされてたわけでもないことを鑑みると未覚醒だったかもッスね。さりとて、敵対する理由はある……か」
葉鳩佳奈:「しっかしなぁ……それがなんとなく切りつけて撤退、みたいな謎の手順になった理由もさっぱりわからないし……」
羽鳥七海:「姉の死の追求と、戦闘狂じみたインカーネーションの行動は、一致しませんね」
士騎朝輝:「目が醒めて聞くことが絞れたのは良い事だよなぁ。って思っておこうぜ」
羽鳥七海:「引き続き、調査が必要なようですね」
羽鳥七海:「しかし、士騎さん、本当に優秀ですね。UGNに入る気、ありませんか?」
士騎朝輝:「俺は面倒見が良くて責任感が強いからなぁ。組織になんか入ったら、しがらみに縛られて動けなくなるのが目に見えてるよなぁ。自由じゃなくなってしまうぜ」
士騎朝輝:「まだ、本当の自分も見つけてないしなぁ。それまでは、旅を続けようと思ってるのさ」
葉鳩佳奈:「あの時言ってた自分探しの旅ってマジ話なんですか!?」
羽鳥七海:「……どこまで本気で言っているものやら……」
士騎朝輝:片手を軽く広げてニヒルに笑っている。
葉鳩佳奈:「どこまで筋金入りなんスかその感じ……いや、どの感じだかうまく言語化できないけど……」
羽鳥七海:呆れたように笑って、首を傾げる。「まあ、無理に繋ぐのも筋が違いますから」
羽鳥七海:「旅に飽いたら、いつでもお声掛け下さい。青い鳥という話もありますし」
士騎朝輝:「はは、悪いな。羽鳥の人手不足解消の手助けは出来なくてな」
羽鳥七海:「お気になさらず。それこそ、私の趣味でもありますし」
葉鳩佳奈:「……少なくとも、今助かってますよ、UGN(われわれ)は」
士騎朝輝:「それは、どうも。旅人は行きずりのお節介くらいが性に合うのさ」
士騎朝輝:「ああ、それなら、向こうのお兄ちゃんに言ってやるのは?美少女に声を掛けられるの大好き人間だろ」
羽鳥七海:「傭兵稼業は、また扱いが難しいんですよね……」
葉鳩佳奈:「あっちはやめときましょう。どうせムリです」きっぱり
葉鳩佳奈:「さて、お陰様で結構前進したッスね。敵が思ったより厚いのも分かりましたが……」
葉鳩佳奈:「引き続き、よろしくお願いします」
GM:シーンプレイヤーは侵蝕逆順で真澄さん。登場自由です
羽鳥七海:まだ余裕はあるぞ~ でます
羽鳥七海:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 2[2]+49 → 51
霧氷院真澄:よし!
霧氷院真澄:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+7[7] → 41
士騎朝輝:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 1[1]+49 → 50
霧氷院真澄:うわあああ! 侵食が! 侵食が上がってしまう!
霧江 冬司:うーん……このシーンも出ておこう!ここの出目次第では休憩も考える感じで
霧江 冬司:1D10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 4[4]+51 → 55
GM:現在調査可能な項目は以下の通りです。
GM:判定どうぞ!
士騎朝輝:情報技能的に "アカーシャ"について やります。
GM:いけいけ~
霧江 冬司:ゴーゴー
霧氷院真澄:じゃあダイス大暴れワンちゃん狙いでインカネーション!
士騎朝輝:コネ:要人への貸しを使用します。情報FH
士騎朝輝:4DX+2
DoubleCross : (4R10+2[10]) → 9[3,4,7,9]+2 → 11
霧氷院真澄:1dx+4 UGN
DoubleCross : (1R10+4[10]) → 7[7]+4 → 11
羽鳥七海:冬司さん、みち子さんいけます?
霧江 冬司:みち子でもいいですし
霧氷院真澄:たしか加算なので
霧江 冬司:生き字引使ってインカーネーションに加算でも動けます
霧氷院真澄:インカネーション調べてもらえればそのまま全抜きできちゃったりしそう……?
羽鳥七海:ああ、侵蝕ありならそうですね
羽鳥七海:侵蝕大丈夫?
霧江 冬司:+3で58だから多分大丈夫……
羽鳥七海:じゃあインカーネーションお任せします
凪:<生き字引>+<Cノイマン>で行きます。
霧江 冬司:おう。行け
凪:5DX7=>8
DoubleCross : (5R10[7]>=8) → 10[2,4,6,7,9]+10[1,7]+4[4] → 24 → 成功
羽鳥七海:お見事!
凪:PP3を加算して全抜き達成ですね。
羽鳥七海:じゃあ、みち子さんの残りを
羽鳥七海:能力訓練:社会と融合ー
羽鳥七海:5dx+2
DoubleCross : (5R10+2[10]) → 6[1,1,4,4,6]+2 → 8
羽鳥七海:ギリギリ
GM:奇麗に全部抜けましたね…
GM:
GM:以上のことがわかりました
GM:シーンプレイヤーは真澄さん。冬司さんも登場、他2人は登場自由です
GM:情報収集……ではないな
霧氷院真澄:41+1d10
DoubleCross : (41+1D10) → 41+4[4] → 45
霧江 冬司:58+1d10
DoubleCross : (58+1D10) → 58+6[6] → 64
士騎朝輝:1d10+50
DoubleCross : (1D10+50) → 4[4]+50 → 54
羽鳥七海:1d10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 3[3]+51 → 54
GM:今回情報に挑戦可能なのは羽鳥さんと霧江さんのお2人ですが、なんとここまでで調査可能な分が全部開いてしまいました。
GM:という訳で、項目はひとつ
羽鳥七海:まかせろ~~~(バリバリ)
霧氷院真澄:うおーやっちまうぜ~!
士騎朝輝:頑張れー!
羽鳥七海:能力訓練:社会を使用!
羽鳥七海:5dx+1
DoubleCross : (5R10+1[10]) → 10[3,3,6,7,10]+2[2]+1 → 13
霧氷院真澄:ヒューッ!
霧氷院真澄:いやこれ動くまでもねえし後ろで応援するぜ~
霧江 冬司:こっちも一応降っておきたい!
霧江 冬司:<情報:FH>で降るぞ。
霧江 冬司:3DX+1=>8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 9[4,9,9]+1 → 10 → 成功
GM:2人とも成功!
霧江 冬司:よしよし。ツテが役に立った
霧江 冬司:ふむ。
霧江 冬司:それじゃ、真澄さんと朝輝さんの両名をお見舞いに行かせて、こっちは近くで様子を見ている感じでいくといいかな?
霧氷院真澄:そうなりますね
羽鳥七海:こちらから襲いましょう!
霧氷院真澄:出てきたところを襲ってきても初撃は真澄ちゃんのカバー効きますし
GM:また、皆さんはアカーシャのPP3を達成し、この情報を抜いたので
霧氷院真澄:そこを逆に襲ってやれば……ってスンポーよ!
霧江 冬司:先手必勝だー!
士騎朝輝:もてもて男は霧江君の方なのにっ!
GM:場面に現れていなくてもセットアップが可能。メジャーアクションの支援が可能。士騎君を除く全員がイニシアチブに任意のエンゲージに登場可能、さらに刺客どもに対して誰か一名が先制攻撃を仕掛けることが出来ます。
霧江 冬司:先制攻撃、ロール的にはやりたいけど
GM:侵蝕がね…
霧江 冬司:シーン攻撃持ちの羽鳥さんに先手を打たせるのが一番かな?
士騎朝輝:この先制攻撃は病院組は駄目ですか?
GM:病院組もいいよ~
GM:自由!
羽鳥七海:シーン攻撃、シナリオ1回なので
霧氷院真澄:じゃあ士騎さんに先手攻撃してもらうのが一番手堅いかな?
士騎朝輝:あ。じゃあ、俺でいいかな。さっさと接敵したい硬直あるので
羽鳥七海:そうですね、それがいいかと
GM:※後注:先制攻撃にセットアップが乗らないことにした関係で、先制係が変更されました
GM:シーンプレイヤーは真澄さん。登場は自由です。
GM:でもここでしかできない判定が4人分あるのでそこはかとなく登場しておいた方がいいかもしれません。
霧氷院真澄:57+1d10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+6[6] → 63
羽鳥七海:そこはかとなく登場しよう
士騎朝輝:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 6[6]+64 → 70
士騎朝輝:む
霧江 冬司:71+1D10
DoubleCross : (71+1D10) → 71+3[3] → 74
羽鳥七海:78+1d10
DoubleCross : (78+1D10) → 78+9[9] → 87
羽鳥七海:真澄さん助けて
GM:うわ……
士騎朝輝:あ。違う63だったので69です。
GM:
GM:襲撃者、"デイドリーム""グラフィアカーネ"の両名は厳重にレネゲイド能力の行使を封じられた上で支部に拘束された。
GM:君たちは容体が回復した琴吹真凛を伴って、再び支部の会議室を訪れていた。
葉鳩佳奈:「っはあ~。ひとまずは何とかなった……けど。マスターエージェントッスか……」
霧氷院真澄:「どうやって勝つのよマスターエージェントとか……」
霧氷院真澄:げんなり、といった顔である。
士騎朝輝:「別に戦闘力に優れてる奴の総称でもないけどなぁ。概ね、その分野のトップに位置するってだけで。ま、そいつがどうなのか知らないけどなぁ」
葉鳩佳奈:「士騎さんは自身家ッスね……いえ、この期に及んで皆さんの力を疑っているわけではないッス」
凪:「マスターアカーシャですか。以前、この街のオーヴァードの方たちが対峙したことがあると聞いています」
霧氷院真澄:「どんな分野であってもトップなんでしょ? つまり“絶対に対抗できない手札”を“絶対に一枚以上持っている敵”で……あ、いや」
霧氷院真澄:「経験者だから落ち着いているのか……」 小さく呟く
士騎朝輝:「それに。……マスターエージェント。ただ、そう名乗ってるだけの可能性もある訳だ。本物なら流石にUGN日本支部から増援引っ張ってこれるだろ」
葉鳩佳奈:「申請はしました」
霧氷院真澄:「増援は確かに引っ張ってこれるだろうけど、時間よね。その間にみっちゃんがやられたら元も子もないわ」
霧江 冬司:「ふん。戦う前から負けることばかり考える奴があるか」
霧氷院真澄:「なによう。ビビって当たり前でしょぉ?」
羽鳥七海:「交戦すると決まったわけでもないです。真澄さんの言う通り、長良川さんの救出と、」
羽鳥七海:「インカーネーションの討伐が優先です」
霧氷院真澄:不機嫌そうに珈琲を口にしてぷくーっと頬をふくらませる。
霧江 冬司:「前がどうだったかは知らんが、今回はこの俺様がいるのだ。万に一つも負けることなぞないわ」
葉鳩佳奈:「そうッスね……羽鳥さんの言う通り、喫緊の命題はそれじゃあない」
霧氷院真澄:「ふん、頼りにしてるわ。せいぜい私が盾になるうちにぶっ飛ばして頂戴」 珈琲を飲み干す。
士騎朝輝:「マスター階位だろうと、俺達の優先順位からすれば下位項目って事だな」
霧氷院真澄:「みっちゃんの救出、インカネーションの討伐。この2つで言えばみっちゃんの救出が先よね」
霧江 冬司:「おう。勝たせてやるから大船に乗った気でいろ」
霧氷院真澄:冬司の言葉を聞いて一瞬だけ楽しそうな表情を見せる。
葉鳩佳奈:「とはいえ、十二支部で戦闘があったのは事実ッス。本人だとしたら警戒しておくほかはないと思って、一応は分かってる限りのことを引っ張ってきました」
霧江 冬司:「ったく。自分で開けた穴から入ったんだから、自分で出てくりゃいいだろうに。世話の焼けるやつめ」
霧氷院真澄:(女癖の悪さ以外は、まあまあ良い男ね)
霧江 冬司:「おお。真堂のおっさんのところとやりあったのか。それで、どんな感じだったんだ?」
葉鳩佳奈:「まず。シンドロームはノイマン/オルクス/モルフェウス。幼少期に手術を受けたとかで」
葉鳩佳奈:「膨大な数の脳を、その体に内包しているようです。オルクス能力で拡張したノイマンの思考処理で」
葉鳩佳奈:「"アカーシャ"の名が表す世界包括シミュレーションを並列で走らせている」
霧氷院真澄:(近いタイプの能力者……けど、規模が段違いね。嫌な相手)
霧江 冬司:「げ。脳みそを体内に?………人型なんだよな?」
葉鳩佳奈:「『レネゲイドの存在しない世界』の……これは単にレネゲイドが絡むとバタフライ効果がものすごくブレるとかでそう制限されてるんでしょうが──文明が興ってから終焉するまでを丸ごと、脳領域の中に保持しているらしいッス。ちょっと想像できないッスね……」
霧江 冬司:真凛ちゃんから聞いてた情報と食い違う異形的な特徴に、頭の中でゴワゴワとイメージ像が変形する。
葉鳩佳奈:「あ、人相画があるっスよ」
士騎朝輝:「脳みそを体内に。そこだけ取ると極めて普通の事言ってるよなぁ」
霧氷院真澄:「オルクスで空間を捻じ曲げれば、人の形を保ったまま大量の脳は収蔵できそうね」
葉鳩佳奈:そういって、具体的にはマップの右上のコマみたいな人相画を差し出します。
羽鳥七海:「真っ当な攻撃はしてこなさそうですね……」
霧江 冬司:「ふむ。ふーーーーーーーーーーむ」
霧氷院真澄:「その上、負けたら真っ当に死ねなさそう」
霧江 冬司:「なんだ、可愛いじゃないか。問題なし」
霧氷院真澄:(みち子……あんた本当にこんな男で良いの……?)
葉鳩佳奈:「……まあ、所詮似顔絵なんてどこまで信用できたもんだかっスから、こういうのに一喜一憂するのもどうかと思います」
羽鳥七海:「冬司さんの口説き落としは最後の手段として、やはり目的ですね」
士騎朝輝:「文明が興ってから終焉するまでを丸ごとねぇ。あぁ、それを知覚してるなら可哀そうな奴だよなぁ」
羽鳥七海:「その分では、破壊活動を主とするとは思えません。ただ……」
霧江 冬司:「何だ?七海ちゃん。気になることでもあるのか?」
羽鳥七海:「いえ、ただ、……長良川さんの能力に、興味を持ちそうな方だなあ、と……」
葉鳩佳奈:「ああ……そう。このお人の衝動カテゴリは『妄想』と推察されています」
葉鳩佳奈:「より正確には『好奇心』がめちゃくちゃ強いらしくて」
士騎朝輝:「エミュ上であれ人類すべての死を認識知覚してる可能性もあるわけだ。まともな精神残ってるかは怪しいよなぁ」
羽鳥七海:「…………」 いつか会った、スターゲイザーを思い出す。規格外の愉快犯超越者。
葉鳩佳奈:「戦闘中すら相手の能力の詳細や……自分の能力の強度を測ろうとする言動が止められない、ジャーム化しているのは間違いないだろう、と」
霧氷院真澄:「……観測した結果へ、実際に触れてみたい……のかしらね」
羽鳥七海:「……ともあれ、セルを背負って活動する以上、全く万人に理解不能というわけでもないのでしょう」
霧江 冬司:「なに?ジャームなのか。ううむ、美人なのに勿体無い」
羽鳥七海:「個人でセルでセルリーダーでマスターエージェントです、とか言われるよりはマシです」
凪:「可能性としては高い、と考えたほうが良いでしょう」
葉鳩佳奈:「"マスター"を名乗る以上は、その欲望をFHに認められてるってことッスからね。士騎さんの仰るように、自称の可能性もありますが……」
羽鳥七海:「やはり、構成員から話を聞くのが良さそうですね」
霧氷院真澄:珈琲の二杯目を飲み始める。
霧氷院真澄:「そうね。とにかく尋問よ」
霧江 冬司:「よし。それじゃ行くか」
霧氷院真澄:「グラフィアカーネはこちらに任せてもらっても良いかしら?」
霧氷院真澄:「ちょっと考えがあるのよ」
葉鳩佳奈:「そういう事なら、はい。お任せするッス」
羽鳥七海:「では、私はデイドリームの方を。」
霧江 冬司:「俺様も少し気になることがあるからな。デイドリームの方に行くぞ」
霧氷院真澄:「あんたあんな子供までいけるの?」
士騎朝輝:「お仕置きしたい。って言ってたからなぁ、冬司」
士騎朝輝:大概にしておけよ。と薄く笑い。
葉鳩佳奈:「えっ、犯罪」
羽鳥七海:「ちょっとそういうのはUGNでは……」
霧江 冬司:「ふん、無学なやつらめ。光源氏というものを知らんのか」
霧江 冬司:「今は子供でも、将来的にいい女になるなら今のうちから優しくしておいて損はないだろう。初期投資というやつだ」
霧氷院真澄:(分かるけどせめて否定しなさいよッ!?)
葉鳩佳奈:「……」しらー。っとした目で冬司さんを見る
葉鳩佳奈:「ま、ロリコンの人はともかく羽鳥さんは獅子奮迅の活躍だったとか。行ってやれば縮み上がるでしょうね」
霧江 冬司:「こら、人聞きの悪いこと言うな!俺は可愛い子が好きなだけでロリコンじゃねえ」
霧江 冬司:「なんだ佳奈ちゃん。妬いてるのか?」
葉鳩佳奈:「はぁ!? 長良川さんという彼女が居ながらよりによって私にそういう口を利くんスか?」
葉鳩佳奈:「いや、もう慣れたもんスけどね……」
霧江 冬司:「彼女が一人じゃなきゃダメって決まりがあるわけでもないだろうが」
霧江 冬司:「仮にあったとしても、そんなもん俺の知ったことではない」
羽鳥七海:「いや、彼女は普通は一人……」 アパートなみかぜ。 「……な、もの、ですよ」
士騎朝輝:「羽鳥、これはさっさと連れて行った方が良い流れだと思うんだよなぁ。そっちは任せたぜ」
霧江 冬司:「というわけで、俺は羽鳥ちゃんとあっちに行くので、呪術師ちゃんのことはお前らに任せた」
霧江 冬司:「……そっちも後で口説きに行くからな!余計なことはするなよ!」
羽鳥七海:「自重して下さい、本当に嵐みたいな人ですね冬司さん!」
霧氷院真澄:「じゃあ士騎さん、ちょっとついてきてくださるかしら」
士騎朝輝:「さぁて、俺は特にやる事がなさそうだ。ビデオルームにでもしけこむか……えぇ」
霧氷院真澄:「ほら、か弱い乙女を一人で拘束中の凶悪オーヴァードの下に向かわせるんじゃないわよ」
士騎朝輝:「まぁ、オーヴァードは助け合いが信条だしなぁ。わかったよ。確かに、あんたは戦闘力はないもんなぁ」
霧氷院真澄:そのとおりと言わんばかりに激しくうなずいた後、真っ先にグラフィアカーネの下へ歩きだした。
GM:財産使用可
GM:挑戦は1人1回です
霧氷院真澄:じゃあ雇う雇う~!
GM:やってみろ! その貧弱な社会能力値でなぁ~!
霧氷院真澄:2dx+1>=20
DoubleCross : (2R10+1[10]>=20) → 7[1,7]+1 → 8 → 失敗
霧氷院真澄:きゃ~~~~~~~~
霧氷院真澄:けどね
霧氷院真澄:財閥令嬢には誠意《ゲンナマ》があるの
霧氷院真澄:財産点12使用
霧氷院ヒビキ:赤字!!!!
霧氷院真澄:グラフィアカーネ……私の心からの誠意を受け取って欲しい……
"グラフィアカーネ":仕方ないな~~~~~~~~~~
GM:成功です
霧氷院真澄:最終的に従弟を捕まえる為に使えそうなので……
GM:士騎くんも交渉判定で9以上出せば情報が全部出る感じですね
GM:9難しいな……8にするか
士騎朝輝:ふむ。と言っても、こちらはあまり期待はできませんが。振るだけ振りましょう。
士騎朝輝:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[5,7] → 7
霧氷院真澄:特権行為します?
GM:士騎君の財産が使えるけど
霧氷院真澄:あっ、財産使えるなら良いか
士騎朝輝:財産使えば8になりますね。難度変更が行われてるなら成功します。
GM:ではそれで!
士騎朝輝:財産使用
"グラフィアカーネ":「雇い主が何者だったのか……何の目的があって自分をけしかけたか。そういった事を漏らす奴は」
"グラフィアカーネ":「全員イヌ以下のクズだ、この業界ではな。そういう真似を期待しているなら他を当たれ」
霧氷院真澄:「けどもう雇用関係は切れてるわよね?」
士騎朝輝:「いや、でも、あんた、運が良いよなぁ。来たのが俺達で」
霧氷院真澄:「いや、全く、おっしゃるとおり」
"グラフィアカーネ":「運がいいだと?」
士騎朝輝:「もう一人の方は全年齢異性愛者が尋問しててなぁ。今頃どうなってるかなぁ」
霧氷院真澄:「紳士的よね、私たち」
"グラフィアカーネ":「はっ……そういう話か」
士騎朝輝:「極めて良識的と言えるよなぁ」
"グラフィアカーネ":憮然として鼻を鳴らす。
"グラフィアカーネ":良い警官と悪い警官、という単語が脳裏に浮かぶ「趣味の悪い脅しだな」
霧氷院真澄:「実際、貴方を囲む状況はとても良くないわ」
霧氷院真澄:「UGNから逃げられたら失敗したなりに裏稼業でまだやっていけたでしょう」
霧氷院真澄:「成果を出していれば、雇い主が助け舟くらい出したかもしれない」
霧氷院真澄:「貴方、今そのどちらもないのよ」
霧氷院真澄:ねぇ?と士騎に同意を求める。
士騎朝輝:「『仕事に失敗して』『自決もせずに』『UGNに情報を漏洩した疑いがある』奴を、匿ってる」
士騎朝輝:「外から見れば、そう言う状況なんだよなぁ、あんた」
"グラフィアカーネ":「……」
士騎朝輝:「勿論、あることないことを裏社会に吹聴してる、もうすでになぁ」
霧氷院真澄:「世知辛いわよね。裏の世界って」
"グラフィアカーネ":「(糞……何が『運がいい』だ…)」
霧氷院真澄:「いやまあ、私も大財閥の分家に生まれて工作員として育てられて、少しは分かっているつもりなのよ。貴方たちの立場」
霧氷院真澄:メガネを外す。その瞳は潤んでいる。
士騎朝輝:「さぁて、あんたがどれだけ信用を稼いでたかは見物だよなぁ。それと、自分の仕事にどの程度の執着があるかか」
霧氷院真澄:「一つ間違えれば……私だってこうなっていたかもしれない。そう思う……」
霧氷院真澄:眼鏡装着。
"グラフィアカーネ":「陰湿な奴だな、要点を言え」
霧氷院真澄:「そ こ で」
霧氷院真澄:トランクケースを机の上に置く。
霧氷院真澄:「霧氷院財閥隠密メイド隊に終身雇用なんていかがかしら?」
"グラフィアカーネ":「……………………は」
霧氷院真澄:カパッと開いたトランクケースの中には金塊が煌めいている。
"グラフィアカーネ":「馬鹿にするな。こちらも家業への矜持というものが」
"グラフィアカーネ":そう言いながら、一瞬目を泳がせたことに、感覚が6ある君は気づいても良いと思う
霧氷院真澄:「残念ながら霧氷院財閥はレネゲイドの世界において、他企業に大きく遅れをとっている。若き後継者がこの世界の真実を知ったのもつい最近」
霧氷院真澄:「人材は喉から手が出る程欲しい……そこで!」
霧氷院真澄:チラッと士騎の方を見る。
霧氷院真澄:(やっぱ一人で運ぶの大変だったし、男手あってよかったわ)
士騎朝輝:奥の方からもう一つトランクを持ってくる。
士騎朝輝:「あんた、実際、今、人生の転機だと思うんだよなぁ」
"グラフィアカーネ":「(…………)」
士騎朝輝:「今のしがらみを捨てて自由になるか、誇りに殉じて死ぬか、それが選択できる」
士騎朝輝:「選べる。って事は贅沢な事だよなぁ。……ほら、運が良い」
士騎朝輝:「ま、俺達は殺すつもりはないから、死ぬは比喩だけどなぁ」
霧氷院真澄:「死ぬ……ああそういえば」
霧氷院真澄:白々しく呟く。
霧氷院真澄:「さっき、家業って言ったわよね。あなたの病気の弟さんのことも心配しているのよ。同じ弟思いの姉として、ね」
"グラフィアカーネ":「…………!」
"グラフィアカーネ":(こいつ、どこまで……)つう、と汗が垂れ墜ちる
"グラフィアカーネ":脳内で、いくつもの思考が巡る。
霧氷院真澄:「あの子さえ居れば……家族は守られる。繋がる。未来へ。そう……思わない?」
"グラフィアカーネ":それは例えばこの金塊が時価でいくらか。ケースと貯金を併せて弟の治療費が払えるか。
"グラフィアカーネ":なぜこいつがそれを知っているのか。目の前の女は何者なのか。ここでこの提案を跳ねのけたとして自分と弟はこの先やって行けるのか。ちゃんと家名が残る公算とかはあるのか。
"グラフィアカーネ":自分が汚名を被っても弟が家を継ぐだろう。それに同じトランクがもう一つ。高飛びして顔と名を変え再出発くらいはできるかもしれない。メイドって何するんだろう……。
"グラフィアカーネ":「ウーン……」
士騎朝輝:「あぁ、そうだ。勿論、俺達と一戦交えて奪うのも有りだぜ」
"グラフィアカーネ":「──決まりだ。スゾラ(弟)のことを引き合いに出されては仕方ない。私はイヌ以下のクズです。靴も舐める」
霧氷院真澄:「奇遇ね。私もヒビキ(恋人)のことを引き合いに出されてはイヌ以下のクズよ。雇用期間中はせいぜい仲良くしましょうね? ご同輩」
"グラフィアカーネ":恥も外聞もない宣言の後だと言うのに、なぜだろう。
"グラフィアカーネ":なんだか猛烈に一緒にされたくない気配を感じて胡散臭いものを見る目を真澄さんに向ける。
士騎朝輝:「……本当に」
士騎朝輝:「あの色男が此処にいなくて良かったよなぁ、村雨丸」
"グラフィアカーネ":「改めて"グラフィアカーネ"鍵岬ヒナクだ。こうなってはやんぬるかな。UGNに協力しよう」
"グラフィアカーネ":しれっと背筋を伸ばす。
霧氷院真澄:「歓迎するわ。私は夢氷光子《クリスタルヴェイパー》。そちらのイケメンは……」
士騎朝輝:「士騎朝輝。これでトランクはあんたの物だ。あぁ、身銭を切った俺も浮かばれるよなぁ」
霧氷院真澄:(えっ、身銭?)
"グラフィアカーネ":「ん、どういう事だ? "ホワイトミュート"、お前も霧氷院とやらの身内……なわけは、ないよな」
霧氷院真澄:慌ててトランクを開ける。
霧氷院真澄:「な゛っ」
士騎朝輝:中には諭吉さんが1枚。
"グラフィアカーネ":「は?」
"グラフィアカーネ":「はァ~~~~~~~?」
士騎朝輝:「指示通り持ってきたけどなぁ。それ、空だったぞ」
士騎朝輝:「あまりにも悪辣なブラフだったんで、一枚入れておいた」
"グラフィアカーネ":信じられないものを見るような目を真澄さんに
霧氷院真澄:「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
霧氷院真澄:「こんなところでケチる訳ないでしょ!? やだー!? まさかじいやかメイド長!? うわー!」
霧氷院真澄:「ヒビキー! どこやったのよヒビキ—! 返してよ私の金塊ー!」
霧氷院ヒビキ:(これ以上心労の種を増やそうとするんじゃない)画面の右上に透けて映るやつ
"グラフィアカーネ":「………………………………まあ…………いいや…………」がっくりと肩を落とす。
士騎朝輝:「あぁ、雇い主の醜態を目撃するなんて傭兵(メイド)として最高の成果だよなぁ」
士騎朝輝:「やっぱり、あんた運が良いよなぁ。後々までこれをネタに出来るぜ」
霧氷院真澄:「ぼーっとしてるんじゃないわよヒナクちゃん!!!!!! これ終わったら貴方の報酬を取り返しに行くわよ!!!! 具体的にはヒビキのベッドルーム! 貴方の術には期待してるんだから! あるわよねきっといい感じの恋愛成就!!!! わぁあーん!」
"グラフィアカーネ":「"アカーシャ"のことは」
"グラフィアカーネ":遮るように。
霧氷院真澄:スッと真顔になる。
"グラフィアカーネ":「こちらもまぁ、調べたさ。怪しい雇用主だったからな」
"グラフィアカーネ":「それでUGNに情報戦で負けてるんだから世話ぁない。だが、そちらの捜査状況によっては役に立つだろう」
"グラフィアカーネ":「訝しんだのは、奴らが何のために──例えば"トラングラム"のような──人間のクズを抱え込んでいるのかという事だ」
"グラフィアカーネ":「暴走RBに関しては、まあFHだ。いずれ実験体に使う気なのかもしれないし、そうでなくても経過の観測という名目はあり得る」
"グラフィアカーネ":「だが、犯罪者どもを支援してたまに荒事を手伝わせる程度、どう考えてもコストとリターンが釣り合ってない、と」
"グラフィアカーネ":「そうは思わないか?」
霧氷院真澄:「まあ……素人に払う金はないわね、普通」
"グラフィアカーネ":「傭兵などのほうがよほど確実だろう、と」
"グラフィアカーネ":その立場で見事にしてやられた身でこれを言うのは、我ながら羞恥で焼け死にそうになるがな。と付け加える
士騎朝輝:「ま、俺に対する手札としては良い絵柄だったがなぁ。一番厄介だったから奇襲で真っ先に潰したわけだしな。ただ」
士騎朝輝:「俺と戦う事が分かっていないのに飼い続けるのは、おかしい話だな」
霧氷院真澄:「あっ、シミュレーションで分かってたんじゃないの?」
霧氷院真澄:「アカーシャならそういうタイプの未来予知はできそうだし」
"グラフィアカーネ":「それも、聞くだにあり得そうな話か……」
霧氷院真澄:「ええ、その前提を元に、なにか思いついたことはある?」
士騎朝輝:「それについては、俺は懐疑的なんだよなぁ、なぜなら俺達が勝ってるからだ」
霧氷院真澄:「未来が分かるならあんただけ対策するのも変な話よね」
"グラフィアカーネ":「援助の形式は多岐に渡る。資金援助。物資調達。肉体改造……果ては事後処理まで。口封じ、記憶処理。清掃。改装」
"グラフィアカーネ":「──死体回収」
"グラフィアカーネ":「1つには、というか主目的はそれだと思っている。奴らは人間の死体を欲しがっている、というのが、私の仮説だ」
霧氷院真澄:「死体……何に使……ああ、いや」
霧氷院真澄:脳、マスターアカーシャは体内に無数の脳を保持していると聞く。
"グラフィアカーネ":「お前の言を鑑みるに、未来を読む力の結果……ではなく、礎、という事じゃあないかな?」
霧氷院真澄:故に、彼女はまっさきにその死体の使い道を予想して顔をしかめる。
霧氷院真澄:「礎?」
"グラフィアカーネ":「"アカーシャ"は、完成……していないんだろう。完成した所でどうなるのかは知らないが」
GM:アカーシャが『レネゲイドの存在しない世界』をシミュレートするのは、その逆が不可能だからだろう、と葉鳩佳奈は言った。
GM:だとすれば、未だ貪欲に成長を続ける"アカーシャ"がいずれ至る場所とは。
霧氷院真澄:「レネゲイドが存在することによる量子的ゆらぎの超克、完全なる観測」
霧氷院真澄:この場に居る二人には分かるだろうが、普通誰も分からない程度に体を震わせる。
士騎朝輝:「単純な話」
士騎朝輝:「未完成品。セルは自身を完成させるための手足か。脳味噌は膨大でも使える体が一つじゃ話にならないからなぁ」
士騎朝輝:「あぁ、続けてくれ」
"グラフィアカーネ":「もう一つ」
"グラフィアカーネ":「これはまあ、それほど重要な情報かは分からん」
"グラフィアカーネ":「『黄泉橋桁』。知っているか」
GM:知識:レネゲイドで判定してください
霧氷院真澄:1dx 知識:レネゲイド
DoubleCross : (1R10[10]) → 7[7] → 7
士騎朝輝:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[3,4,10]+4[4] → 14
GM:真澄ちゃん侵蝕ボーナス振り足しして
霧氷院真澄:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 5[5] → 5
霧氷院真澄:駄目!
GM:では士騎君はすごく知ってます。
霧氷院真澄:では知らないのですが「ふーん、あれかー」みたいな雰囲気の知っているような顔をして黙っています。
GM:旧日本軍が開発した時空転移アーティファクト『ローディーズ・ドア』の試作品に搭載されるはずだった部品の一つ。
GM:その性質は、既に発生している空間歪曲を維持するというもの。ワームホールの安定機であるとされる。
"グラフィアカーネ":「"アカーシャ"が、それを入手したという話だ」
士騎朝輝:「あぁ、じゃあ、こっちに出てくる可能性があるなぁ、それ」
霧氷院真澄:「なるほど……つまり、やっぱりみち子が危ないってことね」
"グラフィアカーネ":「使途に心当たりが?」
霧氷院真澄:「あたしの友達が、少しね」
霧氷院真澄:「まあそのうち茶飲み話で話してあげるわ。いい子なのよ、男の趣味以外は」
士騎朝輝:「俺の方は斬り凍らせた。そいつの世界の一つをな」
"グラフィアカーネ":「……そうか。とんでもない奴らだな……」
"グラフィアカーネ":「まぁいい。拘束を解いてくれないか? こうなったら"アカーシャ"には徹底的に潰れてもらった方が都合がいい」
"グラフィアカーネ":「協力する。全力だ」
GM:こいつの言を信用してもいいし。事件が終わるまで部屋に転がしておいてもいいです。
霧氷院真澄:あっ、ここでインスピレーションで信用できるか聞いておきたい気はするが!
GM:いいですよ。使いますか?
霧氷院真澄:GM的に使う場所用意しているっぽかったのでちょっと悩む!
霧氷院真澄:けどいいや!!!!!!!!!!!!!
士騎朝輝:使ってしまいなさい!
霧氷院真澄:ロイス枠みたしちゃったし!!!!!!!!!! せめて!!!!!!!!!
霧氷院真澄:シナリオLv回を貴様にくれてやる! グラフィアカーネ!
GM:OK!
霧氷院真澄:《インスピレーション》使用!
霧氷院真澄:63→65
霧氷院真澄:グラフィアカーネは信用できる味方になりますか?
"グラフィアカーネ":ここでUGNを裏切るメリットはあまりにも薄い。それに士騎朝輝の勇名と、まず間違いなく霧江冬司のことも知っているだろう。会敵の時点でそういう反応だった、と分かる。
"グラフィアカーネ":羽鳥さんが大暴れするところもさわりだけ見たし、今のやり取りもあって君たちのパーティに勝算を感じており、完全にそちらにベットする気になっていることが分かります。
"グラフィアカーネ":味方です。弟も人質みたいになってるしね!
霧氷院真澄:やった!
霧氷院真澄:「よし、信じる! 私のエフェクトが信じろと言っている!」
士騎朝輝:その言葉を聞いて村雨丸を閃かせる。拘束具が瞬断される。
霧氷院真澄:「おーっほっほっほ! 鎖を断ち切るのは気持ちが良いわねえ!」
士騎朝輝:「責任はそっち持ちだぜ。手段はこっち持ちの分な」
霧氷院真澄:「はいはい、これは後で弁償しておくわ。今日の私は機嫌が良いの」
"グラフィアカーネ":「────っと」拘束を解かれて立ち上がる。手足をこきりこきりと鳴らす。
"グラフィアカーネ":「よし。まずは何から入るかな。靴舐めるか?」
霧氷院真澄:手をのばす。
霧氷院真澄:「ビジネスパートナーってのは、こうするもんよ」
"グラフィアカーネ":「……こいつは、一本取られたな」と言って。真澄さんの手を握る。
"グラフィアカーネ":「そっちの色男も」
士騎朝輝:「本当に反抗の意思はないようだなぁ」そして、こちらは冗談めかして耳元で囁く「良い娘だ」
"グラフィアカーネ":びくり
"グラフィアカーネ":「お…………お、おっ」
"グラフィアカーネ":「お、お前ぇ──!」
士騎朝輝:底意地悪そうに薄く笑って肩を軽く竦める。自分の一番のビジネスパートナーが見たら、呆れるか怒るかしそうだと思い、この手の悪ふざけは此処までにしておこうと、胸の中で一人ごちる。
士騎朝輝:「しかし、俺が同じ立場だったら、自由と尊厳を奪おうとした俺達を許さなかっただろうな。……実は危ない賭けだったんだぜ」
霧氷院真澄:(サラッと怖いことを言うわね……借金を背負わされて自由を拘束されたことでもあるの……?)
士騎朝輝:「万事が後腐れなく、上手くいって本当に…運が良い。なぁ、村雨丸」最後にこの光景を写真に収めた。
"グラフィアカーネ":「や……や……やっぱり気のせいじゃ無かったのか……あの時のあれ……」シャッター音にも気づかず、ぶつぶつと呟いている。
"グラフィアカーネ":それから完全に無言の時間が数秒。
"グラフィアカーネ":「士騎朝輝ぃ!」
"グラフィアカーネ":「お前には個人的に借りを返すからな!」
霧氷院真澄:(あらあら……)
"グラフィアカーネ":びしりと指をさし、肩をいからせて歩き出す。
GM:芸術は例えばダーツとかを想定していました(※後注:それ射撃では?)
霧江 冬司:ダーツ
霧江 冬司:不得手だけど、紳士的に行くと決めた以上はやり通すぞ。交渉だ!
GM:財産は使ってもいいことにしようかな……交渉だし……
霧江 冬司:3DX=>8
DoubleCross : (3R10[10]>=8) → 10[5,10,10]+8[4,8] → 18 → 成功
GM:すごい達成値出たな
霧江 冬司:これが主人公ってやつよ。さっすが俺様、世界一ぃ!
羽鳥七海:これって私も振る必要あります?
霧江 冬司:技能は交渉で社会で振ってるぞ。
GM:情報項目二つあるけど……ではさっきと同じで11以上出たら両方抜いていいことにしましょうか
GM:という訳で何でも聞けます。あなたのやさしさで女児の心を溶かして!
羽鳥七海:やった! 主人公力!
"デイドリーム":「な……何の用? 話すことは何も無いわ……」
"デイドリーム":よだれがついた口元を拘束衣の肩に擦り付けて拭っている。
霧江 冬司:「うむ。聞きたいことは色々あるが」
霧江 冬司:「大事なことをまだ聞いてなかったな。俺様の名前は冬司。君の名前は?」
"デイドリーム":「……はっ、まさか気づいてないワケ?」
"デイドリーム":「あたしは白昼夢のレネゲイドビーイング。"デイドリーム"以外の名前なんてないわ」
"デイドリーム":ぶっきらぼうに言い捨てる。
"デイドリーム":「それに……名前なんて知っても意味ないわよ。あんた達、みんな死ぬんだから」
"デイドリーム":それから、自分が存外饒舌に喋ってしまったことに気付いて慌てて首を振る。
霧江 冬司:「そんなことはないぞ。お互い名前も知らないんじゃ話にすらならんだろう」
霧江 冬司:「みんな死ぬ、とは随分と物騒だな……」
"デイドリーム":「ぷっ」唾を冬司さんの顔に吐きかけるぞ 避けても良いです。通常の冬司さんでも避けられますが今のこいつはクソ雑魚なのでもっと簡単に避けられます
"デイドリーム":「話をする気は無いって言ってんの」
霧江 冬司:「うおっ!こら、よさんか!」飛ばされた唾をさっと避ける。
霧江 冬司:「そうか。それじゃ、飯にするか」
"デイドリーム":「ぇ…………?」
羽鳥七海:「カツ丼でも食べさせる気ですか?」
霧江 冬司:「佳奈ちゃん、なんか出前取ってくれるか?俺と凪と七海ちゃんと君と、後もちろんこの子の分もだ」
葉鳩佳奈:「……自分は良いッス」
葉鳩佳奈:(まあこうなった以上、お手並み拝見、ッスか)
霧江 冬司:「お、いいな。刑事ドラマみたいで悪くないぞ、うん。一度やってみたかったんだ」
葉鳩佳奈:「……あ、真凛ちゃんッスか。はい……ええ。……いや聞き間違いじゃないッス。カツ丼を……」
葉鳩佳奈:内線で4人前を注文した。
羽鳥七海:「なんというか、まあ、自由な……」
霧江 冬司:「腹が減ってちゃ、君も余計に苛つくだろ」デイドリームに。
"デイドリーム":「なんだってのよ……」ぶつぶつ
霧江 冬司:「RBとは言うが、人間のガワをとってる以上それなりに引っ張られそうだし」
霧江 冬司:「食う寝る遊ぶもできないんじゃ、ストレスだろう。流石に今から睡眠時間をくれてやるわけにはいかんが」ここで凪を呼びつける。
凪:「はい。佳奈さん。後で寝具を用意します」
葉鳩佳奈:「あ、はい……」
霧江 冬司:「うむ。睡眠時間もこのあとで構わんのでくれてやってくれ」
GM:ではそれくらいのタイミングで
琴吹真凛:「はーい。ちょうど《無上厨師》? だったっけ。の人が食堂の当番で良かったね」
琴吹真凛:お盆を両手に乗せて、存外すぐにやってくる。
琴吹真凛:「で、どういうわけでこうなっているんだい?」
霧江 冬司:「こいつも腹減ってるだろうと思ってな。というか、俺も腹が減った」
葉鳩佳奈:「自分以外の方々に……なんか食べるそうなので…」
葉鳩佳奈:そう言いながら配膳を手伝う。
羽鳥七海:「これ、冬司さんの奢りでしょうか?」
霧江 冬司:「うむ。このくらいなら全然払うぞ」
"デイドリーム":「う…………」
"デイドリーム":特に暴れたりはせず、供されたカツ丼を食べ始めます
霧江 冬司:「遠慮せず食え。余らせちゃうと勿体無いしな」
"デイドリーム":「意味わかんない……意味わかんない…………」がつがつ
羽鳥七海:「といいつつ食べるんですね……」
"デイドリーム":「うるさい! 人間のくせに……!」
"デイドリーム":「おかしいわ……本当ならあたしが…………あたしが"アカーシャ"の一部に………………」
"デイドリーム":泣きながらごはんを掻きこむ
"デイドリーム":「うぅ゛~~~~。ごちそうさま…………」
霧江 冬司:「うんうん。なかなかいけるな、これ」美味しそうにガツガツ食ってる。
琴吹真凛:「悪くない食べっぷりだねえ。おかわりはどうだい?」
霧江 冬司:ごちそうさま、とこちらも手を合わせて。
霧江 冬司:「なに!?おかわりもいいのか!?」
葉鳩佳奈:「こら。仕事っすよ」
凪:「有難い申し出ですが,あとにしましょう」
羽鳥七海:「動けなくなりますよ」 食べ終えて、余ったカツを空中にすっと掲げる。
羽鳥七海:足元から伸びあがった透明なナナフシがそれをカツカツと齧ってスカートの中に戻っていく。
霧江 冬司:「む……そうだな。“デイドリーム”ちゃん」
"デイドリーム":「………………はあ……」
"デイドリーム":「どうしてよ……どうしてあんたなのよ……」恨めし気に冬司さんを見ている。
霧江 冬司:「君、もしかして自分から脳みそを差し出すつもりだったのか?」
"デイドリーム":「………………うん」
霧江 冬司:「………またどうして?」
"デイドリーム":「だって…………」ぽつり、と
"デイドリーム":「そうすれば"マスターアカーシャ"さまが忌々しい人間どもを滅ぼしてくれるもの……」
"デイドリーム":その瞳は、どこか遠い過去への憎悪に燃えているようだった。
羽鳥七海:「あなたは、アカーシャに救われたということですか」
霧江 冬司:「その様子じゃ、随分と人間に恨みがあるみたいだな」
霧江 冬司:「よし、俺様が人類代表として君の言い分を聞いてやろう。何があったのか言ってみるといい」
"デイドリーム":「は…………」みるみる顔が真っ赤になる
"デイドリーム":「はぁーーーー!? 人間なんかに同情されるなんてまっっっぴら御免ですけどーーー!!!!」
羽鳥七海:「そう言わずに。カツ丼の分くらいは話してくれても良いんじゃないですか。」
"デイドリーム":「……」羽鳥さんを見て、空になった自分のどんぶりに視線を移し
羽鳥七海:「それとも、誇り高いレネゲイドビーイングはタダでご飯を奢ってもらって、なにもしてくれないんですか?」
"デイドリーム":「ぐぐ……別に」
羽鳥七海:冬司さんの奢りであることを確認・強調したのはそういう訳である。
"デイドリーム":「珍しい話じゃないわよ。"アカーシャ"っていうセルは、この世の混沌(カオス)全てを思い通りに動かす蝶の羽となるべく作られた」
"デイドリーム":「あたしと"マスターアカーシャ"さまは、その実験台」
羽鳥七海:「マスターアカーシャ、自身も?」
"デイドリーム":「それぞれが別のアプローチで、私は飼い殺しの失敗作。"マスターアカーシャ"……栞ちゃんは、やがてセルが全てを手中に収めるための試金石……」
"デイドリーム":「それだけの話だったのよ。栞ちゃんが第三のシンドローム……モルフェウスに目覚めるあの日まで」
霧江 冬司:「そうか。それで、君たちを虐めたクズはどこにいる?」
凪:「一応聞きますが、どうする気ですか?」
霧江 冬司:「俺様が見つけ出してぶっ殺してやる」
凪:「“アカーシャ”がマスターの座を冠している以上、おそらくもうこの世にいませんよ」
"デイドリーム":「そうね、おあいにく様。脳内でシミュレートした文明をそのままの構造で出力する力を手に入れた栞ちゃんは、まずセルのメンバーを皆殺しにしたわ」
霧江 冬司:「そうか。ならいいや」
霧江 冬司:「しかし君の話を聞いてると……あれだな」
霧江 冬司:「その割には、あんまり楽しそうじゃないな」
羽鳥七海:「実験体が規格外になり、セル自体を乗っ取った……」
羽鳥七海:「脱走や暴走ならばともかく、かなり珍しい例ですね」
"デイドリーム":「…………"アカーシャ"は彼女のものになった。私は失敗作じゃなく、セルのエージェントで、栞ちゃんの右腕になった……」
"デイドリーム":「はずなのに…………」
"デイドリーム":「UGNとの戦いで傷ついた。栞ちゃんは完成のためにノイマンの脳を求めてる。私の脳は、演算子としては60点、って言われたわ」
霧江 冬司:「それは……」友達に付ける点数にしちゃ容赦ないな
"デイドリーム":「あの、眼鏡の女」真澄さんのことだ
霧江 冬司:「真澄ちゃんか。もしかして、彼女の脳みそも欲しがってるのか?」
"デイドリーム":「元FH。セルが壊滅して、DNAマップが債権として横流しされたのを栞ちゃんが買い取った」
"デイドリーム":「そしてあんた」箸で冬司さんを指す
霧江 冬司:「む?」箸で指されて面食らう
"デイドリーム":「ここまで言ってもわかんない? 本当に自分の師匠の死因も知らないのね」
霧江 冬司:「そういえば君、怜のことも知ってるみたいだったな」
"デイドリーム":「"リーパー"霧江怜の脳も、栞ちゃんの中にいる。同じ術理を収めたノイマンの脳は、『馴染む』から、きっと」
霧江 冬司:「な…………」
羽鳥七海:「……!」 冬司さんを見る。
"デイドリーム":「あんたたちが集まったのは偶然じゃない」
"デイドリーム":「何を追ってるつもりで……何が終点だと思ってるのか知らないけど。全部」
"デイドリーム":「"マスターアカーシャ"塵埃栞の、掌の上よ」
霧江 冬司:別れの日のことを思い出す。あの時彼女は自分に剣を託し、リザレクトしたばかりの身体を押して何処かへと向かった。
"デイドリーム":手元のお茶をずずっと啜って。君の目を見る。
霧江 冬司:約束の合流場所へはいつまでたっても現れず、敵に追われた冬司は襲い来る敵を皆殺しにしてその場を離脱したが。
霧江 冬司:結局あのあと、彼女と会うことは二度となかった。それがまさか、このような状況になっていたとは。
"デイドリーム":「あんたは、強かったから生き残った」
"デイドリーム":「でも、それだけ」
霧江 冬司:「………………」無言で肩を震わせる。
霧江 冬司:「あ………」
霧江 冬司:「あの女ーーーーーーーーーーー!!!!!一度も抱かせず面倒ごとばかり俺様に押し付けやがってーーーーーーーーー!!!!!!!!」
羽鳥七海:「まだ無事なのですか?」
羽鳥七海:「長良川さんは……わっ」
"デイドリーム":「うわひっ」
霧江 冬司:「ただくたばってるだけならまだしも、敵のパワーアップアイテムになってるとは何事だ!しかも俺様の脳も狙ってるだと?」
霧江 冬司:「ええい、冗談じゃない!」
霧江 冬司:「そうだ、みち子は無事なんだろうな?」
羽鳥七海:「え、えぇえ…………?」 恩人の死の真相に対する、意外すぎる反応に唖然としている。
"デイドリーム":しばらくあっけに取られていたが
"デイドリーム":「……長良川みち子ぉ? 知らないわよ! あんたとあの女の二人を吊り出した時点で仕事は終わりでしょ?」
"デイドリーム":「じゃあ"穴"の先の……良く分かんない場所に一人寂しく取り残されてんじゃない?」
霧江 冬司:「なんだ、脳みそとか能力を狙われてたわけじゃなかったのか」
羽鳥七海:「彼女はノイマンではないですからね」
"デイドリーム":「まぁ、栞ちゃんは好奇心旺盛だから」
"デイドリーム":「完全に『離れる』ためだけの能力を磨き上げたら、普通は行けないところに繋がるかもとか、興味があったのかもしれないわね」
羽鳥七海:「というか、そう考えると、インカーネーションは完全に通りすがりというか、」
羽鳥七海:「たまたまそこにいたから利用されただけ……?」
凪:「丁度その場にいた戦力として計画に組み込まれた、といったところでしょうか」
"デイドリーム":「はあ……なんか全部ゲロっちゃった気がするわ…………」
"デイドリーム":「意味わかんないやつ…………」
羽鳥七海:「分かります。たまにイリーガルにいるんですよね、こういう人……」
羽鳥七海:デイドリームさんに同調して頷く。「なんかよくわからないけど場を上手く回すんですよ」
霧江 冬司:「うーむ……」
霧江 冬司:「そういえば、君はこれからどうするつもりだ?」
霧江 冬司:デイドリームに。
"デイドリーム":「…………別に」
"デイドリーム":「どうせ栞ちゃんが、もうすぐ人間どもを滅ぼして」
霧江 冬司:「友達の為に力になりたいというのはわからんでもないが、脳みそだけなんかになってもつまらんぞ」
霧江 冬司:「飯は食えんし、散歩も行けんし、当然エッチもできん。なーんも楽しくなさそうだが」
"デイドリーム":「いいもん」
"デイドリーム":「どうせ、私、60点だし。人間が居なくなった世界で面白おかしく生きるわ」
"デイドリーム":「人間が……」冬司さんを見る「いなく…………」
"デイドリーム":「………………」
霧江 冬司:「よくないだろ。楽しくないことを無理にでもやろうって精神が、俺様にはちーーーっとも理解できん」
"デイドリーム":「……ふん」
"デイドリーム":それから、逡巡するように眉根を寄せて、再び口を開く
"デイドリーム":「…………栞ちゃんが、1回、UGNに負けたのは」
"デイドリーム":「"アカーシャ"ネットワークに、ジャーム化する前の栞ちゃんが作ったウィルスが紛れ込んでいたからなの」
"デイドリーム":「あんたの師匠も、もしかしたら」
"デイドリーム":「力を貸してくれるかもね。それだけ」
霧江 冬司:「……………そうか」
霧江 冬司:「七海ちゃん」
羽鳥七海:「はい」
霧江 冬司:「“アカーシャ”を口説き落とす作戦の話だが、前言撤回だ」
霧江 冬司:「みち子は俺様の女だ。いくら美女とは言え、ジャームの玩具にされるわけにはいかん」
霧江 冬司:「………ついでに、怜のやつの仇も取ってやる必要ができたしな。ふん」
羽鳥七海:「そうですね。……判明した今となっては、その目的も、手段も、到底許容できるものではありません」
羽鳥七海:「マスターアカーシャへの反抗を計画します」
霧江 冬司:「おう。やるぞ」
羽鳥七海:「辣腕を期待しています、《テンペスト》」
GM:前のシーンで出た情報を貼ります。
霧江 冬司:ありがたい!
GM:あと
GM:ここで調査可能だったはずのプライズが残っていますが、もう半分抜かれているし今分かってないのも変な内容なので自動開放します。真凛ちゃんが教えてくれました。
GM:全員登場です
羽鳥七海:1d10+95
DoubleCross : (1D10+95) → 5[5]+95 → 100
霧氷院真澄:1d10+68
DoubleCross : (1D10+68) → 8[8]+68 → 76
士騎朝輝:1d10+71
DoubleCross : (1D10+71) → 6[6]+71 → 77
霧江 冬司:80+1D10
DoubleCross : (80+1D10) → 80+7[7] → 87
羽鳥七海:皆さん仲良しですね
GM:君達と"グラフィアカーネ"は追跡行の果てに、地区片隅の廃ビルに辿り着いた。
"グラフィアカーネ":「む、ここだ。停めろ冬司」
霧江 冬司:「ふむ。いかにもな場所だな」
霧氷院真澄:「ここがあいつらの拠点って訳ね」
霧江 冬司:車を停めると、得物を手に車外へ。
GM:荒涼とした月明かりが、闇の中に長方形を浮かび上がらせている。
士騎朝輝:「一般市民が多いところじゃないのは幸いだよなぁ。葉鳩に、その位の矜持が残ってた結果だと信じたいよなぁ」
羽鳥七海:「待ち伏せがあるかもしれません。お気をつけて。」
霧氷院真澄:「まだその矜持が残っているうちに、急いで助け出してあげなきゃね」
GM:君たちが警戒しながらも階段を上がっていくと、あからさまな足痕の続く先に見知った鎧姿がある。
GM:そして、傍らには
GM:黒髪を伸び放題にした陰気な女が立っている。血色は悪く、また前髪が目許のほとんどを覆い隠している。
GM:180センチに届こうかという長身。チャップスを吊ったズボン、ノースリーブのシャツの上に、丈の長い白衣を羽織っていた
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「やあ」
霧江 冬司:「雁首揃えて集まってたな。よし」傍らの凪から拡声器を受け取る。
霧江 冬司:「おらーーーーー!傾聴!!!」
霧江 冬司:「耳の穴をかっぽじってよーーーく聞け、このアンポンタンども!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:少し、耳を押さえる。"インカーネーション"に襲われる様子は無い
羽鳥七海:「!?」 びっくりしている。
霧江 冬司:「俺様は正義のスーパーヒーロー・冬司!そしてこっちは助手の凪と愉快な仲間たちだ!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ははは。威勢のいい自己紹介だ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「こちらからも名乗っておこうかな? 最も、もう知っているだろうが──」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「号を"マスターアカーシャ"。名を塵埃栞という。君たちを待っていた」
霧江 冬司:「おう。君にも言いたいことは色々あるがまずは───」
霧江 冬司:「さっきから黙り決めてるそこの鎧野郎!とっとと中の佳奈ちゃんを吐き出せ、こら!」
霧江 冬司:「俺様は寛大な男だからな。今ならその兜をかち割るだけで許してやるぞ」
"インカーネーション":「……ググ……無駄、だ……」
"インカーネーション":「宿主、は……貴様らが戦場に現れたことに憤っている」
"インカーネーション":「まずは、貴様らを、戦闘不能にする」
"グラフィアカーネ":「貴様が"インカーネーション"とやらか。胸糞の悪い思考誘導能力だな」
霧江 冬司:「やってみろ、ガラクタ野郎。粉々に叩き砕いて自治体のバザーにも出せない粗大ゴミにしてやる」
霧氷院真澄:「粗大ゴミ……ね」
霧氷院真澄:「その前にちょっと聞いておきたい事があるんだけど良いかしら?」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「話すのは好きだよ。特に君のような子とはね」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:くく、と笑う。
霧氷院真澄:「あらそう、だったら聞かせてほしいのだけど」
霧氷院真澄:「ローディーズドアと長良川みち子のことについてご存知かしら?」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……ああ。"黄泉橋桁"、あれは……」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「所詮組み込まれる『予定だった』品……という事さ。そのつもりで確保したけど、果たして、だったね」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「不良品だった。もう壊れてここにはない、私を倒しても、あれは戻ってこないよ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……つまらないことを訊くんだね」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:少し機嫌を悪くした様子で、君を睨みつける。
霧氷院真澄:「あら、そう。みち子の行方の方はそっちも掴んでいないと。つまらない上に役立たずだわねぇ?」
霧江 冬司:「こら!人の女を備品みたいに言うな!」
霧氷院真澄:くすりと笑う。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「なに、君達の脳を頂いて、いずれは知るとも」
霧江 冬司:「みち子ーーーー!お前も俺様の女なら言われっぱなしで黙っとらんでとっとと戻ってこんか!」虚空に向けて拡声器で怒鳴り散らす。
霧氷院真澄:「そうね、人の友だちを備品扱いするとは、無礼な女」
霧氷院真澄:「そしてその必要は無いわ。あの子はちゃんと帰ってくる。私たちは貴方を倒してその未来(バショ)を用意する」
霧氷院真澄:「愉快な仲間一号、霧氷院真澄よ。覚えて死になさい」
GM:……ぱちり、と。どこかで静電気が弾けたような音がした。
羽鳥七海:「……随分と、都合よく使われているようですね《インカーネーション》」
羽鳥七海:扉から降り立って、睨みつける。
"インカーネーション":「女か……あの時の……」
羽鳥七海:「自分では到底勝てない相手の下で働くのは、そんなに楽しいですか?」
"インカーネーション":「ほざけ……グ……強くなること以上に……」
"インカーネーション":「私の望みなど、ない」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ああ、こいつ。つまらない奴だろ?」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ハハ。そのペースで積み上げてもどうにもなんないよって言ったんだけどね。もうちょっと頭使って経験値取得をバグらせないとさ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「──まあ、お陰で役には立った」
羽鳥七海:「……他者の望みを、願いを、自分の為にただ使い潰す」
羽鳥七海:「あなたも同じ穴の狢ですよ、《マスターアカーシャ》」
羽鳥七海:「その始まりこそ、同情に値するものですが……私はUGNの理想に殉ずる者として、貴女を止めます」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「…………君にどう思われてようと、どうでもいいかな」
羽鳥七海:「ええ、どうぞ。−−超越者に見下げられるのは、慣れていますので」 にっこりと笑う。
羽鳥七海:花のように。「羽鳥の家では。その当然の間隙を狙って、足を掬う訓練だけを積んでいます」
羽鳥七海:小さくスカートを摘まむ。優雅なカーテシーは、羽鳥にとって、剣士が柄に手を掛ける動作と同じである。
士騎朝輝:カツン、カツン。
士騎朝輝:規則正しく綺麗な靴音が鳴る。
士騎朝輝:階下から、足音が響くたびに温度が1度づつ下がっていく。
士騎朝輝:誰かが、その異常な現象に気づくと同時、雪のように冷たく透明感のある声が発せられた。
士騎朝輝:「遺産とは、連綿と紡がれる明日への祈り、誰かへと託されていく希望の結晶だ。その尊い誇りが何処で捩じれ毒を撒き散らす花になったのか、もはや知る由はない。ならば、せめて"俺達"は、その絶望の造花を摘み取ろう。希望の結晶を託され、祈るべき明日を切り開く……かってはお前であったモノを駆る存在、そう、遺産継承者 としてな」
士騎朝輝:足音の主、寒波の発生源が階段を上りきる。
士騎朝輝:氷のような視線と、その手に持った霜刀の冷たい切っ先は、絶望の造花だけを見据えている。
士騎朝輝:そこにいる者が見回せば、廃ビルの水気という水気が氷結し、月の光をはね返し純白に煌めいていた。
"インカーネーション":「……」
"インカーネーション":「お前、も……そうか……ならば」
"インカーネーション":「比べなければ……私が、これまでに、どれだけ……」
"インカーネーション":一度は敗走したことを後悔するように、はっきりと君を向いた
GM:《ワーディング》【虚実崩壊】【悪意の伝染】
GM:気付けば、ビルの壁面も天井も、周囲から消失している。
GM:仮想と現実の境界を歪ませる強烈な《ワーディング》! 衝動判定です
羽鳥七海:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[1,2,6,10]+5[5]+1 → 16
霧氷院真澄:2dx+1+4
DoubleCross : (2R10+1+4[10]) → 7[7,7]+5 → 12
士騎朝輝:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 10[2,9,10]+2[2] → 12
GM:難易度は9!
士騎朝輝:77+2d10
DoubleCross : (77+2D10) → 77+7[1,6] → 84
羽鳥七海:100+2d10
DoubleCross : (100+2D10) → 100+8[2,6] → 108
霧江 冬司:5DX=>9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 5[2,4,4,4,5] → 5 → 失敗
羽鳥七海:おし・・・! 致命傷ではない・・・!
霧氷院真澄:76+2d10
DoubleCross : (76+2D10) → 76+9[2,7] → 85
霧氷院真澄:よし!
霧江 冬司:げ、暴走
???:《妖精の手》
???:冬司さんの判定ダイスを1つ10に
霧江 冬司:みち子!?よーしナイスだ
霧江 冬司:80+2d10
DoubleCross : (80+2D10) → 80+13[10,3] → 93
GM:では、空間が歪み、不安定となった瞬間。霧江冬司さん。あなたが保持している化石──誘導コイルに雷が落ちたかのような大電流が流れます。
GM:兆候を感じ取った君は、前回ので学習しているので剣をアースにしてダメージを逃れてもいい
霧江 冬司:「…………!」
GM:そしてそれが収まった時、すぐ近くに彼女が出現している。
霧江 冬司:剣を地面に突き立て、アースのようにコイルから流れ出す電流を防ぐ。よし、おかげで頭も冷えた。やるか
霧氷院真澄:「……!」
長良川みち子:「……非常用にとは思ってたけど……ほ、ほんとに繋げた」
霧氷院真澄:「みち子!」
長良川みち子:服は傷だらけで、眼鏡は割れているが、行方不明になっていた長良川みち子だ。
羽鳥七海:「長良川さんっ」
士騎朝輝:「ほう、こいつが噂のか。でも、言ってる場合じゃあないんだよなぁ」
士騎朝輝:「それとも、空気を読むか?マスタークラス」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ハ、まさか」
長良川みち子:「真澄ちゃん! と……」辺りを見渡して、"インカーネーション""マスターアカーシャ"を認める。
霧氷院真澄:「いよいよ、負けるわけにはいかなくなってきたわね」
霧氷院真澄:マスターアカーシャを指差し、不敵な笑みを浮かべる。
霧氷院真澄:「あいつに……勝たせてあげるわ! あんたたち!」
GM:君達の頭上は不吉な黒雲で覆われ、360度どこを向いても地表らしきものが見えてこない。
GM:天を衝く柱が一定間隔で突き立ち、それらをバウムクーヘン状に取り巻く高層ビルを数珠つなぎにしたような構造体、及び連結と切り離しを繰り返す連絡通路があるばかりだ。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「この世界は、まあ、一番わかりやすいやつだね。侵襲型のサイバネティクス、人工知能の反乱……」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「いや、反乱なんてのは、人間から見た視点であって、彼ら──という呼称が正しいのかは分からないけど──にとっては当然に存在目的を果たしただけだった」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:そう、彼女が言う間にも
"マスターアカーシャ"塵埃栞:靄のように微細なモルフェウス因子、それらが現れては人の姿を形作っていく。整然と並び銃を構えるそれは、サイバネティクスによって照準・出力・反射全ての機能を強化された機械化兵。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「物質の構成を把握することで、モルフェウスの能力は強化される。それは──出力が許すなら全てを作れるという事だ。生命すら」
霧江 冬司:「おう、みち子。見ての通り非常事態だ」
長良川みち子:「……冬司さん! ええ──」
羽鳥七海:「士騎さん。……映画みたいな世界ですが、こういうのはお好きで?」
士騎朝輝:「見るだけならなぁ。自分が登場人物になるのは想定外だ。だが、好きになれるかもなぁ」
GM:君たちへと、銃弾の雨が降り注ぐ。
"メルティシンカー":それを閃く銀の糸が、次々とはじき返す
士騎朝輝:「なにせ、アクションには自信があるんでね!」
"メルティシンカー":「ふう、ギリギリ間に合ってた、ヨシ!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……ゼノス」
羽鳥七海:「なるほど。道理ですね……それに」 銀糸の主を見る。
霧氷院真澄:「勝算が集まってきたわねえ? 善哉善哉」
"メルティシンカー":「言っても聞かないみたいだからネ、"プランナー"サマはお怒りだヨ!」ビシッ、と指さす。
"グラフィアカーネ":「さて、マスターエージェントとやら。どこまで修正可能だ?」
GM:クライマックス戦闘を開始します
GM:エンゲージは以下。
GM:
"インカーネーション"、"マスターアカーシャ"塵埃栞
(10m)
霧江冬司、霧氷院真澄、士騎朝輝、羽鳥七海
GM:NPCカードが使用可能です
GM:セットアップ!
霧氷院真澄:《戦いの予感》! 行動値+10で23!
羽鳥七海:なし
霧氷院真澄:85→87
"インカーネーション":《スピードクリエイト》《アーマークリエイト》ガード値12の武器を作成し、装備
"インカーネーション":違うわ、シールドクリエイトだ
士騎朝輝:《加速装置》《ヴァジュラ》84→89 攻撃力+9 行動値+12 《紅蓮の憎悪》発動 攻撃力+9
"マスターアカーシャ"塵埃栞:コンボ:氾濫・電脳文明【さらなる絶望】【唯我独尊】×2《戦力増員》×2
"マスターアカーシャ"塵埃栞:トループ『機械化兵』×4と『反物質粒子砲』を配置します
GM:エンゲージは以下になりました
反物質粒子砲、機械化兵×2
(5m)
"インカーネーション"、"マスターアカーシャ"塵埃栞、機械化兵×2
(10m)
霧江冬司、霧氷院真澄、士騎朝輝、羽鳥七海
羽鳥七海:なんかある……
反物質粒子砲:《雷神の降臨》攻撃力+20 行動値0に
霧氷院真澄:あっ、こわいやつ
羽鳥七海:グラフィアカーネのNPCカードを使います! 羽鳥七海の行動値を+12に
羽鳥七海:1→13
"グラフィアカーネ":式符を取り出し、羽鳥さんの額に張り付ける。
羽鳥七海:「わっと」
"グラフィアカーネ":「例の足の影を──一瞬でいい」
羽鳥七海:「分かりました、グラフィアカーネさん。一気に行きます」
GM:イニシアチブ
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《加速する刻》
"マスターアカーシャ"塵埃栞:・コンボ:氾濫・蒸機文明
"マスターアカーシャ"塵埃栞:マイナー《ダブルクリエイト》《インフィニティウェポン》《ジャイアントウェポン》メジャー《コンセントレイト》《ディストーション》《カスタマイズ》《ギガノトランス》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《ストライクモード》滅びの刃×3を追加使用
"マスターアカーシャ"塵埃栞:11dx7-6 対象PC全員!
DoubleCross : (11R10-6[7]) → 10[1,2,2,3,4,4,5,6,6,8,10]+10[4,9]+2[2]-6 → 16
霧江 冬司:ドッジ狙うぞ!
士騎朝輝:暴走リア不
羽鳥七海:一か八か、ドッジ!
霧江 冬司:5DX=>16
DoubleCross : (5R10[10]>=16) → 10[2,5,5,10,10]+8[2,8] → 18 → 成功
羽鳥七海:8dx-2
DoubleCross : (8R10-2[10]) → 9[3,3,3,3,6,9,9,9]-2 → 7
"マスターアカーシャ"塵埃栞:避けおった
羽鳥七海:ごみ
霧江 冬司:よし、回避成功!
霧氷院真澄:七海ちゃんをカバー!
霧氷院真澄:2dx+1 回避
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 7[5,7]+1 → 8
霧氷院真澄:《砂の結界》を宣言!
霧氷院真澄:87→89
GM:OK!
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《ワーディング》
"マスターアカーシャ"塵埃栞:また、景色が変わる。赤いライトが排煙を浮かび上がらせる、荒野
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「この世界のブレイクスルーは、資源の奪い合いを発端とした自走都市の台頭だった」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:無限軌道によって荒廃した大地を踏破し、他の都市を捕食する超巨大都市。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:それは破砕併合した資材からより小型の解析機関を生成する機能と、自身の装甲を修復強化する能力を併せ持つ。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:連鎖するソフトの高性能化とハードの大型化が行きついた先は、ナノマシンによって制御される蒸機の巨人だ。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:かつて主であった人類の存在を示すのは、見渡せぬほどの体表を埋め尽くす無数のパイプ・板金に混ざって存在する、赤熱で溶け落ちかけた梯子や階段、扉の類のみ。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:……頭部に空いた穴の奥に光る、目のようなもの。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:それがこちらへと向いた気がした。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:直後、振るわれた拳は大地へとクレーターを穿ち、次いで発生した水蒸気爆発が君達を打ち据える!
GM:ごめんなさいダメージ出してなかった
霧江 冬司:今からでもダイスを振ってええんやで
GM:2d10+5d10+98
DoubleCross : (2D10+5D10+98) → 8[3,5]+21[1,8,3,6,3]+98 → 127
霧氷院真澄:死! リザ!
GM:装甲ガード有効。真澄さんは倍なので84回死にます
霧氷院真澄:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
士騎朝輝:リザレクトします。
士騎朝輝:84+1D10
DoubleCross : (84+1D10) → 84+3[3] → 87
霧氷院真澄:侵食値が90になっちまったなぁ~!
霧氷院真澄:92だった
GM:のうのうとHP3型の活躍を許している……
羽鳥七海:「…………!!!」 ガードなど、する暇もない。世界ごと崩すような、
羽鳥七海:破壊の奔流に、ひとたまりもなく呑みこまれる。……と、思った。
霧氷院真澄:「それには及ばないわ」
霧氷院真澄:カンッカンッと二回ヒールが鳴る。
霧氷院真澄:霧氷院真澄は光の矢となり羽鳥七海の前に飛び出す。
霧氷院真澄:水蒸気爆発に対して彼女は自身を粒子化させて相殺。
霧氷院真澄:「お役に立つって請け負ったでしょう?」
霧氷院真澄:そう言って、再度の実体化を行う。
羽鳥七海:光の壁に護られる。「真澄さんっ! ご無事なんですか……!」
霧氷院真澄:「ご安心よ。むしろこれで布石が打てる!」
霧江 冬司:拳が地面に向けて落下を開始すると同時に駆け出し、グラウンド・ゼロ地点から安全地帯まで後退する。
霧江 冬司:続く爆発による追い打ちを、熱された鉄のように橙色のオーラを纏った流体剣が鞭の如くしなり、地面を打ち据える衝撃により相殺!
霧江 冬司:「しゃらくせえ!」
士騎朝輝:攻撃を避けることも、受ける事もしない。鉄塊の直撃を受け蒸気で体が焼かれる。
士騎朝輝:しかし肉は潰れず、血も流れない。焼けただれた皮膚は時間が巻き戻る様に修復されていく。
士騎朝輝:再生が効くならそれに任せ攻撃態勢を維持する狂戦士の戦闘論理。
士騎朝輝:肉体の断裂、血の流出を体を凍結させて塞ぐのみ。
士騎朝輝:「大仰な割には、小難しい理屈の割には、やる事は剣で捩じ切るのとそう変わらないよなぁ」
士騎朝輝:「はは。よし、よし。楽しくなってきた」
GM:イニシアチブ23、真澄さんの手番!
霧氷院真澄:よし!
霧氷院真澄:マイナーは特になし! メジャーで
コンボ:《光量子通信》→《アドヴァイス》+《戦場の魔術師》
霧氷院真澄:全員のメジャーの判定に対して+4dかつCT-1!
霧氷院真澄:演出良いですか!
GM:どうぞ!
霧氷院真澄:92→99
霧氷院真澄:「未来なんて知らないけど……あんたの考えていることくらいなら分かるわよ。マスターアカーシャ」
霧氷院真澄:ニヤリと笑うと指先から彼女の体は崩れ落ち、金色に輝く粒子に変わる。
霧氷院真澄:それは光の速度で飛び交い、満たし、意思を、思考を、観測を、未来を伝える可能性の標。
霧氷院真澄:ノイマンの高速思考、モルフェウスによる粒子生成、エンジェルハイロウによる光波通信。
霧氷院真澄:その全てを駆使した戦場演算が、マスターアカーシャと同じ視界を、部分的に霧氷院真澄に見せる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「隠すまでもない、という事さ。数が多少増えた所で!」
霧氷院真澄:「じゃあ隠さなかったのが、運の尽きね」
霧氷院真澄:結果、精密に精緻に執拗に計算しつくされた完全なる未来=平行世界へ真澄は到達した。
霧氷院真澄:「素敵な夢見てるみたいねぇ? 部品風情と侮った報いを見せておやり、みち子!」
長良川みち子:半ば自ら吹き飛ばされるようにして宙を舞い、士騎朝輝の傍へ着地する。
長良川みち子:「久しぶりだね、この感じ」
霧氷院真澄:「悪くないわね、本当に」
長良川みち子:トン、と左手の人差し指でこめかみを叩いた。
士騎朝輝:「手を貸してくれるのか?はじめましてのお嬢さん。けど、一拍だけズラすぜ」
士騎朝輝:自分の手番の前にやっておこう、オートでBCスーツを着用し行動値を16→12へ。
霧氷院真澄:──紫電一閃。
霧氷院真澄:長良川みち子が霧氷院真澄によって見せられたマスターアカーシャの世界に小さな孔を開ける。
霧氷院真澄:観測と干渉。二重の能力によって発生する結果はごく単純な“脳内予測の破壊”。
霧氷院真澄:
戦場は今、混沌へ堕ちる。
GM:ではイニシアチブ15、塵埃栞の手番です
"マスターアカーシャ"塵埃栞:マイナーなし
"マスターアカーシャ"塵埃栞:メジャーでコンボ:氾濫・遺伝文明
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《コンセントレイト》《神機妙算》《スキルフォーカス:交渉》《アニマルアタック》《砂の加護》《砂塵霊》《勝機の一声》
"マスターアカーシャ"塵埃栞:12dx7+12 PCのエンゲージを攻撃
DoubleCross : (12R10+12[7]) → 10[1,2,2,3,5,6,6,6,7,8,8,9]+10[1,6,8,8]+10[6,7]+3[3]+12 → 45
羽鳥七海:ドッジ!
霧氷院真澄:一応ドッジ!
羽鳥七海:8dx-2
DoubleCross : (8R10-2[10]) → 10[3,3,4,4,5,6,7,10]+9[9]-2 → 17
士騎朝輝:リア不でございます。
霧氷院真澄:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 10[2,3,10]+3[3]+1 → 14
羽鳥七海:真澄さんお願いします
霧江 冬司:ガード。
霧氷院真澄:カバー!
霧氷院真澄:99→101
羽鳥七海:100越え!
霧氷院真澄:まずはFHへのロイスを切って復活!
士騎朝輝:ダメージがまだw
霧氷院真澄:ダメージ出てなかったわ……
霧氷院真澄:もしかしたらダメージ1かもしれない……!
GM:5d10+32+8d10
DoubleCross : (5D10+32+8D10) → 32[8,10,8,5,1]+32+47[4,8,7,2,7,5,9,5] → 111
GM:装甲ガード有効
霧氷院真澄:1だった
霧氷院真澄:FHへのロイスを切って復活!
霧江 冬司:1っちゃ1
霧江 冬司:リザレクト。
霧江 冬司:1D10
DoubleCross : (1D10) → 5
霧江 冬司:侵蝕98!なんとまだ1発は耐えれる
士騎朝輝:87+1d10
DoubleCross : (87+1D10) → 87+2[2] → 89
GM:では演出
羽鳥七海:みんな元気だなあ!
GM:《ワーディング》
GM:「……そして。遺伝子改造によって作られた生物の進化適応の速度とベクトルが、人間の想像を上回った。ここはそういう世界だ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:景色が塗り替わる。君達を取り巻くのは霧、そして、地球上に存在するどの種とも一致せぬ生物たち。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:よく見れば、君達の知るものと似通った生体特徴を持つ種も居る。蜘蛛のような、あるいは獅子のような、あるいは翼竜のような、あるいは──。
羽鳥七海:「これは、12支部の報告にあった……!」
霧氷院真澄:「羽鳥ちゃん、私の後ろに──」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:闊歩する、あるいは飛行するいずれの影も、生存のための洗練された進化を果たしたと思しき狂暴で力強い体躯を持ち、張り詰めた殺意を——君達に向けて開放する。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:爪、牙、触腕、気嚢から吐き出される酸の霧。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:あらゆる手段で、君達へと襲い掛かる!
霧氷院真澄:とっさに飛び出す。先の予想で見た未来では、先んじて倒れてしまった羽鳥七海。真澄は彼女を迷わず庇い、自らが野生の暴虐の餌食となる。
羽鳥七海:「く、う……!」 庇われるのを、止める手立てもない。身体を小さくして身を屈める。
霧江 冬司:「ちっ───」舌打ちをこぼすと、異形の生命体が繰り出す攻撃を捌き、払い、一部を切り伏せる。
"グラフィアカーネ":「ふっ──六壬金口!」呪符が燃え落ち、いくらかの生物を影に縫い留める。だが、圧倒的に手数が足りない。
士騎朝輝:「遺伝子の暴走。それは、今の俺達の世界と少し似ているよなぁ。げふ…がはっ」体からの血は白霜で止め流さず、こみ上げてくるものを喉で戻す。
羽鳥七海:「すみません……あと少し……!」
霧氷院真澄:「わぁってるわよ。貴方の勝算、私には見えているわ」
霧氷院真澄:再び実体化しながら、サメのように笑う。
"メルティシンカー":「うわーーーーーーーーーッやばいやばいやばい! これほんとにラピュスで良かったノ!? ぐっ……げぶッ」
士騎朝輝:「異世界旅行してると思えば。2つの命、対価としてはどうなんだ?値段の基準値が分からないからなぁ」
霧江 冬司:致命打を逸らすことに注力した剣と拳打による攻撃的な防御の網を掻い潜り、接近した獣の一撃を受ける。
士騎朝輝:「だが、大したもんだよ。妄想力だけでここまでするとはなぁ」
霧江 冬司:血を流しながらも獰猛な獣じみて笑みを浮かべ、襲い来る異形を斬り殺す。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「しぶといよね……オーヴァードってのは」
霧江 冬司:「ふん、さっきと同じだ。ジャームをけしかけるのとそう変わらんわ」
GM:行動13、羽鳥さんの手番!
羽鳥七海:マイナーで《陽炎の衣》。
羽鳥七海:メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《伸縮腕》《見えざる死神》そして《怒涛の大蛇》!
羽鳥七海:シーンのエネミー全員に攻撃じゃー!
GM:どうぞ!
士騎朝輝:クリスタル仮面様の支援ボーナス忘れないでね!
霧氷院真澄:+4d CT-1よ!
羽鳥七海:真澄さんが100%越えてるので、ダイス+5にC値−1では?
霧氷院真澄:あっ、もう超えたわ
霧氷院真澄:+5dです
羽鳥七海:ありがてえ・・うまうま・・・
羽鳥七海:21dx6
DoubleCross : (21R10[6]) → 10[1,1,2,3,3,4,5,5,5,5,5,6,6,6,7,8,8,8,9,10,10]+10[1,1,2,2,3,3,4,4,6,9]+10[9,9]+10[6,6]+5[2,5] → 45
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《領域の盾》
"マスターアカーシャ"塵埃栞:トループが砲台を庇います
羽鳥七海:あー、うーん、トループ?
羽鳥七海:ならば行動放棄カバーは出来ないだろう。《デビルストリング》
GM:侵蝕は重いがつよい
GM:ダメージをどうぞ!
羽鳥七海:侵蝕が死ぬ
羽鳥七海:5d10+29
DoubleCross : (5D10+29) → 23[2,9,3,8,1]+29 → 52
羽鳥七海:でめがびみょう
羽鳥七海:装甲ガード有効です
GM:あっ……マジでダメだな 当たるからってそこら辺の宣言全然してなかった
羽鳥七海:そういえば!w
GM:まず機械化兵が全員イベイジョン15。砲台がイベイジョン0、インカーネーションがガード
GM:5dx アカーシャがドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 7[1,5,6,6,7] → 7
羽鳥七海:侵蝕、デビストも合わせて+19
GM:で、機械化兵が全部落ちます。砲台はまだなんとかHPが残っており、"インカーネーション"はまあまあ削れたが元気、アカーシャはぴんぴんしています
GM:兵隊のHPは50でした
羽鳥七海:あっぶねえ
士騎朝輝:装甲なくて良かったな。
羽鳥七海:では演出を
羽鳥七海:「−−−−」 一撃ごとに世界を塗り替えるワーディング。埒外の出力。だが、
羽鳥七海:「見え、た……っ!」 変わらぬものも、ある。マスターアカーシャとインカーネーション。その配下。そして何より。
羽鳥七海:……自分たちの立つ、この”地面”だ。
羽鳥七海:キィン、と音を立てて。スカートの足元に、緑色の宝石が落ちる。
羽鳥七海:普段は太股部分のベルトに固定している−−奇妙な、古代のナナフシの因子の収められた、翠の琥珀。
羽鳥七海:「−−鐘の中には、怪物が居る」
羽鳥七海:立ち上がり、緩やかに回る。素足の指先で摘まんだ、翠の琥珀が地面に円を描き、
羽鳥七海:普段は羽鳥にのみ与え、強化している因子を−−周囲の全てに、伝播させる。
羽鳥七海:「どうか御清聴を。−−鐘中の街(ラ・シテ・デ・クローシュ)」
羽鳥七海:地面から、無数の巨大なエメラルド色のナナフシが立ち上がる。
羽鳥七海:それは風景に溶け込みながら、マスターアカーシャの妄想の怪物たちを次々と蹴散らし、
羽鳥七海:姿を見せるものも見せないものも、区別なく、その異脚で襲い掛かる!
羽鳥七海:「−−正真正銘、『現実にいた』異形。貴女ほどのバリエーションはありませんが」
機械化兵:誰の合図を待つことなく、統率の取れた動きで応戦する。だが、そんな統率は意味を成さない。この暴威の前では。
機械化兵:ただ踏みにじられ、砂と変じ消えゆくのみ。
羽鳥七海:「この確固たる現実の強度、生半可では防げません……!」
士騎朝輝:「凄いな。一切合切を薙ぎ払おうと思えば薙ぎ払えたのか。あぁ、抜群の脚が多いメンバーだよなぁ。見惚れてばかりで、こっちの脚がまだ動かないと来てる」
士騎朝輝:感心するように口角を上げた。
霧氷院真澄:「だったらお征きなさいな。貴方も得意でしょう?」
霧氷院真澄:七海の勇姿を眺めながら同じく口角を上げる。
羽鳥七海:負担は大きい。息をつき、「あとはお願いします……っ」 後続に託す
霧江 冬司:「よくやった、七海ちゃん。後は俺様達に任せろ!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……なるほど、面白い能力だ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:その女が今度ははっきりと、君に興味を示した。
GM:イニシアチブ13 "インカーネーション"の手番
士騎朝輝:「あぁ、こんなのを立て続けに見せられたら、俺も我慢の限界なんだよなぁ。さぁ、遊ぼうぜ」ここでBCスーツを脱ぐ。行動値を12→16に インカーネーションに先んじましょう。
GM:オッケーです。士騎くんどうぞ!
士騎朝輝:インカーネーションにエンゲージ攻撃します。
GM:長良川は使用しますか
士騎朝輝:します!
士騎朝輝:コンボ:極光の処刑人(アークティックヘヴン)《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》
士騎朝輝:15dx6+4
DoubleCross : (15R10+4[6]) → 10[1,1,2,3,3,4,5,5,6,6,9,10,10,10,10]+10[1,1,3,6,8,10,10]+10[2,5,6,7]+4[4,4]+4 → 38
"インカーネーション":ガード
士騎朝輝:4d10+60
DoubleCross : (4D10+60) → 27[1,9,10,7]+60 → 87
士騎朝輝:諸々有効。1点でも通ったらEロイスを1つ解除します。
"インカーネーション":《ディスマントル》ダメージ18点軽減
"インカーネーション":ガードで12点減らして57点通し。瀕死です。
羽鳥七海:《デビルストリング》。《ディスマントル》を防ぎます
GM:侵蝕格差やばすぎる……だが英断。
羽鳥七海:127→133
GM:多分もう使用機会ない&こいつは死にます。
"インカーネーション":Eロイスは【無限を継ぐ者】【ファイトクラブ】【餓えの淵】
士騎朝輝:【無限を継ぐ者】を解除!
GM:オッケー! 演出どうぞ!
長良川みち子:君の両肩に手を当てる。ばちり、と雷が走る。
長良川みち子:それは斥力操作と体制反射の同時発現によって、瞬間的に凄まじい加速を与える。
士騎朝輝:「フウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
士騎朝輝:呼吸と共に士騎の足元から霜が走り地面を銀色に染め上げる。
士騎朝輝:肌が雪のように白化する、明るい茶の髪が蒼白へと変質する。ただ立つだけで周囲を極寒の冬へと変えてゆく暴走形態。
士騎朝輝:「村雨丸もお冠でなぁ。お前は遺産の面汚しだ、自らを恥じて憤死するか、疾く自害せよ。って言ってるぜ」
士騎朝輝:電撃で強化された超速の域の行動反射。インカーネーションの剣よりも早くスタートを切る。
士騎朝輝:その軌道は空中を、否、不可視のナナフシの巨脚を白く染めながら、反応した相手の防御レネゲイドの上を嘲笑う様に飛び越した。
"インカーネーション":対応して砂塵の結界を舞い上げようとする。幻影を形作る、その前準備すら
羽鳥七海:「…………!」 消えかけていたナナフシを固定し、維持する。それだけで、彼の援護には十分だと分かった。
士騎朝輝:「後で脚をマッサージでもって、言うのはジョークにしても良くないよなぁ。この場の勝利で勘弁してくれ羽鳥」村雨丸を持つ手が始動する。
"インカーネーション":間に合わない。両腕に構えた、剣が円弧を描き、その刃を迎え撃つ。
羽鳥七海:不可視の枝脚が、白く凍てつきながら、静寂が空を翔けるための足場となる。
士騎朝輝:狂ったように吹き荒ぶ氷霧の嵐。発生源は空とそこに浮かぶ灰雲ではなく、地に足を着けた、ただ一人のオーヴァードである。
士騎朝輝:「さぁ、俺とお前で氷葬(ほうむ)りさろうぜ。村雨丸」
士騎朝輝:ホワイトミュートが作り出した冷獄に、網目が如き白銀の断線が音も無く疾る。仮令一本であっても死に誘うに足る冷たい輝き。
士騎朝輝:それが正に無数となって一気呵成に襲い掛かる。効率を度外視した無音の狂騒。氷花を散らす最高速度の斬殺現象。
士騎朝輝:音と光すら凍り落ちる沈黙の白い世界で、数多の斬光は敵の身体に突き立つ墓標のような残氷に成り果てる。
士騎朝輝:相手の刃ごと叩き潰す無限の斬凍が石の華に襲いかかった。
"インカーネーション":防御行動を取らせることができぬのなら、肉厚の剣で村雨丸を叩き折ろう……などと。
"インカーネーション":そんなものを許す剣ではない。そんなものを許す使い手ではない。
"インカーネーション":鎧を縫い留めるうすらいが砕け果て、そこには囚われた少女だけが残る。
士騎朝輝:「強くなる(遊びの)時間はこれで終わりだ。返してもらうぜ、世界の守護者をなぁ」
士騎朝輝:「お前の核は…氷葬した」
葉鳩佳奈:「…………うぁ」
葉鳩佳奈:酩酊したようだった瞳が、徐々に細められ、ばつ悪げに。
葉鳩佳奈:「士騎……さん……?」
士騎朝輝:「はは。こういう時は、貴方は誰?って聞いて欲しかったんだがなぁ。歩けるか?なら、下がってろ」
葉鳩佳奈:「ああ……自分…………」
葉鳩佳奈:よろよろと後退する。
羽鳥七海:「……お見事です」ナナフシが消滅し、その表面の霜だけが、雪となって舞い散る。
士騎朝輝:「羽鳥がなぁ。お陰で格好がつけられたんだよなぁ」
霧江 冬司:「お、佳奈ちゃんは無事だったか。よしよし」
羽鳥七海:「葉鳩さん。良かった。ゆっくり、休んでいて下さい」 侵蝕でやや顔色を悪くしつつも、そう呼び掛ける。
霧氷院真澄:「さて、良い流れがきているわね。このまま畳み掛けましょう!」
士騎朝輝:89→98
葉鳩佳奈:「ごめん、なさいッス。皆さん」
葉鳩佳奈:それだけ言って気を失う。
長良川みち子:「葉鳩さん……どうもまあ、随分と」
長良川みち子:「困ったことになってたみたいですね。私が言うのもあれですけど」
長良川みち子:「私は、本来の獲物が手元にないので、さっきみたいな支援しか出来ません。彼女のことはお任せください」
長良川みち子:崩れ落ちた葉鳩を抱え込む。
GM:イニシアチブ5 冬司さんの手番かな
霧江 冬司:ではこちらの行動前にNPCカード切ります
霧江 冬司:ラピュスを使用して反物質粒子砲くんに攻撃してもらいたい
"メルティシンカー":理解!
"メルティシンカー":11dx7-1
DoubleCross : (11R10-1[7]) → 10[2,2,3,5,5,7,8,8,8,9,10]+10[3,4,7,8,9,9]+10[3,4,7,9]+10[7,8]+6[5,6]-1 → 45
"メルティシンカー":元気かよ
反物質粒子砲:イベイジョン0
"メルティシンカー":5d10+36
DoubleCross : (5D10+36) → 17[3,7,5,1,1]+36 → 53
GM:問題なくぶっ壊れます
霧江 冬司:「よし、ラピュス」
霧江 冬司:「行ってこい!」フリスビー投げで犬に指示するようにさっと指で砲台を指す。
"メルティシンカー":「オッケー! ナイスだよ琥珀の人!」と羽鳥さんに投げキッスを飛ばしながら。
"メルティシンカー":兵士が消えた場所を何にはばかる事無く抜けて砲台に駆け寄り、跳躍する。
"メルティシンカー":目許を隠すニット帽を脱ぎ捨て、空中でその体躯を捩じる。光学照準環を備えた緑色の瞳が露になり、瞬時に砲台の構造を走査する。
"メルティシンカー":銀の長髪が、花が綻ぶようにふわりと広がった。
"メルティシンカー":それは通電によって自在に形を変えながら浸透し、内部を『潜り抜ける』ような斬撃で、砲台のコアを寸断する。
反物質粒子砲:一拍遅れて、爆音が轟く。蓄積したエネルギーが弾け、周囲を炎に染めた。
"メルティシンカー":「ワォ、あぶないあぶない」
GM:では冬司さんの手番です。
霧江 冬司:「よーし、よくやった!」
"メルティシンカー":「イェーイ! 冬司もやっちゃって!」
霧江 冬司:では俺様の出番だな
霧江 冬司:マイナーで戦闘移動。10m移動して“マスターアカーシャ”に肉薄。
霧江 冬司:メジャーで<C:ノイマン>+<コンバットシステム>+<獣の力>。侵蝕+9
GM:判定どうぞ
霧江 冬司:15DX6+4
DoubleCross : (15R10+4[6]) → 10[1,4,4,5,6,6,7,7,8,9,9,9,9,10,10]+10[2,3,3,6,7,7,7,7,8,9,9]+10[1,2,2,4,5,6,7,8]+4[1,3,4]+4 → 38
"マスターアカーシャ"塵埃栞:5dx ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 8[2,2,3,3,8] → 8
"マスターアカーシャ"塵埃栞:だめ!
霧江 冬司:フェイタルヒットは撃てないのでこのままダメージ算出
霧江 冬司:4D10+23
DoubleCross : (4D10+23) → 24[10,7,1,6]+23 → 47
GM:まだ結構元気です
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「流体剣か──霧江怜の振るうそれとどう違うのか」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:霧江冬司の迫りくるのを確認した"マスターアカーシャ"の右手に、彼の持つ者と見た目は寸分たがわぬ剣が形成される
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ひとつ、彼女の技で検証してみるとしようか」
霧江 冬司:「ぬおっ!?」こっちの得物をまるっきりコピーしやがった!そういうこともできるのか。
霧江 冬司:「ええい構うか!死ねーーーーーっ!」気の抜けた掛け声と裏腹に、振るう剣の鋭さは本物だ。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:ゆらり、と体が傾ぎ、風体からは想像できぬ敏速で距離を詰める。
霧江 冬司:「────!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:2度、3度と剣戟が交差する。「──なるほど」
霧江 冬司:両手棍に変じた“アカーシャ”の持つ流体剣の打撃を、直剣形態で捌く。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:剣の形態変化に秀でているのは、そもそもが流体剣を模した武器を常にモルフェウス能力で変形させ続けるこちら側
霧江 冬司:素早く重い棍の連撃を2、3度と弾き、不意に迫るデスサイズの斬撃を躱す。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:さりとて、あちらの硬軟織り交ぜた攻防一体の斬撃は
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「おっと、ハハッ。"クリスタルヴェイパー"の支援ありとはいえ、師匠より強いんじゃあないか? これは」
霧江 冬司:「ふん。当たり前だ。俺様を誰だと思っていやがる」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「──だが、こういうのはどうかな」
霧江 冬司:「な───!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:剣を受けようとした冬司の背後に、遺伝文明の獣が形成され
"マスターアカーシャ"塵埃栞:防御をすり抜けるように大鎌に変じた"アカーシャ"の獲物と同時に、君の命を刈り取ろうとする。
GM:その最中、微かな違和感を覚えるだろう。
GM:その手に握ったフリュイド・ブレードに掛かる、妨害と呼ぶにはあまりに微小な負荷
GM:師の形見たる、EXレネゲイド流体合金の剣。それに干渉しようとする、何者かの意志の存在を君は感じ取る。
GM:君はその意志の導くままに剣を振るってもいいし、あるいは意に沿わぬ介入を拒否してもいい。
霧江 冬司:「…………!」ええい、迷ってられるか!ここは直感を信じるぞ!
霧江 冬司:バックハンドブローを死角から迫る獣に叩きつける。ほんのわずかに生じた隙にチャンスを賭け、即座に両手で構えた剣を目前の“アカーシャ”へ。
霧江 冬司:さあ、いちかばちかの賭けだ。どうなる?
GM:"アカーシャ"が君の心臓を抉る一瞬、戦棍へと変じて伸長した"君の"流体剣が鎌の先端を弾き
GM:そのまま君の手首を軸に回転した棍が、大鎌に変じて"アカーシャ"を斬りつける。
GM:互いの武具が降りぬかれる刹那、無限に引き延ばされる時間の中で。君は『彼女』の声を聞いた。
???:『──ろくに使い方も教えてないってのに』
???:『お前は本能でこの剣を理解しているなあ! 私の見込んだ通りだ!』
霧江 冬司:「───怜か」
霧江 冬司:「当然だ。俺様は天才だからな」自慢げに笑みを浮かべ、頷いてみせる。
霧江怜:幻のように、脳裏に浮かんだその顔が微笑んで。
霧江怜:『必要な事だけを言うよ。もう、それくらいの力しか残ってないからな』
霧江 冬司:「おう」
霧江怜:『流体剣は、意思に反応して姿を変える。それをお前の直感でしか理解できない鞭のように扱う』
霧江怜:『その剣技はある種の究極に至っている。今から私がくれてやるのはもう片面』
霧江怜:『「マニュアル操作」だ。直感ではなく思考で姿を変えろ。感覚は覚えたな? 私は3形態の「剣」を使えたが』
霧江怜:『冬司なら多分、もっと自由だ』
霧江 冬司:「…………」
霧江怜:『そんな顔をするなよ』
霧江 冬司:「必要なことってそれか?俺様はてっきり愛の告白かと……まあいい」
霧江 冬司:「怜。俺も今から大事なことを言うぞ。一度しか言わん」
霧江怜:『……ああ』
霧江怜:息を呑むような気配が伝わってくる。
霧江 冬司:「ありがとう。俺が今こうしてるのは、お前のおかげだ」
霧江 冬司:「仇は取ってやる。だから、安心して眠れ」
霧江 冬司:滅多に口にしない……というか、7年近く共に生きてきた中では一度も聞いたことがないであろう、素直な言葉を吐く。
霧江怜:『ふ』
霧江怜:くしゃりと、頭を撫でられたように感じたかもしれない。
霧江怜:それは錯覚だ。2人の使い手に何よりも馴染んだ剣との同調が生んだ、刹那の幻に過ぎない。
GM:……そして。短い、長い長い刹那は終わり。
GM:まだ、先程武器がかち合った音が響いている、それだけの時間しか経っていない。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:腹部を浅く切り裂かれた"マスターアカーシャ"が驚愕の表情で君を見ていた
霧江 冬司:「よし。ラウンド2だ」
霧江 冬司:「何人分の脳みそで計算してるのか知らんが、予想外の出来事に度肝を抜かれたみたいだな。」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……ああ。驚いている」
霧江 冬司:「素直でよろしい。だが驚くのはこれからだぞー」
霧江 冬司:行くぞ、と短く切り捨て、再びマスターアカーシャに挑みかかる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:能力を行使する。立て続けに異形の生命を作り出し、その間隙を縫うように変幻自在の突きを放つ
霧江 冬司:直剣による連撃と拳脚を交えた打撃。先ほどと同じようなメソッドだが、その動きはより鋭く、しなやかで、力強い。
霧江 冬司:そして───アカーシャは気づくだろう。その動きは徐々に、士騎朝輝の戦線へと移動していることに。
霧江 冬司:気づいたところで遅いがな!
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「──!」
霧江 冬司:「キザ野郎、行くぞ!」真澄の能力を使った高速の思考伝達により、こちらのやりたいことは既に伝わっているだろう。
霧江 冬司:一見して士騎を切り捨てにかかったように見える程の勢いで、直剣を振るう。
士騎朝輝:「しかし、落ち着きがない武器だよなぁ。持ち主に似てるぜ。まぁ、つまり、自由って事なのかもなぁ」
士騎朝輝:流体の剣を氷気に包まれた村雨丸の平で滑らせる。
霧江 冬司:「っしゃあ!」刃の合力と共に、冷気を纏った刃が伸長し、両手棍の形に変化。
霧江 冬司:振るわれる棍が吹雪の如き猛威を放ち、異形の生命体を、さらには誘導された“マスター・アカーシャ”を打ち据える。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「があ……ッ!」
霧江 冬司:凍気を纏った戦棍を二度、三度、得物の距離を計らせぬように振るう。
霧江 冬司:地面に凍えた軌跡を描きつつ、右手で後ろ手に構えると、左手で挑発的に手招きをしてみせる。
霧江 冬司:「俺たちの脳を奪うとか言ってたな。……やってみろ。出来ると思うんならな」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《超越的弱点:流体剣》によりダメージが20増加
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《超越的弱点Ⅱ:流体剣》が解除され、ダメージが通常通り通るようになりました
霧江 冬司:その構えは、かつて彼の師がよく敵に対して取っていた挑発的行為だ。“マスターアカーシャ”はその背に、死神と呼ばれた超人の影を視るだろう。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……死人が、邪魔をするか──」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「"リーパー"ッ!」
士騎朝輝:「死人を糧にしてたんだ。正しい応報だよなぁ」
GM:クリンナップ省略
GM:セットアップ
"マスターアカーシャ"塵埃栞:なし
霧氷院真澄:ヒナクちゃん! 雇い主を助けなさい!
"グラフィアカーネ":《赤方偏移世界》
霧氷院真澄:わぁい!
"グラフィアカーネ":真澄ちゃんの行動値+12だよ♡
羽鳥七海:なし
霧氷院真澄:これでイニシアチブ25です
士騎朝輝:《加速装置》98→100 行動値 4→16→20
霧氷院真澄:グラフィアカーネちゃん大好き♡ これでヒビキを逃さないわね♡
羽鳥七海:うわーっ士騎さんが100に
士騎朝輝:「グラフィアカーネ。クリスタルヴェイパーに支援を頼む。じゃないと俺の最高速度があいつを超えて上手くない」
霧氷院真澄:「グラフィアカーネ! 出番よ!」
"グラフィアカーネ":「おうとも、月将太衝──急々如律令」
霧氷院真澄:「ふふ、完璧……!」
霧氷院真澄:「値千金の傭兵だったみたいねぇ!」
"グラフィアカーネ":「肉体から落ちる影にイメージを反映しろ」呪符を額に叩きつけながら
霧氷院真澄:その言葉に従うように、量子化した肉体の一部が影と溶け合う。
"グラフィアカーネ":「それに対応して、現実のお前も動く」
GM:イニシアチブ
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《加速する刻》
"マスターアカーシャ"塵埃栞:コンボ:氾濫・星間文明
"マスターアカーシャ"塵埃栞:マイナー《ダブルクリエイト》《ハンドレットガンズ》《ジャイアントウェポン》
"マスターアカーシャ"塵埃栞:メジャー《コンセントレイト》《ディストーション》《カスタマイズ》《要の陣形》(《未知なる陣形》)《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《ストライクモード》アンチマテリアルライフル×3を追加使用
"マスターアカーシャ"塵埃栞:11dx7 対象5体ガー不至近不可 真澄さんと七海さんを対象
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,2,2,5,6,6,7,7,8,9,10]+10[3,5,5,8,9]+10[6,7]+3[3] → 33
羽鳥七海:ドッジ!
霧氷院真澄:ドッジ!
羽鳥七海:9dx-2
DoubleCross : (9R10-2[10]) → 10[1,1,2,2,2,4,9,9,10]+9[9]-2 → 17
羽鳥七海:ちょくちょく回すな
霧氷院真澄:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 10[3,4,9,10]+10[10]+2[2]+1 → 23
GM:こわ
霧氷院真澄:おしぃ~
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《ワーディング》
霧氷院真澄:あ、カバーします
霧氷院真澄:《砂の結界》
GM:了解
霧氷院真澄:101→103
"マスターアカーシャ"塵埃栞:4d10+5d10+96
DoubleCross : (4D10+5D10+96) → 23[1,5,10,7]+32[6,9,7,8,2]+96 → 151
"マスターアカーシャ"塵埃栞:装甲有効
霧氷院真澄:では食らって消し飛びます!
霧氷院真澄:すまねえまりんちゃん君のロイスから飛ばす!
羽鳥七海:カバーされる。
霧氷院真澄:昇華復活HP3!
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……ハハッ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:地上に降り注ぐ光量が極端に減少し、夜が訪れる──否。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「あまり舐めるなよ、こちらを……」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:太陽の外殻、その全方位が覆われているため、地上に光が届かないのだ。
霧氷院真澄:「舐めちゃいないわよ」
霧氷院真澄:またいつものように、羽鳥七海の前に飛び出し──
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「この世界は、一番人類が『保った』やつ。仮想上の第二段階星間文明だ。手中に収めた膨大なエネルギーを『吐き出す』ために歪に進化したダイソンスフィアが、やはり人が邪魔だと結論付けて、そのまま滅んだ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:ぱちりと指を鳴らす。
霧氷院真澄:「──見切った、のよ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:天から降り注ぐ無数の光条が大気減衰を繰り返しながらもフェーズドアレイ収束し、君を刺し貫き、蒸発させる。
霧氷院真澄:光の粒子となり光条を防ぐ傘となる。
羽鳥七海:「……………っ!」
霧氷院真澄:発狂しそうな痛みはある。
霧氷院真澄:胸を焼くような熱はある。
霧氷院真澄:だが──それはとっくに知っている。
霧氷院真澄:幼き頃から仕込まれた痛覚への耐性が、彼女に躊躇のない防御行動を可能とさせる。
羽鳥七海:途方もないほどの熱量。真澄さんがいなかったら、何度死んでいたか分からない。
霧氷院真澄:「さて」
霧氷院真澄:再び粒子が実体化し、彼女は現れる。
霧氷院真澄:「お怪我は?」
羽鳥七海:表情を歪め、だけれど、謝る場面ではない。
霧氷院真澄:クスリと笑う。
羽鳥七海:「……ありません。ありがとうございます……!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「………………おいおい」
羽鳥七海:ただ、前だけを見据える。もしもの話は意味がない。ただ、倒すべき敵を。
羽鳥七海:ロイスとります。 敵/マスターアカーシャ/奮起:○/恐怖/ロイス
GM:イニシアチブ25 真澄さんの手番です
霧氷院真澄:「無数の文明の終わりを見ても、貴方は気づかなかったようね。今この歴史、世界を支えるのは多様性」
霧氷院真澄:マイナーは無し
霧氷院真澄:「無限の可能性を一人の体内に収めようってコンセプトの時点で──あんた、詰んでたのよ」
霧氷院真澄:メジャーで
コンボ:光量子通信《モナドトロジー》→《アドヴァイス》+《戦場の魔術師》
霧氷院真澄:というわけで味方は+5d と CT-1!
霧氷院真澄:演出!
霧氷院真澄:103→110
霧氷院真澄:戦況は既に最初の未来とは大きく異なった様相を見せている。
霧氷院真澄:仲間たちは未だ健在。葉鳩佳奈の救出には成功し、マスターアカーシャに対して確実な手傷を与えている。
霧氷院真澄:勝てる。勝つ。
霧氷院真澄:「マスターアカーシャ。友を傷つけ、この世界を乱し、この私を怒らせた罪──」
霧氷院真澄:眼鏡を外す。瞳が金色に光る。レネゲイドが高ぶる。
霧氷院真澄:「──死を以て償え!」
霧氷院真澄:片腕を量子化させて吹き飛ばし、先程から展開していた光波通信フィールドを維持・強化。味方全員の思考を部分的に共有する。
霧氷院真澄:真澄が担当するのは戦術思考の上で不要となるノイズのカット、フィルタリング。これにより、戦闘要員の全てが必要に応じて光の速度で連絡・連携し、一つの生命体のような戦闘機動が可能となる。
霧氷院真澄:結果、発生するのは反射速度の向上。選択の合理化。ためらいが消えることよる出力の向上。本来真澄の放つ金光が“グラフィアカーネ”の赤方偏移により赤く染まり、その場の全員を包み込んだ。
GM:イニシアチブ20 士騎くんの手番
士騎朝輝:《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》《クレイジードライヴ》 アカーシャに攻撃します。
士騎朝輝:17DX6+4
DoubleCross : (17R10+4[6]) → 10[1,1,1,2,3,4,4,4,4,5,6,6,6,6,7,8,8]+10[4,7,7,7,7,8,9]+10[1,5,6,7,8,9]+10[1,2,8,10]+2[1,2]+4 → 46
"マスターアカーシャ"塵埃栞:5dx ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[3,3,4,5,10]+4[4] → 14
GM:ダメージを
士騎朝輝:5d10+47
DoubleCross : (5D10+47) → 28[5,2,9,6,6]+47 → 75
士騎朝輝:諸々有効。1点でも通ればEロイス解除です。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:結構弱ってきてます
"マスターアカーシャ"塵埃栞:解除可能なEロイスは以下
"マスターアカーシャ"塵埃栞:【悪意の伝染】3ラウンド目までもつれ込んだとき、PLか見学席から援軍のNPCカードを追加できます
"マスターアカーシャ"塵埃栞:【虚実崩壊】さっきまでみたいなメチャクチャができなくなります
"マスターアカーシャ"塵埃栞:【マジカル☆リクエスト】なんらかの隠し玉を潰せます
"マスターアカーシャ"塵埃栞:【破壊神顕現】これを壊せば負けても「シナリオの目的を達成した」の5点が獲得できます。
士騎朝輝:《虚実崩壊》を解除!
"マスターアカーシャ"塵埃栞:ぐああああ!!!
GM:演出どうぞ
士騎朝輝:「くるくるくるくる目が回る。あぁ、世界の移り変わりが目まぐるしいんだよなぁ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「なら眩暈でも起こして倒れてくれ……よッ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:天からのレーザーが降り注ぐ。
士騎朝輝:「映画としたなら、脈略がなさすぎるぜ。マスター階位、だからさぁ」
士騎朝輝:「さぁ、黙らせようぜ…」
士騎朝輝:氷霧を撒き散らしながら超高速で接近する士騎の指先から、二尺七寸の鋼の冷刃の姿が消えていた。
士騎朝輝:それは、不可視のエフェクトを用いたものではない、それは、遺産『村雨丸』の力でもない。
士騎朝輝:それは、神経伝達速度と肉体反応の暴走加速。それは、つまり、単純に速いだけだ。
士騎朝輝:速い。速い。速い速い速い速い速い。ただただ、速く、士騎の肩より先の動きが、並のオーヴァードでは視認不能域の速さまで上がっている。
士騎朝輝:レーザー光を避けようとせず、ただ、舞い散る氷塵と前方に吹き抜ける寒波が刃の瞬動を雄弁に告げている。
士騎朝輝:「…村雨丸!」
士騎朝輝:言葉の始まりと共に放たれた斬撃は、相対する者にとっては同時三撃。氷霧を切り裂き、言葉の終わりには、大気に爪痕のような三本の弧氷が刻まれている。
士騎朝輝:その白く煌めく氷爪は、斬撃がすでに通りすがった事を証明する残滓であった。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「………………は?」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「おい、何だそれは。何だ……」
士騎朝輝:世界がその凍爪で割れる。硝子のように砕け散る。月光が冴え冴えと廃墟を照らす。
士騎朝輝:コンボ:極光の処刑人 改め 凍結・仮想文明
"マスターアカーシャ"塵埃栞:決定的な物を砕かれた感触がある。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:その刀が"そう"である以上、斬られればこうなるのは当たり前だ。だが
"マスターアカーシャ"塵埃栞:"マスターアカーシャ"の領域だ。起こる筈がなかった。こんな事
"マスターアカーシャ"塵埃栞:だから、その問いを繰り返す。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「お前は…………何だ?」
士騎朝輝:「招待した覚えのない者がやらかす事はなぁ、たいてい、修復不可能なんだよなぁ」皮肉気に口を歪める。待ってましたとばかりに言葉を繰り出す。
士騎朝輝:「俺は、ジャームの破壊者……そして」
士騎朝輝:「通りすがりの、オーヴァードだ!覚えておけ!」
士騎朝輝:侵蝕100→109
GM:行動値15、"マスターアカーシャ"の手番
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《ワーディング》
"マスターアカーシャ"塵埃栞:塵埃栞から、5度目の《ワーディング》が放たれる。だがそれは先程までのように空間を歪め、世界を書き換えることは無い。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ああ……そうか。そうだよな。それなら──」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「こういうのはどうだ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:【マジカル☆リクエスト】『MM-77ウィルス』を作成し、メジャーアクションで使用
GM:PC全員に邪毒ランク10。さらにクリンナップに登場中のNPCが全滅します
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「……これは、ウィルスによる細胞変異を軸として進化した変わり種の文明の産物でね」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「レネゲイドともいくつか相似点があり、興味深い試行だったが……」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「生命に1個体1種レベルの爆発的な多様性を生んだその世界は結論、夥しいペースで変異する強力な病原体の全てに対処することなど当然できず、どん詰まりで滅びた……さあ、そろそろ効いてきたんじゃないか?」
GM:発熱か、頭痛、蕁麻疹、あるいは喀血、呼吸困難、あるいは末端から始まる肉体の麻痺、視界の霞み、あるいはその全てかもしれないし、そのどれでもないかもしれない。だが、いずれにせよ。
GM:君達の肉体は、これまで被ったありとあらゆる病を凌駕するが如き未曽有の不調に見舞われる。
"グラフィアカーネ":口元を押さえる。つう、と鼻血がその手首を垂れ墜ちていく。
"メルティシンカー":「ァゥ……まずいカモ……」
霧氷院真澄:(私の能力で守れるのは私込みでせいぜい四人……)
士騎朝輝:「あぁ、あんたの中の脳はあんたに抗ってたみたいだなぁ」紫色に変色した白い肌を微かに揺らしながら苦し気に呟く。
霧氷院真澄:(殺られる前に……殺るしかない!)
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「それを言われてしまっては立つ瀬がないな、ハハッ」
士騎朝輝:「最初にこれを使っていれば、俺達が負けてたかもなぁ」
羽鳥七海:「こ、れ、は……まず、……っ!」 戻った世界に、油断した。口元と胸を抑えて咳き込む。
凪:「これは………まずいですね」口の端から流れ出る血をハンカチで抑えながら、ぼそりと呟く。
士騎朝輝:「だが、そうだな。俺にノイマンのような演算能力は……ない…がっ」
霧氷院真澄:膝を折ったまま、浅く呼吸し、マスターアカーシャを睨み沈黙する。
士騎朝輝:「一手遅いっ!」
霧江 冬司:「………………」
霧江 冬司:「なに弱気になってやがる。追い詰められた敵が切り札を使ってきたんだ」
霧江 冬司:「つまり、あと少しで俺様達の勝利ってことだ。お前ら、まだ動けるな?」
霧江 冬司:「ついてこい。………行くぞ!」
長良川みち子:「ふふ、ああ、もう……」
長良川みち子:「冬司さんは、やっぱり冬司さんだな……っ!」
長良川みち子:眉根を歪めながらも、立ち上がる。
羽鳥七海:「……もちろん、です。私たちは、世界をこうしな、いっ、ために……!」
羽鳥七海:足をふらつかせながら立ち上がる。
霧氷院真澄:「言ったじゃない。勝たせてやるってね」
霧氷院真澄:サメのように笑う。
士騎朝輝:「言い出した方が、さっさと動かないと、俺が美味しいところ持っていくんだよなぁ。なぁ、村雨丸」
士騎朝輝:眼前の敵に村雨丸の切っ先を突きつける。
GM:行動値5、冬司さんの手番です
霧江 冬司:よし!NPCカードでみち子の効果を使おう。
霧江 冬司:アカーシャのエンゲージから5m離れた場所に任意移動させてもらう。
長良川みち子:了解です!《間隙の魔術師》冬司さんがこのラウンド中移動する場合、離脱を可能にし移動先を任意のエンゲージへ
霧江 冬司:でもってマイナー前のオートアクションで流体剣の効果を起動。
長良川みち子:さらに攻撃力を+20。
霧江 冬司:マイナーで戦闘移動してみち子のエフェクト効果を受けつつバクステ移動と。
霧江 冬司:メジャーで<C:ノイマン>+<コンバットシステム>+<獣の力>
霧江 冬司:対象はマスターアカーシャ。
霧氷院真澄:判定前に【特権階級】使用
霧氷院真澄:霧江冬司のロイスを昇華して更にCT低下
霧江 冬司:CTさらに-1です?
霧氷院真澄:です!
霧江 冬司:16DX5+4
DoubleCross : (16R10+4[5]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,5,6,6,7,9,9,9,9,9]+10[1,1,2,7,8,9,9,9,10]+10[2,8,9,9,9,10]+10[1,1,4,6,6]+1[1,1]+4 → 45
霧江 冬司:命中判定は45
"マスターアカーシャ"塵埃栞:5dx ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[5,5,7,7,10]+4[4] → 14
"マスターアカーシャ"塵埃栞:めちゃくちゃ当たる ダメージを!
霧江 冬司:ダメージ前に<フェイタルヒット>起動。
霧江 冬司:ダメージダイスを+4。
霧江 冬司:9D10+20+25
DoubleCross : (9D10+20+25) → 56[8,7,5,9,7,10,4,5,1]+20+25 → 101
"マスターアカーシャ"塵埃栞:《超人的弱点》 ダメージ+20
霧江 冬司:よし、三桁ダメージ!装甲・ガード有効とは言えグッドな数字だ
"マスターアカーシャ"塵埃栞:死にかけです。具体的には初期値の1割を割っているように見える。
霧江 冬司:大ダメージ!
霧江 冬司:発破をかけると、血路を切り開くように“マスターアカーシャ”めがけ斬りかかる。
霧江 冬司:確かに未知のウイルスは肉体を蝕んでいるはずだ。しかし、その剣技と気迫には一点の曇りなし!
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「く…………」こちらも深手を負っている。パフォーマンスの低下は、剣士として戦場慣れしている冬司より幾分か深い。
霧江 冬司:流体剣の可変機構を活かし、接近を拒むアカーシャの攻撃をいなしつつ、直剣や戦棍といった力を乗せた攻撃を叩き込みやすい形態による剛剣を確実に打ち込む。さらに。
霧江 冬司:「今だ。みち子、来い!」
長良川みち子:「はいっ!」
霧氷院真澄:「貴方に力を……みち子!」
霧氷院真澄:半透明の真澄のヴィジョンが、長良川みち子に重なる。
長良川みち子:霧氷院真澄の思考共有場によって、どこに現れればいいかは分かっている……そして。
長良川みち子:その座標に『辿り着く』力だけならば、きっとこの場の誰よりも秀でているはずだから──
長良川みち子:超電磁縮地。音もなく、気配もなく。いつの間にかそこに居る。交錯は一瞬。剣を握る君に手を重ね。柄から刀身へ
長良川みち子:自身のトライブリードの能力因子──即ち、電流を流し込む。
長良川みち子:ただ剣が掠る僅かな時間。その間に。
長良川みち子:「貴女の肉体を、領域化、した──」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:返す刃に肉体が引き寄せられる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(磁界──引力場!)
霧江 冬司:紫電を纏った刃が、逆袈裟に跳ね上がる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:吸い込まれるように深々と
"マスターアカーシャ"塵埃栞:まだ修復し切っていない傷の上から、いくつもの臓器を切断し、肋骨を絶ち割って、その斬線が駆け抜けた。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:鮮血が吹き上がり、膝をつく
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ガッ……はあ………………ハアッ……ハッ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:即座に虚空から針と糸が現れ傷口を縫い合わす。だが、血の漏出を止めることが出来ない。再生力も底をつきかけている。
士騎朝輝:「白氷の次は紫電か。あぁ、実に気が多いよなぁ、節操がないぜ、色男」
GM:イニシアチブ1、羽鳥さんの手番です
羽鳥七海:マイナーで《陽炎の衣》。メジャーで《コンセントレイト:エグザイル》《伸縮腕》《見えざる死神》。
羽鳥七海:マスターアカーシャに隠密攻撃。
羽鳥七海:ダイスは支援に加え、マスターアカーシャのロイスを切って更にC値を-1。
羽鳥七海:更に侵蝕が130%も越えているので更にダイス増!
GM:うおおお すごいダイス数だ 判定どうぞ!
羽鳥七海:22dx5
DoubleCross : (22R10[5]) → 10[1,1,1,1,2,2,2,3,4,4,4,5,5,6,6,7,7,7,8,9,10,10]+10[2,2,3,3,4,5,7,7,9,9,10]+10[2,2,6,8,8,9]+10[7,8,8,10]+10[2,3,5,5]+10[4,8]+2[2] → 62
"マスターアカーシャ"塵埃栞:5dx ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[1,1,2,5,10]+4[4] → 14
"マスターアカーシャ"塵埃栞:ダメージどうぞ
羽鳥七海:7d10+29
DoubleCross : (7D10+29) → 31[3,2,4,3,3,6,10]+29 → 60
GM:残りHP25! 戦闘不能です!
羽鳥七海:侵蝕133→142
羽鳥七海:「ふっ、ふっ、ふぅっ……!」
羽鳥七海:ウイルスに侵され、霞む視界。だが、相手もまた限界が近い、はずだ。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(──目的の達成は不可能。なら……)
"マスターアカーシャ"塵埃栞:既にここはN市に戻っている。ならば、連絡通路として確保しておいた領域が地下に残っている筈だ。
羽鳥七海:「は、あ、ぁあっ!」 倒れようとした羽鳥の身体が、ぐんと宙に浮き上がる。
羽鳥七海:スカートの中から顕れた、冒涜的なエメラルド色のナナフシが、無理やりに身体を起こす。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「ハッ……ハハハッ……律儀に付き合っていられるかよ」
羽鳥七海:霞む視界も、埒外のウイルスの影響も、古代のナナフシの前には関係ない。
羽鳥七海:「マスターアカーシャ! あなたは、ここで止める!」
霧江 冬司:「! ……七海ちゃん!」敵が遁走に思考を切り替えた様を見て、続く仲間に号令を掛ける。
羽鳥七海:姿を隠しもせず、そのまま、強靭な異脚と口吻で襲い掛かる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「それは聞けない相談……だなァ!」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(辿り着けば、仕込んでおいた空間迷彩で2分は稼げる、それで)
"マスターアカーシャ"塵埃栞:剣を跳ね上げてナナフシの口吻を、足を弾き、足元を生成した爆薬で崩して地下に逃げ込もうと──
羽鳥七海:「く、あっ!」 剣で払われ、細長いナナフシの身体が爆風で吹き飛ばされる。
羽鳥七海:そのままナナフシごと、地面に叩きつけられ−−
羽鳥七海:−−−−ざん
羽鳥七海:マスターアカーシャの胸から、真紅の突起が生えた。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「──────────あ、ぇ──」
羽鳥七海:限りなく透明に近い、ナナフシの口吻。振り返れば、羽鳥は、巨大なナナフシごと地に臥している−−
"マスターアカーシャ"塵埃栞:理解できないと言うように、強張った手足を震わせ、自身の胸元と君へ、視線を往復させる。
羽鳥七海:一匹だけは。「……私の、怪物は。二匹います」
羽鳥七海:羽鳥の、隠密攻撃の真髄は、姿を隠せることにあるのではない。
羽鳥七海:あえて、その印象的な動作を−−禍々しい怪物を晒すことで。
羽鳥七海:完全に姿を隠した、もう一匹の怪物の一撃が、不可避となる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(──ああ)
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(そうなのか)
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(終わり……負け、か。私、の────)
羽鳥七海:「無限の演算は、終わりです。マスターアカーシャ」
羽鳥七海:「どれほど多くの危機が、滅亡可能性があったところで」
羽鳥七海:「それは、今、この世界を滅ぼして良い理由には、ならない……」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(──そう、なのだろうか)
"マスターアカーシャ"塵埃栞:これまでに見てきた、星の数ほどの勃興と滅亡を思う。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:人の世は滅びる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:未熟であれば、災害によって。飢餓によって。疫病によって。戦争によって滅びる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:だが、ごく稀に。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:花開き成熟した文明は、自ら世界の黄金律を紐解き、やがて人より優れた存在を生み落とすが故に滅びる。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:そこでは人は、大いなる存在の降臨をしつらえるために無数の試行を繰り返す祭祀としての意味を与えられていた。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:(…………そうだ、どうして、忘れて……)
"マスターアカーシャ"塵埃栞:……自分と同じ境遇であった、赤い瞳の少女を思う。
"マスターアカーシャ"塵埃栞:私は、いつかそんな祭祀の1人となって。
霧江 冬司:「栞ちゃん。“デイドリーム”に言い残すことはあるか」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:「あの子に──新しい世界をあげたかったんだ」
霧江 冬司:「そうか。どうせなら次は、もっと楽しいものを見て回れよ」
"マスターアカーシャ"塵埃栞:束の間、その瞳が君へと向き
"マスターアカーシャ"塵埃栞:やがてそこから、濁った光すら失われる。気づけば四肢はだらりと垂れ下がり
"マスターアカーシャ"塵埃栞:"マスターアカーシャ"は絶命していた
霧江 冬司:「…………ふん」
霧江 冬司:構えていた剣を鞘に収める。
GM:それに伴って、君達の躰を蝕んでいたウィルスも消滅していく
霧江 冬司:「あーーーーー………疲れた」肩に手を置いて回すと、しんどそうに息を吐き、その場にどっかと腰掛ける。
羽鳥七海:「…………っ」 それとほぼ同時に力尽き、ナナフシが消え、低空に浮かんでいた身体が落ちる。
霧氷院真澄:「ギリギリ、間に合ったみたいね……」出てきた鼻血を拭い
霧氷院真澄:七海の下へ駆け寄って彼女を支える。
士騎朝輝:「…………」アカーシャの死を見届ける。
"グラフィアカーネ":(やれるとは思った……思ったが。思った以上に大仕事だったな)嘆息し、べたりと寝転がる
士騎朝輝:そして、羽鳥さんの方に歩いていく。霧氷院さんに支えられた彼女に対して少し屈んで目線を合わせる。
霧氷院真澄:「最後まで、お役に立てて光栄ね」肩を貸しながら、士騎が話しやすくなるように高さを調整する。
羽鳥七海:「すみ、ませ……」 ウイルスが消えたため、意識はかろうじてある。
士騎朝輝:「ありがとう、エスメラルダ 羽鳥七海。俺が旅する世界を守ってくれて」
士騎朝輝:「あんた達には何時だって、感謝している。世界の守護者」
羽鳥七海:「……こちら、こそ。ありがとう、ございます」
羽鳥七海:「ホワイトミュート……士騎、朝輝さん。アカーシャの世界を破壊したのが、……」
羽鳥七海:「とても、とてもきれいで。……本当に、輝くような。うつくし、かった……」
羽鳥七海:普段の面影なく、言葉は曖昧でとぎれとぎれだが。心からそう言って、かろうじて笑う。
士騎朝輝:純白の氷のような翳りのない表情で相手を讃えるように素直に頷く。
羽鳥七海:「真澄さんも、ありがとう、ございます……何度も、何度も、まもって、いた、」
霧氷院真澄:「な~に」
霧氷院真澄:「最初に言ったでしょ? 勝たせてあげるって。そんだけよ」
霧氷院真澄:眼鏡をかけ直しながら、子供みたいにニッと笑う。
羽鳥七海:「……本、当、……」お礼を続けようとして、そのまま緩やかに意識を失う。
霧氷院真澄:「ほら、世界を守ったヒーローの凱旋よ。運ぶの手伝いなさいグラフィアカーネ」
霧氷院真澄:「払った金の分、キリキリ働いてもらうんだから!」
"グラフィアカーネ":「全然動きたくない」
"グラフィアカーネ":「が、致し方あるまいな」その影が僅かに蠕動し、吊られるようにして起き上がる
士騎朝輝:「さて、帰るか。ま、確か甲斐性だ、おぶっていくよ」
士騎朝輝:「羽鳥に最初に会った時そう言われたんだよなぁ、やれやれ」
霧氷院真澄:「あら、じゃあ仕方ないわね」
"グラフィアカーネ":「いま頼まれたのは私だ。私が連れていく」むすっとしたように
霧氷院真澄:「あらあら、嫉妬しちゃって……」
霧氷院真澄:「じゃ、二人に任せるわ」
霧氷院真澄:割と気軽に任せて、一仕事終えたと肩を回す。
霧江 冬司:「みち子ー、佳奈ー」
霧江 冬司:「もう外と連絡取れるだろう。UGNの連中に車を持ってこさせろ」
長良川みち子:「ええ、正直、何が何だか良く分かってないですけど……」
長良川みち子:そう言って、電話を取り出して
長良川みち子:「あ、私のやつ、無理やり能力でメッセージ送った時に壊れちゃったんですよね。佳奈ちゃん、佳奈ちゃーん」ぺしぺしと軽く頬をたたく
葉鳩佳奈:オーヴァード覚醒したおかげか、なんとか命に別状はなさそうだ。
葉鳩佳奈:それでも、すぐに目を覚ます様子は無い、しばらくは安静が必要だろう。
凪:「冬司。ここはもう一息、頑張りどころではないでしょうか」
霧江 冬司:「………ったく」
霧江 冬司:よっこらせ、と声を上げて起き上がると、寝てる佳奈ちゃんを背負う。
霧江 冬司:「よし。とっとと帰るぞ」
GM:今回のEロイスは【囚人の鳥籠】【無限を継ぐ者】【ファイトクラブ】【餓えの淵】【悪意の伝染】【虚実崩壊】【マジカル☆リクエスト】【唯我独尊】×2【さらなる絶望】【破壊神顕現】
GM:11個! 振りたい奴は振れ!
羽鳥七海:振るわ!!!
士騎朝輝:振らずに一倍で。
霧氷院真澄:困ったことに不要だわ……
士騎朝輝:109-5d10
DoubleCross : (109-5D10) → 109-16[6,4,3,2,1] → 93
羽鳥七海:142-11d10
DoubleCross : (142-11D10) → 142-55[7,7,5,3,4,1,2,5,10,6,5] → 87
霧氷院真澄:一倍でバックトラックするぜ……
霧氷院真澄:110-3d10
DoubleCross : (110-3D10) → 110-19[10,7,2] → 91
羽鳥七海:1倍バックトラック
霧氷院真澄:よしよし
GM:Eロイスは、見たPCが「やっぱジャームってクソだわ」ってなって嫌悪感で侵蝕率が下がるらしいですが、今回のジャームはまあまあそういう代物にできた気がします。
羽鳥七海:87-5d10
DoubleCross : (87-5D10) → 87-36[8,9,1,9,9] → 51
羽鳥七海:お前! ダメージダイスで出せよ!この出目!
霧氷院真澄:メモリーを使わずに帰ってこれた
霧氷院真澄:もっと軽率にロイスバーストしてよかったな
羽鳥七海:ギリギリ4点
GM:安全側でいいんだよこういうのは……
GM:真澄ちゃんを見ているとそっち方向にリアクションが振れてしまうというのはあるかもしれない
士騎朝輝:5点です。
霧氷院真澄:5点!
霧氷院真澄:いや~真澄ちゃんはなんかこう
霧氷院真澄:ずっけぇデータになってよかった
霧江 冬司:ロイス5本か。1個枠余ってたなーーー
羽鳥七海:冬司さん、そういや素でかわしたりしてたもんな
霧江 冬司:とはいえ120点にはなってるんだよな。Eロイスなし、2倍振りで
霧江 冬司:120-10D10
DoubleCross : (120-10D10) → 120-43[6,6,4,4,6,2,3,2,9,1] → 77
霧江 冬司:よし、帰還
GM:全員帰還! めでたい
GM:では経験点配布のお時間です
GM:いつもの5点、Eロイス11点、Dロイス動物使い1点の17点と
GM:シナリオの目的を達成した
◎特異点発生による人類滅亡計画の阻止(Eロイス【破壊神顕現】の破壊ないし塵埃栞の討伐)
[5点]
〇流体剣の完全掌握(霧江怜についての情報を開放し、塵埃栞を攻撃する)
〇"インカーネーション"の討伐(【餓えの淵】を解除した状態でHPを0にする)
〇葉鳩佳奈の生存(【囚人の鳥籠】を解除した状態で"インカーネーション"を討伐)
〇琴吹真凛の生存(士騎朝輝への襲撃に対して逃走を選択せず、勝利)
〇長良川みち子が帰還する(鮫の歯を支部に預けず、霧江冬司が所持した状態でクライマックスに突入)
[各1点]
未帰還0人
[-0点]
計10点
GM:ni
GM:各自侵蝕点を足してください。
GM:32,32,32,31かな
羽鳥七海:たくさんもらった
霧氷院真澄:いっぱい!
士騎朝輝:いや5点2人と4点1人と3点が1人なので
GM:あっ3点 失礼しました
GM:冬司さんが30点か
霧江 冬司:ですねー 安全をとって2倍振りしたので
GM:GMは43点貰います。ひとまずお疲れさまでした!
霧氷院真澄:お疲れさまでした!
霧江 冬司:お疲れ様でしたー
士騎朝輝:お疲れさまでした
GM:かくて"インカーネーション"の出現に端を発した一件は終息した。
GM:静かにも多くの犠牲者を出したであろう暴走遺産、そして"マスターアカーシャ"。
GM:"アカーシャ"セルは壊滅し、12年前に誘拐された矢賀栞──名を変える前の塵埃栞だ──に施された実験の詳細も、またUGNの知るところとなった。
GM:捕縛された"デイドリーム"は、霧江冬司から齎された『伝言』を聞いて以来、心境の変化があったのかUGNに協力的だ。
GM:これから犠牲者や、"アカーシャ"の後援を受けていた凶悪犯の洗い出しも進んでいくだろう。
葉鳩佳奈:「──という事っス、今回はご協力ありがとうございました」
GM:UGN第四支部・会議室
GM:事件からほどなくして、君達と葉鳩佳奈、長良川みち子、"グラフィアカーネ"、琴吹真凛の9人は、再びここに集まっていた。
霧氷院真澄:「一件落着、世は事もなし……って感じねぇ? 悪くないじゃない」
霧氷院真澄:口元に手を添えて、機嫌良さそうに笑っている。
霧江 冬司:「うむ。今回もまた、世界の危機を救ってしまったようだな。さすが俺様」
羽鳥七海:「葉鳩さん、お身体の調子は大丈夫なんですか?」
葉鳩佳奈:「その節は面目なく……。今はなんともないッスね」
葉鳩佳奈:あの一件で葉鳩佳奈が手に入れたオーヴァードとしての力は、ごく弱いものだ。
葉鳩佳奈:エフェクトで室温を少し快適にしたり、ふんわりとリラックス効果のある香りを漂わせながら、こうして以前と同じように、事務員をしている。
士騎朝輝:「さて、平和になったから聞けるがね。葉鳩のとこに、あの祈りの造花はどうやって接触したんだ?」
士騎朝輝:「そして、何を吹きこまれた?興味はあるよなぁ」
葉鳩佳奈:「んや……そうですね」少し恥ずかしそうに
葉鳩佳奈:「少し休憩がてら"マスターアカーシャ"のことを考えていて……気づいたら目の前のテーブルに、白い造花がありました」
葉鳩佳奈:「絶対にまずいとは思ったんですけど……なぜだか目が離せなかったんスよね。思い返せば、あの時点で攻撃を受けてたんでしょうけど」
葉鳩佳奈:「そこから、『お前の望みはなんだ?』と、聞かれて──」
霧氷院真澄:「乙女の安息に忍び寄るなんて本当に最悪ねあのサギフラワー……」
凪:「これはあくまで推測ですが」
凪:「葉鳩さんの前に現れたのは、何者かがこの支部に持ち込んだわけではなく」
凪:「“インカーネーション”の遺産としての性質だったのではないでしょうか」
霧江 冬司:「おお。たしか真凛ちゃんも佳奈ちゃんと同じようなことを言ってたしな」
琴吹真凛:「私の時もそういう感じだったかな」うんうんと頷く
羽鳥七海:「自律型の遺産は、神出鬼没なところがありますね……」
士騎朝輝:「乙女の祈りに駆けつける、希望の薔薇。まったく本当に気障なのは誰だったかという話だよなぁ」
霧氷院真澄:「迷える乙女の前に見境なく現れては、甘い言葉で闇にいざなってた訳ね」
士騎朝輝:「まぁ、もう結婚詐欺師に近かった訳だけどなぁ」
葉鳩佳奈:「あはは……」
霧氷院真澄:「女の敵よ、敵」
葉鳩佳奈:「でも、本当にすごいっスよ。アレに勝っちゃうんですから」
葉鳩佳奈:"インカーネーション"と……マスターアカーシャのことだろう
葉鳩佳奈:「皆さんを信じる心が足りなかったのかなぁ……」
葉鳩佳奈:くるくると、少し居心地悪そうに自分の髪の毛を指先で弄んでいる
霧氷院真澄:「面子と相性と運が良かっただけよ。不安になるのは罪じゃないわ」
霧氷院真澄:「ま、今後似たようなことがあったら、その時は胸を張って“あのときだって大丈夫だった。今度だって”とでも──」
士騎朝輝:「はは。それはしょうがないよなぁ。得体の知れない通りすがりに、軽薄な傭兵、胡散臭い財閥令嬢」
士騎朝輝:「まともなのは、羽鳥だけだったからなぁ」
士騎朝輝:皮肉気に楽しげに笑う。
霧氷院真澄:「はぁああああ? だ~~れが胡散臭いよぉ! こちとら清く正しい霧氷院財閥のご令嬢様でしてよぅ~?」
霧氷院真澄:口調とは裏腹に楽しそうだ。
長良川みち子:「士騎さんもかなりまともに見えますけどねぇ」
羽鳥七海:「ふふ。……結果だけ見れば、下手に抵抗してしまうよりは良かったと思いましょう」
霧氷院真澄:「みち子、私のフォローもしなさいよ。ねえみち子? みっちゃん?」
霧江 冬司:「全くだ。お前らはともかく、俺様はどこからどうみても立派な正義のスーパーヒーローだろうが」
長良川みち子:「私は真澄ちゃんの凄さも冬司さんの凄さも知ってるけど、そういう話じゃないから……」
霧氷院真澄:「くっ……!」
霧氷院真澄:(こっちはあんたの性癖バレフォローしてやったのにぃ……!)
霧江 冬司:「こらみち子ー!ここは俺の味方をする場面だろうがー!」
霧江 冬司:こちらも不服そうにしていますが、険悪な感じではない。
士騎朝輝:「まともに見えるように頑張ってるのさ。それが俺のオーヴァードとしての闘争だからな」
士騎朝輝:嘯くように唇の端を上げる。
長良川みち子:「へえ……それは」感心したように士騎くんに
羽鳥七海:「でも、本当に、皆さんがいてくれて、良かったですよ」
羽鳥七海:「少しでも運や面子が違えば、とても、全員では生き残れなかったですから」
士騎朝輝:「なに、現実と計算を蹂躙するからこそのオーヴァードだろ?」
霧氷院真澄:「ふん、まあいいわ。今回の戦場は悪くなかった。七海ちゃんの言う通り」
霧氷院真澄:「今日は機嫌がとってもよくて寛大モードなんだから」
長良川みち子:それから、こてんと背後の冬司さんに頭を預ける。
長良川みち子:「私は頼りにしてますよ。それじゃだめですか?」
羽鳥七海:「わぁ」 口元を手に。
霧氷院真澄:(あら~^^)
士騎朝輝:その様子を携帯に収める。
長良川みち子:「あ~~~~! 何ですか今の」
長良川みち子:ぶんぶんと手で顔を隠しながら「まともそうって言ったのに!」
士騎朝輝:「勝ち取った平和を、この手に収めただけなんだよなぁ」
士騎朝輝:悪びれもせずに答える。
霧江 冬司:「ふん、お前が俺を頼るのは当然のことだろう。なんたって俺の───あ、こら!またお前は勝手に撮影しやがって!」
霧江 冬司:「肖像権というものを知らんのか、こいつは……」
琴吹真凛:「やぁ長良川さん、楽しそうで何よりだよ」朗らかに笑う
長良川みち子:「あっ……そう! 真凛ちゃんのことが一番驚いたのよ!」
霧氷院真澄:「ああ、あの子ね。貴方のお友達なんでしょ?」
長良川みち子:「随分、思ってた事情とは違ったみたいで、でも」
長良川みち子:「よかったぁ……」
琴吹真凛:「おっと」長良川に抱き着かれる
琴吹真凛:「ごめんごめん。私の事が忘れられなくて変なお面を被って男っぽい口調で戦ったりしてたんだって?」
長良川みち子:「違います~~~~~! 最初はそうだったけど……!」
霧氷院真澄:「ふん、これでやり残した仕事は完遂ね。とっても機嫌が良いわ」
霧氷院真澄:ニコニコしながら二人の様子を眺めている。
葉鳩佳奈:「えぇ……?」冬司さんと真凛を見比べて
葉鳩佳奈:「元カノってことッスか?」
長良川みち子:「話をややこしくしないで」
霧江 冬司:「なに!?みち子の元彼だと!?」
霧氷院真澄:「ええ、深い仲だったみたい」
霧江 冬司:「………でも君、女の子だよな」真凛ちゃんを見て。
霧氷院真澄:「女同士でも愛は芽生えるわ」
霧氷院真澄:横から囁く。
霧江 冬司:「みち子、お前まさかそう言う…………」
長良川みち子:「冬司さんは本当デリカシーが無いですね」
羽鳥七海:「真澄さーん」
霧氷院真澄:「アラーナニカシラー」
霧氷院真澄:目をそらす。
士騎朝輝:「ほら、胡散臭いの伝道師だよなぁ」
長良川みち子:「真澄ちゃんもさぁ~……」
霧氷院真澄:「私は関係性を尊重しているだけよ!?」
霧氷院真澄:「心配させた分ちょっとちょっかいかけてやろうとおもっただけなんですぅ~! もう!」
霧氷院真澄:ヒ~ンと言わんばかりの表情を浮かべ、タジタジになっている。
霧江 冬司:「まあ、今は俺様の女だし別にオーケー。なんなら真凛ちゃんも一緒に───」
凪:パシーーーン。どこからか取り出した金色のハリセンで後頭部を叩きます。
霧江 冬司:「あだーーーーーーっ!こら、凪!お前は雇用主に向かってなんてことしやがる!」
凪:「すいません。そろそろ止めたほうがいいと思ったので」
羽鳥七海:「そうそう、長良川さん。今回は良い方に働きましたが」
凪:以前玻璃上さんから頂いたハリセンをいつもの表情で手にしながら。
羽鳥七海:「研究室に、予約を入れておきましたからね。能力について、もう少し把握しておいて貰わないと」
羽鳥七海:「強敵を相手に、亜空間放逐をしようと思ったら、前に倒したジャームが中から出てきました、なんて」
羽鳥七海:「またあったら大変です」
長良川みち子:「そうですね…まさか私の事象放逐を固定化するメカなんてものが出てくるとは……」
長良川みち子:「……でも、なんとなくもう『あそこ』にはつながらない気がします」
霧江 冬司:「なんだ。それじゃまた別の道を探す必要があるのか」
長良川みち子:「基本的に拒絶するだけの能力ですから。"ある"と認識した場所に向けて穴を開けることは出来ないんじゃないかしら」
霧氷院真澄:「最後の戦いでもアドリブ的に能力利用したけど、正直再現性あるかっていうと微妙よねえ」
葉鳩佳奈:「ああ、霧江さんの所に行けたのも、ビーコンに設定したあれとかもあるでしょうけど」
葉鳩佳奈:「きっと"マスターアカーシャ"の作り出したこの世のどこでもない領域だったからで……」
士騎朝輝:「どうだろうなぁ、人間の執念はなかなか馬鹿にならない。アーティファクトも賢者の石も星の数ほど、その手の計画もなぁ」
士騎朝輝:「ま、その時は頑張れよ。UGN」
羽鳥七海:「事前に防げるかもしれない苦労は、防ぎたいものです」 腰に手を当てて、困ったように。
霧江 冬司:「UGNの苦労はどうでもいいが、もうひとつのN市とかいうのは面白そうだ」
霧江 冬司:「またああいう面白い場所に繋がる道が見つかったら、その時は俺様を呼べよ。探検ついでに助けてやる」
霧江 冬司:「向こうの世界とやらにも俺様の助けを必要としてる可愛い女の子がいるかもしれんしな!」
長良川みち子:「ふふ。ありがとうございます」
霧氷院真澄:「そうね。そんな時はまた通りすがってくださるかしら? 騎士様?」
葉鳩佳奈:「あっそうです! 士騎さん」
葉鳩佳奈:「霧氷院さんと霧江商会さんには報酬をお支払いしましたが、まだ士騎さんの口座は教えてもらってないッスよ」
葉鳩佳奈:「UGNと何度か共同で仕事をしたってことだったので漁ってみたんですが、なぜかデータベースにもなくて」
士騎朝輝:「通りすがるのは縁があれば、その時は出来る限り全力で」肩を竦める「個人情報をそう簡単に教えられないんだよなぁ」
士騎朝輝:「と言う訳で。手渡しでお願いしたいんだよなぁ」
葉鳩佳奈:「あー。そういう感じッスか。了解ッス」
霧氷院真澄:「あ、佳奈ちゃん。支部の設備壊したし、現金なければ私のポケットマネーで建て替えといてあげるわよ」
士騎朝輝:「あんたのポケットマネー、差し押さえられてるだろ。身内に」
霧氷院真澄:「ヒビキならやりかねないわね」
霧氷院真澄:「あの件も含めて後で“話し合い”ね……」
霧氷院真澄:珍しく深刻そうな顔。トラウマになったのだ。
葉鳩佳奈:では、そんなこんなをしている間に奥に引っ込んだ葉鳩が封筒を持ってきます。
霧江 冬司:「報酬といえば、だ。俺様も欲しいものがあるのだが」
葉鳩佳奈:「はいッス。明細も中に入ってるんで……なんスか、霧江さん」
葉鳩佳奈:士騎くんに封筒を手渡すぞ
"グラフィアカーネ":「聞かなくていいんじゃないか。どうせろくなこと言わんだろう、その男」
霧江 冬司:「うむ。単刀直入に言うぞ。“デイドリーム”をウチにくれ」
葉鳩佳奈:「あー…………」
霧氷院真澄:「FHエージェントを雇うの? 大変よ?」
霧氷院真澄:「ああ、いや、元だろうけど。元であっても、ね」
霧江 冬司:「心配いらん。FHエージェントの知り合いなら慣れてる」
羽鳥七海:「はい、とは言い辛いですね」 少し険しい顔で。
葉鳩佳奈:「まあ、こちらの捜査を手伝わせつつ沙汰を待つ状態ではありますが……」
士騎朝輝:「いやぁ、渡した方が良いだろう」
士騎朝輝:「そいつ、実力行使に出るぞ」
霧氷院真澄:(えっこわっ)
霧氷院真澄:冬司の方を見てぎょっとした表情をする。
士騎朝輝:「監視込みで、そうした方が良いんじゃないか。面倒がなくて良いし、恩も売れる」
士騎朝輝:「本来は、それ以前にデイドリームがどうしたいか。だと思うけどなぁ。前科持ちは自由がなくて大変だよなぁ、流石に同情するよなぁ」
霧江 冬司:「あいつがUGNに協力的になったのはいい事だが」
霧江 冬司:「かと言って、このままUGNに組み込むのも、ゼノスの連中に引き渡すのも気が進まん。というか、気に食わん」
霧氷院真澄:「マスターエージェント討伐の戦功も込で、霧江冬司を信用し、デイドリームの更生にあたって必要な保護観察の任を与える」
霧氷院真澄:「こんなところかしら?」
葉鳩佳奈:「あれもまあ……相応に前科があるので」
葉鳩佳奈:「……今の態度のままなら、じきに保釈金次第では……って感じッスかね」
羽鳥七海:「アカーシャセルの情報網や、研究自体の情報もあります」
羽鳥七海:「……もちろん、マスター討伐の成果に対して、強く言えないことはありますが……」
霧江 冬司:「おう、よくわかったな。無理って言うなら力づくでもらっていくぞー」士騎さんの言葉に。
羽鳥七海:「それでも、安易に譲れないところではあります」
霧氷院真澄:(気分的には同好の士の光源氏計画を応援したいし、デイドリームちゃんのあれそれを考えると、この色ボケが引き取るのが……良いっちゃ良い……)
霧氷院真澄:(けどUGNの建前もあるだろうし、捕まえた人材のその、扱いがあまりにゆるいのも……!)
霧氷院真澄:(だからUGN正規メンバーのみんなとしてはちょっと勘弁して欲しいのも分かる……!)
霧氷院真澄:(私はどっちの味方をすれば良いの……!?)
羽鳥七海:「…………凪さん」
霧江 冬司:「ああ、その辺に関しては協力させる。というか、キリキリ吐かせてくれて構わんぞ」
長良川みち子:「まったく冬司さんは……末端の事務員に圧をかけるのがそんなに楽しいですか」
葉鳩佳奈:「末端の……そうッスね…」しゅん
長良川みち子:「ああっ違うの佳奈ちゃん! そういうやつじゃなくて!」
羽鳥七海:「凪さん、少し良いですか?」
凪:「はい」羽鳥さんとお話しましょう。
羽鳥七海:「冬司さんに変わって、貴女が定期の連絡を入れることは可能ですか?」
凪:「はい。以前から支部の皆さんとの連絡は私の仕事ですので」
羽鳥七海:「……引き渡しは、最低限の情報や捜査を終えた後。デイドリーム当人の意志を確認し、彼女が了承すること」
羽鳥七海:「また、引き渡し後、凪さんからの定期報告を、一定期間でいいので続けること」
羽鳥七海:「あらためて書面にまとめますが、そのあたりで良ければ」
士騎朝輝:パチパチパチと羽鳥さんの提案に感心したように拍手。
葉鳩佳奈:「おぉ……」
霧江 冬司:「おう。それで構わんぞ」
霧氷院真澄:「落とし所が決まってよかったよかった」
凪:「書面の確認と詳しい打ち合わせについては後ほど」
凪:「羽鳥さん」
羽鳥七海:「それに、今回は聞き流しますけど、実力行使しますって言われるのは、悲しいです」
羽鳥七海:「私なんか、いつだって敵対して良いって思われてるのかって……」わざとらしく、口元を抑えてそっぽを向く。
霧江 冬司:「む、むう……」参ったな。なんだか俺様が悪いことをしたかのような空気に。
凪:「悪いかどうかはともかく、困らせてはいますね」
霧江 冬司:「人の考えを読むな!……まあ、本気で七海ちゃん達と事を構える気はないからな。安心しろ」
霧氷院真澄:(うわ……ありゃ刺さるわ……分かっててもちょっとチクッとくるでしょこれ) 感心したような表情
士騎朝輝:「はは。マスターキラーを怒らせたら大変だよなぁ」
葉鳩佳奈:「……いや、羽鳥さんはほんと」
葉鳩佳奈:「頼りになるっすねぇー」はー、と感心したように目を細める。
士騎朝輝:「あぁ、ついでに鮮やかな事務処理を見せた羽鳥さん、俺の方も良いか?」
羽鳥七海:「……あっはい。と、いうわけでして」 こほんと咳払い。「凪さん、窓口よろしくお願いします」
士騎朝輝:受け取った封筒から明細を取り出し、付け加える。 ホテルUGN 宿泊費×××万円 支払い。 1万と1400円だけ取り出して
士騎朝輝:「そら、こんなもんで」
羽鳥七海:「…………あ、えっと」 意外そうに目を丸くした後。「領収書、誰当てで切りましょうか?」
葉鳩佳奈:横から見ていたが、猫のような目をまるく見開く。
羽鳥七海:「いや。じゃないですね」首を振る。「受け取れませんよ、そんなの!」 驚いた様子で。
士騎朝輝:「いいんだよ。天からの贈り物、なんて偉そうな事言ったからなぁ。金を貰ったら、自分の言葉の価値が薄れるだろ?」
長良川みち子:「あの、その中途半端な金額には何か意味があるんですか」唖然としながら
"グラフィアカーネ":「……」(いや、まさかな……)
士騎朝輝:「それに…これは個人的な問題で、此処にいる人間にだけ初めて言うけどなぁ」
士騎朝輝:「俺は人生の大半、金になる仕事ばかりやってきた。だから今は、金にならない仕事をするのが楽しいのさ。なぁ、村雨丸」
霧氷院真澄:「……」
霧氷院真澄:(ああ、だから、私がグラフィアカーネを買収した時に……)
士騎朝輝:薄く笑う。本当の事かどうかなど知る由はないのだが。
長良川みち子:「えぇ……UGNの体面的にも受け取って貰えないと……いやでも…………」
葉鳩佳奈:「──はぁ……士騎さんには恩義しかないので、お気持ちは尊重させて頂きますけど」
士騎朝輝:「自腹分と映画代くらいで十分だ。はは。まったく高い言葉になったよなぁ」
霧氷院真澄:「まあいいじゃない。一万千四百円で、お互いの落とし所にしたら……」
霧氷院真澄:「ただまあ、あれね」
霧氷院真澄:「どうしても受け取れないって言うなら、そのお金も込でみんなでパーッとご飯でもいかない?」
霧氷院真澄:「私のお気に入りの店を紹介するわ!」
霧江 冬司:「そうだな。この騒ぎに巻き込まれてから大したものも食べてないし、いい加減腹が減った」
霧江 冬司:「お、真澄ちゃん馴染みの店か。これは随分期待できそうだな」
羽鳥七海:「……そうですね。そういうことなら」
霧氷院真澄:「任せなさい。霧氷院の家はグルメにおいても天下を取る……損はさせないわ」
士騎朝輝:「懐から出た金の使い道はご自由にだ。犯罪行為でもない限りなぁ。美味い店を期待するぜ。あぁ、祝勝会だな」
羽鳥七海:「士騎さんの甲斐性にあずからせて頂きます」
霧氷院真澄:「それじゃあ……飯よ!」
琴吹真凛:「ふふ、お相伴に預かりたいところだね。私もしばらく豪勢な食事とかできそうにないし」死亡扱いになっているので、銀行口座もない!
長良川みち子:「真凛ちゃんも今やUGNかぁ……なんか変な感じ。あ、ごちそうになります」
霧江 冬司:「よーし、行くぞ!折角だ、ラピュスの奴も呼んで来い」
霧江 冬司:「飯だ酒だ!飲むぞー食うぞー!」がはは、と上機嫌に笑いながら一目散に支部を出る。
士騎朝輝:最後に全員をフレームに収めシャッターを切った。
GM:連れ立って打ち上げに来た君たちは、貸し切りにした高級料亭で士騎くんが受け取る筈だった報酬分を使って存分に飲み食いした。
GM:凪ちゃんは途中で若干の予算オーバーの気配を感じ取ったが、すぐさま酔って気分の良くなった冬司さんにその分を出してもらう約束を取り付け
GM:そろそろ宴も終わりといった様子。君はそんな中、一足先に抜け出してきたところだ。
士騎朝輝:「あれだけの金額が一晩で消えるもんなんだなぁ。アカーシャの作った世界よりも異世界だよなぁ」
羽鳥七海:「士騎さんっ」
羽鳥七海:ぱたぱたぱたと、それを慌てて追いかけてくる足音がある。
士騎朝輝:「よぉ、流石に俺達の年齢じゃなぁ、あの中、割とキツいよなぁ」
士騎朝輝:振り返って薄く笑う。
羽鳥七海:「それは、そうですけど、急にいなくなられるんですから……」
羽鳥七海:場に酔ったのか、食事のせいか、やや上気した頬。
羽鳥七海:「でも、本当に美味しかったですね。なんというか、まだお腹がびっくりしてます」
士騎朝輝:「なぁ、人間の叡智に引くよなぁ。本当に同じような構成のものを普段食べてるはずなのに」
士騎朝輝:「なんだよ、あれ。なんで、あんなに美味いんだろうなぁ」
士騎朝輝:「でも、水にすら金額つくのはいただけないよなぁ」などと言って、ミネラルウォーターの入ったペットボトルを渡す。
羽鳥七海:「ありがとうございます」少し手を止めるも、素直に受け取って。「……改めて、お礼をと思いまして」
士騎朝輝:「お互い様だろ。俺たちの立場は、まあ、対等だったよ。……なぁ、マスターキラー」少し意地悪く笑う。
羽鳥七海:「やめて下さい、それ」 もう、と手を振る。「事実としてはそうなのですが……」
羽鳥七海:「それなら、士騎さんこそ、ワールドキラーじゃないですか」
羽鳥七海:「ジャームの領域製作を破壊するなんて、見たことも聞いたことがありませんよ」
士騎朝輝:「世界を創る能力があるなら、世界を殺す能力だってあったのさ」
士騎朝輝:「アカーシャがそれに気づいてたかは、どうかはわからないけどなぁ。でも、だ」
士騎朝輝:「俺は別段それが特別な事だって思ったことはないぜ」
士騎朝輝:肩を竦めて笑う。
士騎朝輝:「オーヴァードなんて、どんな奴でも盤面ひっくり返せるジョーカーみたいなもんなんだ。言うなれば全員全部が主役だよ」
羽鳥七海:「そうやって認めないから、異名が増えていくんじゃないですか?」 ふふっと、からかうように
羽鳥七海:「沈黙の白(ホワイトミュート)、氷散の魔刃(クラックアイス)、極光の処刑人(アークティックヘヴン)……」
士騎朝輝:「異名の数なんて、しがらみの数と同じなんだよなぁ。ふん、明日から羽鳥も仲間入りだからなぁ」
羽鳥七海:「正直なところ、助けて貰った時も、少し、警戒していたのですけど」
士騎朝輝:「悪名も多いからなぁ、俺は。ホワイトなのにブラックリストなんだって」
羽鳥七海:「それだけ、貴方は人の目を惹くんでしょう。強さや戦い方もですけど、在り方が」
羽鳥七海:「私も、今はすっかり、《沈黙の白》のファンになっちゃいましたから」
士騎朝輝:「いや、そうか。はは。その気があるのか、分からないし、もしかしたら半分くらいは意識してるかもと思ってるんだけどなぁ」
士騎朝輝:「純粋に褒められる。と、居心地が悪いな!」
士騎朝輝:顔を片手で覆う。
羽鳥七海:「あら、そういうわけではないんですけど。……これはこれで、お返しですね」
羽鳥七海:楽しげに微笑む。
士騎朝輝:「こんなところで反撃を食らうとはなぁ。くそ、羽鳥の性質は理解してたハズだったのになぁ」
羽鳥七海:「女の子を、そう簡単に理解出来たなんて、思うものじゃないですよ?」
羽鳥七海:「なんて。まだまだ私も修行中ですけどね」
士騎朝輝:「今からこれなんて末恐ろしいよなぁ。将来、沢山手玉に取りそうだ」
士騎朝輝:「まったく、良い女はいても都合の良い女はいない。って意味が良く分かったよ」
羽鳥七海:「理解の一助になれたのなら、何よりです。……これから、行く先は決めているんですか?」
士騎朝輝:「ん?そうだな、あそこの信号でコイントスかな?」
士騎朝輝:「羽鳥は明日から学校か?」
羽鳥七海:「そうですね。今はしばらく、星辰館に通ってます」
士騎朝輝:「学校って楽しいか?実は憧れてるんだよなぁ、少しな」珍しく好奇心を覗かせて聞く。
士騎朝輝:「こんな格好してるくらいだしな」
羽鳥七海:「私は任務も多いので、あまり参考になるかは分かりませんが……」
羽鳥七海:「でも、やっぱり楽しいですよ。授業も、友達も。学祭の準備なんかも」
羽鳥七海:「この前は、林間学校なんかもありまして。皆でカレーを作ったりして」
士騎朝輝:「そっか。そうかぁ」語り相手の表情を見た後に、少しだけ視線は遠くを見る。
羽鳥七海:「ああ、でも、通うのなら」
羽鳥七海:「市外がいいかもしれません。……この街の学校、ほんとに、ほんとに」
羽鳥七海:「ほんとに、イベント毎にR案件に巻き込まれる可能性が高いので……」
羽鳥七海:真面目な顔で指を立てる
士騎朝輝:「気付いてるか?そう言う割に楽しそうな顔してるんだよなぁ」
士騎朝輝:「羽鳥にはちゃんと居場所があるんだな。UGNにも学校にも、俺の知らない何処かにも、もしかしたら」
羽鳥七海:「む」 両手を頬に当てる。「そうでした?」
羽鳥七海:「居場所……」
羽鳥七海:思いついたのは、生まれ育ったUGN。羽鳥の家。……けれど、それと同じ、それよりも先に。
羽鳥七海:……あのアパートのことが、真っ先に思い浮かんだ。
士騎朝輝:「はは。大事にしろよ。そこがきっと本当の自分があるところだぜ」
羽鳥七海:「…………士、騎さんも。見つかると良いですね」 密かに浮かんだ困惑を隠して、無難な回答を返す。
羽鳥七海:「そのときまで。また通りすがったら、声でもかけてください」
士騎朝輝:「そうだな。その為にちょっと学校行ってみるかなぁ。覆面生徒とかどう思う?」と冗談めかして笑う。
羽鳥七海:「せめて、学祭とかに紛れこむくらいから始めて下さい」
羽鳥七海:「不審者でお呼ばれしたら、ホワイトミュートだったなんて嫌ですよ。絶対逃げ隠れしないでしょう、士騎さん」
羽鳥七海:呆れたように肩を竦める。
士騎朝輝:「ついでに嘘も概ねつかないんだよなぁ。多分な」
士騎朝輝:「奇襲と迷彩のエキスパートのアドバイスを有難く受け取ることにするよ」
士騎朝輝:役宅の無い会話がしばらく続く
士騎朝輝:名残も惜しいが、縁は確かに互いに出来た。何時か、また、通りすがったら笑って再会できるだろう。
士騎朝輝:「じゃ、そろそろ行くぜ」
羽鳥七海:「そうですね。また、いつか」
羽鳥七海:つい、とスカートの端を摘まんで、礼を。スリットは開かない程度の。
羽鳥七海:ただの、敬意を示すためのあいさつ。
羽鳥七海:輝くような彼の行き先に、彼の求める物が、見つかりますように。
士騎朝輝:一回だけ振り返って軽く深呼吸して、冬の冷気を吐き出す。出会った時と同じように、冬の風を纏いながら軽口が飛び出す。
士騎朝輝:「じゃあな。化石好きのお嬢さん。縁があったらまたな!」
羽鳥七海:「ええ。輝く朝の騎士さん。また、お会い出来る日を楽しみにしています」
GM:雇用した"グラフィアカーネ"は鉄面皮ながらも案外気さくな人柄で使用人たちとは仲良くやっているようだ。
GM:仲間たちと共に事件を解決した君は、霧氷院邸、自室のベッドで疲れを癒していた。
霧氷院真澄:「ヒナクちゃんも馴染んでくれてなによりだし、私もやり残しを片付けられた」
霧氷院真澄:「だからそこそこ満足はしているんだけど……」
霧氷院真澄:「さっすがにマスターエージェント相手に頑張った後に徹夜は効いたわね……」
GM:そんなこんなで寛いでいると、廊下を慌ただしく走る音が聞こえてくる。
霧氷院真澄:(おっ、キタキタ……!)
GM:コンコン とノックの音
霧氷院真澄:わざとらしく布団をかぶってしおらしくしはじめる。
霧氷院真澄:「はい、どうぞ……」
霧氷院ヒビキ:「入るぞ」
霧氷院ヒビキ:ガチャリ
霧氷院真澄:「あらヒビキ、お見舞い?」
霧氷院ヒビキ:「貴様は……」ものすごく機嫌が悪そうな顔
霧氷院真澄:(やばっ、金塊持ち出しで怒られる感じ!?)
霧氷院ヒビキ:「いや、知ってはいた。『そういう』風になってるからな、貴様の体は。だが──」
霧氷院ヒビキ:「UGNの報告を読んだぞ」どかっとベッドに腰掛ける
霧氷院真澄:意外そうな表情を浮かべる。
霧氷院真澄:「ふふ、貴方のお姉ちゃん、結構格好良かったでしょ?」
霧氷院ヒビキ:「100回死ねるからと言って100回死ぬ奴があるか!」
霧氷院ヒビキ:「本当に……」
霧氷院真澄:「まあまあそう硬いこと言わずに……」
霧氷院真澄:苦笑いしながらヒビキの肩を揉む。
霧氷院ヒビキ:「ええい、やめろ! 半病人の分際で」振り払う
霧氷院真澄:「あんっ、いけずぅ……!」 振り払われてよよよと泣いている。
霧氷院ヒビキ:「悪辣な能力だ。貴様が真実、身を削ってまで守りたい相手だと思えば思うほど」
霧氷院ヒビキ:「──それが『最適解』になるとはな。ある種何より……」
霧氷院真澄:先程までの泣いている仕草が嘘のように、楽しそうに笑っている。
霧氷院真澄:「だって、私は霧氷院の分家の女よ。本来、貴方を守るために設計された。そうなって当たり前じゃない」
霧氷院ヒビキ:「だから気に入らんのだ。約束は約束だからどこへなりとも遊びに行ってはやるが」
霧氷院ヒビキ:「今度という今度は、肝が冷えるどころの話ではない。分かっているのか」
霧氷院真澄:「むぅ……」頬をふくらませる。
霧氷院ヒビキ:「一番最初に貴様が死ぬんだ。集団が圧倒的な暴力に晒された時、それを切り抜けるために」
霧氷院ヒビキ:「それ以外の道筋を、自ら封じている。そんな奴が」
霧氷院ヒビキ:「マスターエージェントだと? 聞いていない。ふざけるな」
霧氷院真澄:「悪かったわよ、無茶して」
霧氷院ヒビキ:「……はぁ」
霧氷院真澄:「ちょっと、格好つけたい時だってあるじゃないの、もう」ボソリと呟く
霧氷院真澄:「貴方が……読むと思ったら」
霧氷院ヒビキ:しばらく頭痛をこらえる様な、苦虫を噛みつぶしたような顔をしていたが。
霧氷院ヒビキ:「……よく、帰ってきたな」
霧氷院ヒビキ:「ああ、褒めてやるとも。真実困難で、恐ろしい敵だったのだろう」
霧氷院真澄:「これでヒビキと一緒ね?」
霧氷院真澄:そう言って指先に指を絡める。
霧氷院ヒビキ:「……その話はいい」
霧氷院ヒビキ:「間違いだったか……あの事を話したのがいけなかった……?」ぶつぶつ
霧氷院真澄:「本当はね」
霧氷院真澄:くしゃりと笑う。
霧氷院ヒビキ:「……」
霧氷院真澄:「貴方に怒られるのが楽しいのよ」
霧氷院真澄:なにも言わずに笑ったままでいる。
霧氷院ヒビキ:「……」一層眉間の皺が深くなる
霧氷院真澄:「けど……私を怒ってくれるヒビキに申し訳ないから」
霧氷院真澄:「もうこういう無茶はしません。お姉ちゃんの約束です」
霧氷院ヒビキ:溜め息をつく。
霧氷院ヒビキ:「俺とて分かっている」
霧氷院ヒビキ:「価値があると思ったなら、戦わねばならない。それは誰とて例外ではないのだから──」
霧氷院ヒビキ:「だが、次は俺を呼べ」
霧氷院真澄:「はーい、分かりました」
霧氷院ヒビキ:「殊勝な事を口にしたところで、いざとなれば同じようにするだろう」
霧氷院真澄:ギクリと笑みがひきつる。
霧氷院ヒビキ:「だから、それだけ約束してくれれば、今はいい」
霧氷院真澄:「せめて一人で命を張るなって? 分かってるわよ」
霧氷院真澄:(アレ、でも、実質、これは)
霧氷院真澄:(お前は俺のもの宣言……!)
霧氷院真澄:「じゃ、じゃあ代わりに……!」
霧氷院真澄:頬を若干赤らめている。
霧氷院ヒビキ:「む、何だ」
霧氷院真澄:「こ、今夜は……昔みたいに一緒に寝てほしいな……なんだか死にかけて不安になっちゃった……かも」
霧氷院ヒビキ:「こッ…の」
霧氷院ヒビキ:(しおらしくしていると思えば…………いや)
霧氷院ヒビキ:(そういう事もある────のか?)
霧氷院ヒビキ:真澄さんの顔を凝視する。
霧氷院ヒビキ:18歳の事が分からない。小学生だから
霧氷院ヒビキ:(うーん……駄目だ。いつものアレと区別がつかん……)
霧氷院ヒビキ:「いつものアレと区別がつかん……」
霧氷院真澄:「チョコ、食べましょうよ。貴方が私の部屋に、こっそり持ってきてくれた時みたいに」
霧氷院真澄:枕の下から用意していたオーダーメイドギアストライドチョコを取り出して、ヒビキに見せる。
霧氷院ヒビキ:「フン……まあ、良いだろう」
霧氷院真澄:(下心の有無でいえば……間違いなくある)
霧氷院真澄:(だが、今は殊勝な態度で押し切れると見た……)
霧氷院真澄:(感情のない要人警護兼血統保存の道具だった頃の私にヒビキが持ってきてくれたギアとチョコ……その思い出をたどれば……!)
霧氷院真澄:「うふふ、うれし」
霧氷院真澄:(ごめんねメイド隊のみんな~!)
霧氷院ヒビキ:「霧氷院に勝利以外はない……貴様は自らのその言葉を全うした。マスターエージェント相手にな」
霧氷院ヒビキ:ふっと笑う
霧氷院ヒビキ:「その程度で労いになるなら、してやるとも」
霧氷院真澄:嬉しそうにヒビキに抱きつく。
霧氷院真澄:抱きつくが、彼女は気づく。
霧氷院ヒビキ:「うん……これ、動くのか? えっ……」チョコを弄っていたらホイール部分が回り始めたので引いている
霧氷院真澄:自分の心臓の音が大きい。思ったよりも緊張している。
霧氷院真澄:「え、えっ!?」
霧氷院真澄:頓狂な声を上げてしまう。どうしよう、びっくりされてないだろうか。
霧氷院ヒビキ:怪訝な顔で君を見ています。
霧氷院ヒビキ:お互い無言の中、タイヤが回る「シャーッ」という音が響く
霧氷院真澄:「も、も、もう……!」
霧氷院真澄:「今はギアよりお姉ちゃんなんだからぁ! 早く食べちゃいなさいよ! 食べて! 食べてよぉ!」
霧氷院ヒビキ:「す、すまん……」
霧氷院ヒビキ:ホイールをへし折って口に放り込む。「うまいな」
霧氷院真澄:「もっちろん。貴方の為に用意したもの……」
霧氷院ヒビキ:それから、2人分のお茶を淹れて。
霧氷院真澄:実際に触れてみると少しずつ大人になっていることが実感できて。
霧氷院真澄:それが少し嬉しくて。それが少し怖くて。
霧氷院ヒビキ:「今日は満足するまで付き合おう。だから」
霧氷院真澄:「だから?」
霧氷院ヒビキ:「だから繰り返すが──くたばるなよ。貴様にはまだ教えてないことが山ほどある」
霧氷院ヒビキ:「そして、俺は日々研鑽を積む最強のストライダーだ。だから、その山が無くなることもない」
霧氷院ヒビキ:くるくると手の中のチョコを玩びながら
霧氷院ヒビキ:白い歯を見せて、ニッと笑った。
霧氷院真澄:そんな輝く笑顔に向けて唇を寄せ、ヒビキの額にそっと触れる。
霧氷院真澄:「じゃあ、教えてもらおうかしら」
霧氷院ヒビキ:「なっ……あっ……」
霧氷院ヒビキ:(いや、これはこいつがやってるからそういう意味に見えるだけで)
霧氷院ヒビキ:(そういう意味ってなんだ? 何もわからん……)
霧氷院真澄:部屋の明かりを消す。
霧氷院真澄:天井のプラネタリウムが輝く。
霧氷院真澄:「家族とか、心とか、好きとか。もうたくさん教わったのに……貴方には、もっと教わりたいわ」
霧氷院真澄:闇の中で、表情は見えない。
霧氷院ヒビキ:「…………フン」
霧氷院ヒビキ:それから、傍らで戦いを終えた従姉の寝息が聞こえだすまで。
霧氷院ヒビキ:取り留めのないいくつもの思考が天井を巡る星たちのように、ぐるぐると止まることが無かった。
GM:市内・高層マンションのペントハウス
GM:事件を解決した君が、美人と噂のUGN・N市女性支部長たちとどうお近づきになるのかの計画を練っている所
GM:ドアチャイムが鳴ります。インターフォンの映像を見ると、そこには"デイドリーム"と見知った顔の女子高生が。
長良川みち子:「冬司さーん、いらっしゃいますか?」
"デイドリーム":「……」
凪:「冬司。みち子さん達が来ましたよ」
霧江 冬司:「おおー。来たか。入れてやれ」
凪:『こんにちは、長良川さん。今お招きしますので少しお待ちを』
凪:メインエントランスの開錠操作をしたりして、おふたりをお招きしましょう。
長良川みち子:『こんにちは凪ちゃん。よろしく~』
凪:エレベーターに乗ってしまえば、そう時間をかけずこちらに来るでしょう。
長良川みち子:「考えてみると、私から冬司さんのうちに来るのは初めてだなぁ」ちょっと緊張している
"デイドリーム":「……うわっ広っ……」すごく緊張している
長良川みち子:「はーい、どうも。お届けに上がりました」
霧江 冬司:「おう。よく来たな」
"デイドリーム":「き……来てやったわ! 感謝する事ね!」
長良川みち子:「こら」
長良川みち子:窘めるように
長良川みち子:「すごい所に住んでますね」
霧江 冬司:「うむ。俺様は傭兵として有名人だからな」
霧江 冬司:「俺様ほどの腕利きともなると、それ相応の家に住まねば格好がつかんのだ。有名税というやつだな」
長良川みち子:「そうなんだ……冬司さんはすごいなあ」
凪:「まあ、この家は冬司の趣味ですが」
凪:ダイニングに招いたお二人に、お茶をどうぞとお渡しします。
長良川みち子:おっかなびっくりふかふかなソファに腰掛けるが、思ったより体が沈み込んでしまってお茶を零しかける。
"デイドリーム":ふわふわとした泡を作って、その上に座ってお茶をフーフーしている。
霧江 冬司:冬司の家は普段の粗野な言動とは裏腹に、きちんと清掃が行き届いている上に、家具や調度品なんかも相応に高級なものが並んでいたりします。
凪:まあ、大体は私が用意したものですね。えへん。
長良川みち子:えらいな~
霧江 冬司:「さて、よく来たな」“デイドリーム”に
"デイドリーム":「……何が目的なわけ」
霧江 冬司:「知りたいか」ふふん、と気を持たせるように。
"デイドリーム":「まあ、役には立つと思うけど。腐っても"マスターアカーシャ"様の右腕だったワケだし?」
霧江 冬司:「いや、そんなことはどうでもいい」
霧江 冬司:「君を引き取った理由はもっと簡単だ」
長良川みち子:「はっ!」何かに気付いたように立ち上がり、デイドリームちゃんを庇うように抱き寄せる。
長良川みち子:「そんな……こんなに小さい子に!」
"デイドリーム":「うわぷっ、何なのよ」
霧江 冬司:「待たんか。俺はそこまで見境なしじゃない」
長良川みち子:「うーがるるるるる」
霧江 冬司:「“デイドリーム”。ずばり君は可愛い。あと数年もすれば立派ないい女になるだろう」
霧江 冬司:「その時他の男に取られるのは癪だからな。こうして保護したというわけだ!」
"デイドリーム":「えっ……何こいつら、どっちもこわっ」
"デイドリーム":「っていうか、あたしは栞ちゃんがロリロリだった12年前からこの姿だけど……?」
霧江 冬司:「な………」
霧江 冬司:「なにーーーーっ!?」
"デイドリーム":「なに……? 帰った方がいいの……?」おろおろしている
長良川みち子:「うーん……」
凪:「EoWさんも言ってましたね。人型だからと人間のように成長するわけではないと」
霧江 冬司:「そ、そんな!それじゃあ俺様の夢は!?光源氏計画は!?」
凪:「ご破産ですね」
長良川みち子:「そういう訳にもいかないでしょう。UGNと話はついちゃってますし……」
霧江 冬司:「ぐあーーーーーーーーーーっ!!!!」頭を抱えて唸るように息を吐く。
霧江 冬司:「……………それに、だ」
霧江 冬司:しばらく頭を抱えていたが、顔を上げて。
霧江 冬司:「正直、君としてもUGNの下で働く気にはならんだろう。かといってゼノスに引き渡すのもな」
"デイドリーム":「う……ゼノスはこわいわね」
"デイドリーム":「UGNも──性分じゃないわ、それに……」
"デイドリーム":異形の口吻を思い出して、身体がぶるりと震える。
"デイドリーム":「……でもいいの? あんたんとこに私を置く理由がないじゃない」
霧江 冬司:「理由ならあるぞ」
"デイドリーム":「こんなちんちくりんだし……えっ」
霧江 冬司:「FHにいる間は見れなかった景色が見たいんだろう。俺様が見せてやる」
凪:「ここの仕事、基本的に大冒険ですからね」
"デイドリーム":「な」
"デイドリーム":「何よそれ……なんの答えにもなってないじゃない……」
長良川みち子:「ふふっ」
長良川みち子:「冬司さんは女の子に甘いからなぁー」ちょっと嬉しそうに言う
霧江 冬司:「“マスターアカーシャ”と戦った俺様が思うに、君らは楽しいことはあまり体験出来ていないと見た」
霧江 冬司:「それじゃいかんぞ。人生、楽しいことを経験してこそだ」
"デイドリーム":「……栞ちゃんの伝言」
"デイドリーム":「ありがと。あれ、感謝してるわ」
霧江 冬司:「おう。怜のことはケジメがついたしな」
霧江 冬司:「可愛い女の子の頼みは聞くのが、俺様のポリシーだ」
"デイドリーム":「それで? その上この可愛い私をベタベタに甘やかそうってわけ」
"デイドリーム":「ふ、ふーん……」
"デイドリーム":いじいじと自分の人差し指どうしを突き合わせている
"デイドリーム":「そういうことなら、世話になってあげるわ!」
"デイドリーム":ババーン、と背後に形成した泡を破裂させる。色とりどりの煙が出ては床や壁を汚す前に消えた。
霧江 冬司:「うむ」
霧江 冬司:「……ここで暮らしてる内に、俺様の魅力に気づいて成長したりすることもあるかもしれんしな!」
凪:「こちらとしても極力、RBの成長に悪い事態は回避するようにしますが」
長良川みち子:「……そうね」
凪:「冬司のやることですから。……いざとなれば、遠慮なくお願いします」みち子さんに
長良川みち子:「決めました!」決めました!と言わんばかりの表情で
霧江 冬司:「おわっ。なんだ、急にでかい声出して」
長良川みち子:「私もここに住みます」
霧江 冬司:「………なに?」
長良川みち子:「冬司さんの事は……というかそれ以上に凪ちゃんのことは信頼してますが……時々不安な所がありますからね」
長良川みち子:「エージェントである私が、冬司さんと"デイドリーム"ちゃんに目を光らせておければUGNもひと安心といったところでしょう」
長良川みち子:「あと、私はまめな女子なのでそこそこ料理とかができます」
"デイドリーム":「えっ、えっ……何?」
凪:「こちらとしても、UGN側の監視要員がいてくだされば報告がフェアになりますし、助かります」
"デイドリーム":「それが目当てだったワケ……?」
霧江 冬司:「まあ、一人二人増えるくらい全然構わんが。お前、自分で借りてる部屋があったろう。いいのか?」
"デイドリーム":「なに女子力アピールでゴリ押そうとしてるの?」
長良川みち子:「あっちも使いはします……"ナイトメアブリンガー"さんに贈る仮面がまだ完成してないし……」
長良川みち子:「まあとにかく! そういう事ですので!!」
霧江 冬司:「そうか」
凪:「後で鍵をもう一本増やしておきます」
長良川みち子:「よろしくお願いします。凪ちゃんとデイドリームちゃんもよろしくね」
長良川みち子:「それと……」
霧江 冬司:「おう、頼む。……さて、少し予想外のことになったが」
霧江 冬司:「ん、なんだ?」
長良川みち子:「ありがとうございました。私を見つけてくれて」真剣な目で
長良川みち子:「初めて、会った時に、言ってくれましたよね。私がどうしようもなく、道に迷ってしまっても」
長良川みち子:「助けて……くれるって」
霧江 冬司:「ふん。当然のことだ」
霧江 冬司:「俺は可愛い女の子との約束は守る主義だからな。それが俺の女との約束なら絶対だ」
長良川みち子:(俺の女……!!!)
長良川みち子:「本当は……あんな手段で帰れるなんて思ってませんでした」
長良川みち子:「冬司さんは、本当にすごいです」ふにゃりと笑う。
"デイドリーム":「こらーっ! 私をダシに使ってイチャイチャするんじゃないわよ!」
長良川みち子:「そんなことは……」目を反らす「ないわ」
"デイドリーム":「クソバカ!!!!!!」
霧江 冬司:「勿論君のことも忘れてないぞ。というか、まだ大事なことを話してない」
"デイドリーム":「大事な事、って何なわけ?」
霧江 冬司:「うむ。うちで過ごす上での細かい取り決めなんかは後で凪が教えるとして、だ」
霧江 冬司:「これから俺たちと暮らす以上、いつまでも名前が“デイドリーム”だけというわけにはいかんだろう」
凪:「日常社会と接触する機会も増えてきますからね」
"デイドリーム":「……」
長良川みち子:「確かに、欲しいですね。こちらの名前」
長良川みち子:「冬司さんがつけてあげるんですか?」
霧江 冬司:「そう構えるな。別に今の名前を捨てろってわけじゃない。もうひとつくらいあったほうが便利って話だ」
霧江 冬司:「何を隠そう、俺様の苗字も人からもらったものだしな」下の名前は音に選んだ漢字を当てたものだが。
"デイドリーム":「それなら……」
"デイドリーム":「……矢賀、栞」
"デイドリーム":「"マスターアカーシャ"になる前の、栞ちゃんの元の名前。せめて私が貰うわ」
"デイドリーム":キッ、と前を向いて
長良川みち子:「あの、シリアスに決めたところ悪いけど」
霧江 冬司:「どうした?」
長良川みち子:「言おうか迷ってたんだけど、その名前の子は十二支部にいるわ……例の件で保護された、分岐した過去の"マスターアカーシャ"ね……」
"デイドリーム":「は…………?」
長良川みち子:「まあそれはいいとして」
"デイドリーム":「えっ……全然良くないけど!」
霧江 冬司:「おお……………」何とも言えない悼みいるような目で。
霧江 冬司:「こほん。それじゃ栞ちゃんのことはひとまず置いておいて」
霧江 冬司:「君の名前だが。メリイとかどうだ?羊っぽいし」
凪:「……まあ、悪くないんじゃないでしょうか」
霧江 冬司:「こら。目を逸らすな」むぎゅー、と凪の頬を摘んで。
"デイドリーム":「……ふーん」
"デイドリーム":なんだか、よく分からない感覚に戸惑っているように
"デイドリーム":「まあ、いいんじゃない? 使ってあげるわ」
長良川みち子:「素直じゃないなぁ」
霧江 冬司:「うむうむ」
霧江 冬司:満足げに頷く。
霧江 冬司:「しかし、そうか。どういう理屈かはしらんが、栞ちゃんは無事なのか」
長良川みち子:「考えようによっては、でしょうね。転生型レネゲイドビーイングみたいなものだと聞いています」
霧江 冬司:「今はお互い監視中って題目だから無理だろうが、まあ、そのうち会いに行けるようになるだろう」
霧江 冬司:「というか、会いにいくぞ。絶対に会わせてやるから楽しみにしていろ」
"デイドリーム":「わぁ……!」
"デイドリーム":「────じゃない、当然よ!」
"デイドリーム":「………………」
"デイドリーム"メリイ:「……ありがと、冬司」
霧江 冬司:「この程度で感謝してたらキリないぞ。俺様についてくる以上、この程度は序の口だからな」
霧江 冬司:「楽しみにしておけよー」
霧江 冬司:メリイの珍しく素直な感謝にふふん、と得意げに笑顔を浮かべつつ。
霧江 冬司:(“マスターアカーシャ”は趣味はともかく、身体はなかなかのもんだった)
霧江 冬司:(となると、その栞って子も将来は立派なレディに成長する可能性が高い)
霧江 冬司:(それに。えっちゃんの話じゃ、人とのつながり方次第でRBも成長する可能性はあるって話だ)
霧江 冬司:(そうなれば、擬似姉妹丼か。うん、悪くないぞ。くくく……)
霧江 冬司:その一方で、非常に邪な考えを脳裏に張り巡らせていることは、まだこの男と付き合いの浅い少女は気づくよしもないでしょう。
長良川みち子:「……冬司さんは……」
長良川みち子:「本当に、これがあるからなぁー……」邪悪な表情の冬司さんにしらーっとした視線を送りながら
"デイドリーム"メリイ:「え? なに、またノロケ?」わかってない
長良川みち子:「はぁ……うん、大丈夫よ。あなたの友達はしかるべき判断力を持つ年齢になるまで私と凪ちゃんが守るわ」
"デイドリーム"メリイ:「逆にこいつのことが全然信用できない……!」
霧江 冬司:「これがあるからとは失敬な。俺様はこれのために戦っているといっても過言ではないというのに」
GM:画策する冬司、もうダメなみち子、前途多難な"デイドリーム"……メリイがぎゃーぎゃーと騒ぎ立てる中。
凪:ずずずーっと湯呑でお茶を飲みながら、その様を眺めている。
凪:冬の嵐が過ぎたあとには、ただ静けさと快晴が広がるのみ。
凪:「………こういう一日も、いいですね」
凪:穏やかな陽光が差し込む広間で、少女は喧騒を目に、うっすらと
凪:しかし確かに、微笑みを浮かべるのだった。
士騎朝輝:東雲の空の下を歩く。前にもあったな、こんな事がと一人ごちる。
士騎朝輝:「さぁて、明日はどこで何をするか?ん、なんだよ」
士騎朝輝:信号機の前でコインを取り出そうとしたところで、何かを訴えかける愛刀に視線を落とす。
士騎朝輝:「何?旅で起こったことを書き留めておきたい?村雨丸、それを俺にやれと」
士騎朝輝:「あぁ、今回は確かに色々あったしなぁ」
士騎朝輝:「ま、確かに思い出を記録を残す事には意味があるよなぁ。歩んだ道を後々振り返れるのは勝者の特権でもある事だしな」
士騎朝輝:「で、書き出しはまず…」
士騎朝輝:『俺は荒事で生計を立てているさすらいのオーヴァードだ』
士騎朝輝:『N市を通りがかった俺は、2人のオーヴァードが戦闘を繰り広げる現場に遭遇する』
士騎朝輝:『うち一方の身に纏う鎧からジャームの気配を感じ取った俺が村雨丸を抜くと、鎧は逃げるように風に溶けて消えてしまう』
士騎朝輝:『中にいたのは衰弱した様子の少女ひとり。彼女は謎めいた言葉を残し、昏睡状態となる』
士騎朝輝:「そうだな、タイトルは…」
士騎朝輝:”ReIncarnate Flower”